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にている

なんでこんな夜中に起きているかというと、夕食後に寝てしまったからだ。非常に疲れていた。お腹も減っていた。夕食を食べ、アマプラを見ていたら、そのまま寝落ちしてしまって、5時間くらい寝たり起きたりしていた。
それから食器を洗って、顔を洗って、歯を磨いて、さらに眠れず、パソコンに向かっている。

わたしは、年々、母に似てきている。もちろん見た目もそうだが、行動パターンがそっくりになっている。これはまずいのではないか。

なぜなら、母は、過集中する傾向にあり、さらに注意力散漫でもある。物忘れも激しいし、片付けが苦手だ。完璧かズボラかの両極端で、家の中は常にごちゃごちゃしている。さらに、好奇心が旺盛なものだから、常に新しいことにチャレンジしたり、チャレンジしようとして材料だけ揃えてそのままにしていたりする。同時進行のものが多すぎて、結局、収集がつかないでいる。

本人にも自覚があって、これをもっとどうにかしたいと思っているようだが、日々の生活パターンと、加齢による衰えで、思うようにことが進まない。危険なのは物忘れが著しいこと。鍋を火にかけたまま、別のことをしているうちに忘れてしまう。母がこれまで焦がしてダメになった鍋はいくつあるかわからない。買っておいたものを家のどこかに置き忘れて、また新しいものを買う羽目になったり、重要書類の置き場所を忘れたりして、いつも「あれ?どこに置いたかね?」と自分に問いかけている。
わたしもここ数ヶ月で、やかんを火にかけたままその場を離れたり、寝てしまったりして、オットからめちゃくちゃ叱られたことが一度や二度ではない。

母は、夕食後に居眠りをする。そして、夜中に起き上がってきて、なにかゴソゴソと行動を始める。何をしているんだろうかと思うと、本を読んだり、ナンバークロスというパズルを解いていたりする。もう寝たら?と言うと、「ちょっとここのところまで」と、粘る。母のシーツは蛍光ペンのシミがたくさんある。なぜだろうかと思ったら、寝入るまで、ナンクロを解いているのだ。そして寝落ちして、キャップを外したままのペンがシーツに転がる、というわけだ。

これはわたし、おなじ道を辿っているんだなと思う。夜中に起き上がってパソコンに向かったり、寝るが寝るまでスマホでゲームをしたり、シーツは汚さないが、スマホを握ったまま寝ていたりする。

待てよ。これは、うちのムスメも同じじゃないか。学校から帰ってきて、夕食後に寝落ちする。そして深夜になって、歯を磨けとか風呂に入れとか、わたしやオットに叩き起こされる。一旦起きたら今度は寝られない。スマホをいじって、ダラダラと起きている。

これは遺伝なんだろうか。いや、母の両親はそんな人たちではなかった。昭和という時代の環境のせいもあるかもしれない。当時、テレビは午前0時を過ぎると、ほとんどの局が放送を中断していた時代だ。祖母は夜更かしせず、10時にはもう寝ていて、早朝5時には起きていた。

午前3時になろうかというのに、全然眠れない。6時には起きていないと、ムスメのお弁当が作れない生活なのに、これはまずい。この生活パターンは母のせいではなく、わたしの努力不足だとわかってはいるのだが、でもやっぱり、似ているなと思う。




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