いちねん
オットの母が亡くなって、今日でまる一年。一周忌である。
昨日、オットが「明日は、ばあちゃんの命日だから、何かばあちゃんの好きなものでも食べに行くか」とムスメに話しかけていた。
「でもな、何が好きだったかわからんのだ」とぼやく。
わたしは即答した。
「ふぐ」
お母さんはふぐの刺身が好きだった。めったに食べられるものではなかったので、年末にオットが奮発して買っていた。
しかし、オットはそれには応えず、「なあなあ、なんか覚えてないか」とムスメに聞いた。
ムスメは「なんだろうなあ」と考え「とんかつ?」と答えた。「おいしいって言ってたよ」 オットは「おいしいのと好きはちょっと違うんだな」
わたしは繰り返し訴える。「ふぐ好きだったよ」
オットはスルー。。。
お母さんはなんでも「美味しいね」と言って食べた。洋食も和食も中華もジャンクフードも甘いものも果物も。
結局、結論は出なかった。お母さんはみんなにご飯を作りながら何を思っていたんだろう。そんなことを考えながら、わたしはお刺身を買って帰った。
お母さん、いただきましょう。
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