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EGO

インクトーバー2022 26日目 お題は『うぬぼれ』

いい気になっている、という表現がある。わたしはお調子者だから、そういう場面はまあまああるほうだ。ちょっとほめられたり、自分の計画がうまくいって誰かが喜んだりしたら、嬉しくてついうぬぼれてしまう。そういう時、かなり気が緩んでいる。

逆に、全くうぬぼれない人がいる。いつも気を引き締めていて、謙虚で自慢せず、物事の大局を見て、天狗にならない。すばらしい人格者である。だがそういう人を目指したいと思う一方で、謙虚ばかりでも場の空気が安定しないこともなんとなくわかる。

ほめられたら喜んでいい。それが度を越す自慢になってはよろしくないだろうが、わたしはほめられて嬉しいんです、と言っていい。だって、がんばったんだもの。人知れず時間を費やしてきたんだもの。ほめられようと思ってなかったけど、お役に立てて嬉しいんだもの。なのに、ほめられると照れくさくて息が吸えなくなるのはなぜだろう。

とは言いながら、水面下で動くことも多い。自分が目立つことよりも、「あの人なんもやってないじゃん?」くらいに思われていた方が期待されずに気が楽だ。

もっと素直に生きられたらいいのになあと思う。素直とか、自然体とか、「人がどうこう言ってもそれはそれ、自分のペースで好きに生きる」という感じ。ほめられても、けなされても、「それがわたしだ」と正面から受けられる度量が欲しい。叱られても凹み続けて自分を卑下する必要はないのだと思うのだが、どうもそれがうまくいかない。それもエゴだとわかっているのだが。

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