道をゆく人
このイラストを見て思い出したのだが、社会人になってからずいぶん経って、空手を習ったことがあった。週に一度、わずか1年半ばかりのことだ。会社に空手部があって、当時の部長(仕事でも部長)が、やってみないかと誘ってくれた。『和道流』である。
膝を持ち上げてから蹴る。肘を引いてから拳を突き出す。黒帯の先輩方の動きは美しく、所作に風格があった。白帯のわたしは、動きにキレがなくてモタモタしてるし、乱取りなんかは小学生の喧嘩みたいにブンブン腕を振り回すし、みっともないものだった。
合宿で、型の世界チャンピオンと一緒に練習したことがある。彼女は笑顔が素敵な、ほっそりしたドイツ人。本業はモデルだと聞いて、納得だ。体幹が鍛えられ、歩き方が美しく、しなやかな手足の動きも上品だ。
道着に着替えた彼女はピシッと正座をし、礼をする。外国人だから正座は大変じゃないのかと聞いたら、「いいえ。これが空手道ですから」と答えた。そうか。「道」か。
茶道、華道、香道、書道、合気道、剣道、柔道、空手道、弓道、戦車道(これはアニメ)日本のカルチャー&スポーツは、どれもこれも「道」なのだ。
道と聞くと、「極める」イメージだ。通って初めて道、と言われるように、努力と経験を積み重ねていかなければ道は極められない。はて。わたしにそんな「道」と呼べるものがあるだろうか。
んー。いつも長続きしないのだ。そこが問題。なにか地道に続けられるものを見つけたい。そうだ。note道。無理かな…。
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