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ホーチミン旅日記⑦〜戦争証跡博物館〜
第一の目的の次に「ここに行きたい」と唯一リクエストしたのがこちら。
ベトナム戦争のことをきちんと知っていたわけではなかったので、ちゃんと見たいと思ったのです。
写真はあまりないです。すみません。
私の知識、ベトちゃんドクちゃん
子どものころにベトちゃん、ドクちゃんのニュースは見たなって記憶がありました。
確か同い年くらいかなと思っていましたが、まさに同い年。
日本で「戦争」というと、第二次世界大戦までって感じです。
なので、戦争ってすっごく前のこと、うちの両親ですら知らない(父は終戦の年生まれですが記憶は全くないし)ので、私が生まれる前にベトナム戦争は終わっていますが、生まれるちょっと前の戦争のことをもっと知りたいと思ったのです。
見どころいっぱいの博物館
戦争証跡博物館は1975年9月4日に開館され、~中略~、ベトナム侵略戦争の罪悪と余波について研究、収集、保管そして展示を行っており、この博物館を通して、不義の戦争への反対意識、友好、そして平和保護について世界各国の方々に語り伝えております。
ググると、ベトナム戦争って終わったの、1975年4月30日らしいです。
その4か月後には戦争博物館ができるってすごくないですか?
よっぽど伝えなければならないっていう使命があったのだろうと想像します。
たくさんの写真があり、とてもインパクトがある博物館でした。
日本人カメラマンも何人かいて、私はどの人も全く知らなかったけれど、こうやって記録に残すってすごく大事なことなのだと思いました。
たまたま静岡の中学生か高校生の男の子の団体がいて、「写真撮るくらいなら助けるほうが・・・」みたいな会話をしていましたが、それはその通りなんだけれど、記録写真も大切なんだろうな、きっと。
枯葉剤の影響のゾーンがやっぱりすごかった
3階か4階建てくらいになっていて、いくつかの部屋に分かれているのですが、やっぱり個人的に枯葉剤の記録ゾーンが心に残っています。
奇形の子どもが生まれるだけでなく、結構な年齢の人も体に異変があったり、目を覆いたくなるような写真がたくさんありました。
第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争を比較した図
こちらは思わず写真に残したいと思ったものでした。
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期間、爆弾の数、コスト・・・桁違いです。
「アメリカが負けた戦争」と言われていますが、数字だけでもすさまじさを感じます。
屋外展示
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人の命より大切なものがある、残念ながら
私がこの博物館を見て、たどり着いた結論がこれでした。
解説に日本語で「アメリカの国益のために戦争した」とあったからです。
戦争になれば必ず犠牲になる人がいます。
敵も味方も。
その犠牲をはらってでも戦争をするというのは悲しいけれどある、今だって。
ベトナムに来る前に超有名な飛行機事故について書かれた本を2冊読み、これが真実ならば命よりも優先するものがあるのではないかと思ったので、より一層、命ほど大事だものはないという考え方よりも命(正確には命の客観的な重みは人の地位や立場などによって違うと思う)よりも大事なもの、守らなければならないものはあるのかもしれない・・・という結論に達しました。
ただし、だからといって私が同じ考えというわけではありません。
自分がどの立場にいるか
大事なのはいろんな人、考え方、世界があるとわかった上で、自分がどんな立場をとるのか、どういう人たちと一緒にいるのか、それは選べる、選ばなければならないということ。
好きな人で周りを固めるということ。
自分が信じる行動、ふるまいをするということ。
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ノートがあったので、せっかくだし一言書いていくことに。
ちゃんとは覚えていませんが「まずは自分の周りの人を大切にする」みたいなことを書きました。
あれ?これだと自己中っぽいなと思い、何かを書き足した記憶がありますが、詳細は覚えていません。
でもそこからなのかなぁと思うのです。
私自身、世界の戦争を今すぐに止めるような力はありません。
今すぐできること・・・って思ったら、周りの人を大切にする(それ以外を排除するって意味ではない、もちろん)しかないなぁと思ったのです。
好きな人たち、大切にしたいと思える人たちを大切にする。
残念ながら好きとは思えない人たちからは離れる、別に攻撃はしない。
願わくはフェードアウト。
もうそれでいいのではと。
行けてよかった。
どんなにバーチャルが進んだとしても、こういう場所は現地の空気を吸って、さまざまな国の人に交じって見学するのがいいと思います。
自分の生き方の見直しにもなりました。