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『教科書には書いていない…患者のホンネと医療コミュニケーション』
【定期購読マジン…創刊しました♪】
定期購読マガジンだからこそ綴ることができる
『患者のホンネ』と『医療コミュニケーション』
公開している無料記事・有料記事と共にお届けします。
私が考える『医療において大切なこと』とは…
患者自身が積極的に、自分の “いのち” と向き合うということ。
そして医療者と一緒に、自分の “いのち” “病気” と向き合い治療に望むということです。
患者人生49年を生き続け、辿り着いた現在の結論です。
そして、そのために重要となるのが『医療コミュニケーション』であり、そのカギを握るのが『患者の語り』ではないかと思っています。
このマガジンは、医療・介護・福祉関係者の方々をはじめ、患者の語りに興味をもってくださる方々のご参考になれば…という想いと
私の豊富な患者体験・命の体験を、誰かの命に活かしていただきたい…という想いで創刊しました。
患者に寄り添う医療、よりよい医療の実現を心から願って綴ります。
【医療と共に生きる 患者人生】
こんなはずではなかったのですが…
あっという間に患者人生49年…300名の医師との出逢いの中、100を超える診断と共に入退院34回、手術31回。
「普通の人と同じような生活を過ごしたい…」
そう望むことを諦めたのは、いつだったでしょうか…。
今では様々な形で医学・医療教育に携わらせていただき20年になりますが、その当初は、いろいろなことが重なり人生どん底の真っただ中でした。
「今の医学では治せない」というお墨付きをいただき寝たきりとなった毎日は、生きる希望はもちろん、私が生きる意味なんて考える余地もありませんでした…。
10の診療科で複数の疾患を診ていただきながら、24時間326日、全身の激痛に泣きながら耐えることで精一杯の毎日。
独り暮らしの寝たきりでも、決められたシステムの枠に納まらなければ助けてはもらえない現実を知ったことも、日々体験する医療の様々も、私にとっては苦しくて苦しくて苦しくてたまらない時期でしたが、私の人生において、それは特別なことではありませんでした。
4歳の頃から始った患者人生では、本当に様々な物語が繰り広げられています。
医療と共に生き続けてきたからこその悲しみや苦しみは多いですが、だからこそ知ることができたことも多く、それらの影響で向き合い続けている“いのち” “自分” そして“医療”…。
そのおかげで今では、病気と共に生きていても喜びを知ることができ、笑顔になることもでき、幸せを感じることもできるようになりました。
寝たきりだった私が、どうして各地を飛び回れるようになれたのか…
これについては拙書にも綴っていますが、その中で語り尽くせている訳ではありません。
その点についてもこれから、マガジンの中で綴っていきたいと思っています。
出版後も新たな疾患の出現が繰り返されていて、それに伴い症状も増え、様々な課題にもぶつかりながら、相変わらず全身の激痛と共に患者人生は現在進行形です。
増え続ける疾患も、いいかげん落ち着いてほしいのですが、なかなかそうはいかない現実を、2021年はアレコレ体験しました…。
そしてその中では、医学・医療教育の現場で感じることと、実際の医療現場とでは、釈然としないものを感じることが様々ありました。
それは当然と言えば当然かもしれませんが、患者が心から安心して受診することができる医療の必要性を改めて感じたのでした。
そんなこともあり、研修や講演では伝えきれない『藤咲流🌸患者の語り』をはじめ、ブログ等では一般公開できない『患者のホンネ』を、このマガジンで綴ることにしました。
【医療の変化を実感】
患者中心の医療、患者が主役と言われるようになった現代の医療では、患者に寄り添うことを大切に、安心できる医療、満足できる医療の実現に向け試行錯誤が続いているように思います。
医療安全、医療接遇、医療コミュニケーションなどの研修も様々な形で実施されていますが、50年前の医療と比べると、医療者と患者との距離は近くなったと感じています。
とはいえ、私自身の体験はもちろん、ご相談をうける中でも患者の悲しむ声、苦しむ声が絶えない現実も続いています。
その理由としては、お互いに向き合うことができていないことから生じるお互いの誤った解釈、そしてお互いに十分とはいえない理解なども多いように感じています。
患者の想いを理解していない…と感じる医療、そして、患者主体とは思えない医療の課題。
そこには医療側の事情であったり、患者の事情など、単純には解決できないこともあると思いますが、これまで以上に、『患者に寄り添う医療』が全国すべての医療機関で実施され、誰もが安心して受診できる医療が整うことを心から願っています。
そしてそのために必要なことが、『患者の語り』と『医療コミュニケーション』だと私は考えているのです。
【“患者の語り”と“医療コミュニケーション”】
マガジンを創刊するにあたり、はじめにお伝えしておきたいことがあります。
「医療を批判するために綴るものではない」ということを、どうぞご理解ください。
確かに20年前の私は、「医療のせいで私は…」そう思っていました。しかし、教育の場に携わらせていただくようになり、患者:藤咲の想いは変化しました。
一番大きな変化としては、「病気は医師が治してくれる」その思いで患者として生きていた私が、間違っていたと気づけたことです。
医療において大切なことは…
患者自身が積極的に、自分の “いのち” と向き合う必要があるということ。そして医療者と一緒に、自分の “いのち” “病気” と向き合い治療に望むことではないでしょうか。
そこで重要となるのが医療コミュニケーションです。そしてその医療コミュニケーションが良好に成り立つためには、患者の想いを知ることがポイントになるのではないかと私は思っています。
患者にとってはもちろん、医療に従事なさる方々にとっても、よりよい医療の実現を心から願い、「そのためにはどうしたら…」との思いでこの20年、医学・医療教育の現場での活動を続けてきました。
もちろん、その中で語るホンネもありますが、なかなかお伝えできていないホンネもあります。
しかし、ホンネこそが医療において最も重要なのではないかと思うようになりました。
とはいえ…『医療』そして『患者』についてはもちろん、『ホンネ』については容易に語れるものではありません。オープンの場となるとなおさらです。
医療も、患者も、ホンネについても、それぞれに深い物語が存在しますから…。
そして、医療といっても幅広く、患者といっても一人ひとり違うわけで、ホンネとなるとさらに複雑。
そして何より現在進行形の患者としては、ホンネを語ることでの影響…ということをどうしても考えてしまいます💦
そんなこんなの想いもありますが、医療従事者の方々をはじめ、患者支援に携わっていらっしゃる方々、そして患者さんの笑顔に繋がることができたなら…との想いは強く、必要としてくださる方に届くことを願い創刊いたしました。
マガジンではありますが、定期購読をご利用いただいている読者様限定で、ご質問にもお答えします!
ご承諾いただける場合は、マガジン内でシェアさせていただき、医療において重要となる、双方向のコミュニケーションも大切にしながら続けることができたなら…と思っています。
どうぞ末永くよろしくお願い申し上げます♬
藤咲 里花
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教科書には書いていない…患者のホンネと医療コミュニケーション
患者人生50年…300名の医師との出逢いの中、100を超える診断と共に入退院34回、手術31回。その体験を軸に、様々な形で医学・医療教育に…
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