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死ぬ派。(不謹慎なタイトルですみません)

ムスメが起きない。

とにかく朝に弱い。22時から23時の間に寝るようにしているのに、6時の起床が無理だ。そして、動作がのろい。毎朝、「今日は間に合うか!?」と期待するも、眠ったままの顔で朝食を食べ始めるムスメ。やがてわたしの意識は「遅刻したらどうするの!」に変わり、不安指数が上がり始める。時間は待ってくれない。「ああもう、遅刻しそう」と、わたしの不安がピークを迎えても、ムスメはいっこうに動作を早めず、中断してソファで横になってしまうことさえある。ついに「わー、これは遅刻確定だ」となった途端、わたしの不安指数は心電図の波形がフラットになったような感じ。ピーーーーー。ここで心の中の主治医が「午前6時45分。ご臨終です」と、言っている。これが毎朝のことなのに、一つも慣れない。わたしの心は毎朝死んでいる。

「早く寝かせたら?」と言われるが、19時半すぎに帰って来たムスメを、21時に寝かせることは不可能だ。ごはん、お風呂、宿題、それだけで、1時間はかかる。さらに、オットが見ているアニメが気になり、友だちからのラインに返事をせねばならず、誕生日に買ってもらったコピックで女の子のイラストを描き、ノートに二次創作の物語を書かねば寝られないらしい。23時ごろムスメの寝床を見に行くと、照明を煌々とつけたまま、布団から上半身を乗り出し、鉛筆を握ったまま寝落ちしている。広げたノートにそれほどの進展はないように見える。多分、書いても1〜2行。それくらい本人も眠いのだ。

悩みはもう一つある。ナントカ症候群だと思うのだが、とにかく手や足を洗うのだ。朝の支度だけでも、起きてすぐ1回、ごはんを食べて髪をといて1回、トイレに行って1回、そのあとお風呂場で足を洗い、さらに洗面所に戻って1回、服を脱いだ後に1回、シャツを着て1回、スカートを着て1回、靴下を履いて1回、バッグのファスナーを閉めてもう1回。さらに最後の締めくくりで、手を濡らして目元を拭う。それら全てのスピードが低速で一定。

遅刻をすると先輩から、鬼のように叱られるとわかっていて、学校まで30分の道のりだとわかっていて、これだ。今は夏休みだから、時間割は必要ないが、ふだんは教科書やファイルを探す、という行為がプラスされる。

いつも「これでは災害時に逃げ遅れる」と思う。そしてつい、しびれを切らして言ってしまうのだ「それじゃ、死んじゃうよ!」。なんの脈絡もなく死ぬぞと言われて、ムスメは反発する。「なにそれ、なんでそんなこと言われなきゃならないの!」ああまた、さらに時間がかかってしまった。

そんなわけで、「自己責任と言われても仕方ない、死ぬ派」のムスメと「死にたくはないが、巻き添え派」のわたしは、朝からワーワーと大げんかなのである。そのエネルギーがあれば、もっといろんなことができそうな気がするが、朝のけんかに疲れてしまい、ムスメが登校すると、わたしは抜け殻になるのだ。

県大会の当日は6時集合らしい。考えただけで死にそう。









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りかよん
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