見出し画像

一緒に楽しく読もう!英語長文読解

こんにちは、"世界一やさしい英語講師"として活動中のRikaです♪

この記事では、私が普段から自分の生徒達に英語の長文読解をどんな風に指導しているか、また、どのようなことを目的として長文を読ませているかをお伝えします。

「英語の長文読解が特に苦手」「塾や家庭教師を始めても成績が伸びない」等のお悩みを抱えてらっしゃる方々に少しでも参考になれば幸いです。

もしかしたら原因は意外と生徒本人だけではなく先生側にあるかも…?

ぜひご自身が接している先生の授業の特徴と比較しながら読んでみてください!

みんな大嫌いな長文

英語の長文読解が苦手!という生徒さんは実に沢山いらっしゃいます。

長文を読んで意味を理解するためには、それなりの英単語や文法の知識が必要となります。

すでに英単語や文法でつまづいてしまっている生徒さんにとって、それらの集合体とも言える長文を読むのがつらいというのは当然のことです。

これを1人で黙々と解説書を読みながら全てを理解したり、さらに試験本番では制限時間までかけられることを考えると、ゾッとしますよね。

もはや学習意欲まで失せそう…

長文構造を淡々と教え込むだけではなく、こういった生徒のやる気の問題にアプローチできるかどうかが、プロ講師ならではの腕の見せどころなのです。

家庭教師の役割

受験や学校の試験対策として、保護者さんたちから長文読解の授業をお願いされることがよくあります。

通常だと生徒に文章を読ませて、問題を解かせて、間違えた問題を解説するような流れで指導している家庭教師が多いと聞きました。

私の場合は、生徒によってこの辺の流れを大幅に変えてしまうことがほとんどです。

私の抱える生徒さん達はそもそも長文が嫌い、英語が苦手、という英語拒絶状態の子が多いので、長文は最初から1人で読ませず、初見問題は2人で一緒に読み進めます。

ある程度サクサク1人で読める子であれば、最初に自分で一度文章を読んでもらうこともありますが、やはり後から2人で一緒にもう一度冒頭から一文一文読み直します。

こういった共同読解作業をする背景には、ただ正解を教えるという行為に留まらず、生徒達の「楽しい」「なるほど」といった感覚に昇華させたいという理由があります。

これこそが大手のマニュアル指導のアルバイト講師にはできない家庭教師としての指導の醍醐味、役割です。

とある日の長文授業、特別に大公開!


実際に私が普段どのように生徒達と長文を読んでいるか、サンプルをご紹介したいと思います。

例えば以下のような、ごく一般的な教科書の英文が書かれているとします。

The festival is celebrated by Chinese people.
(その祭りは中国人に祝われます。)

この文章を私なら以下のような流れで生徒達と読み進めてます↓

私「中国人によって、祝われています。へーそーなんだー。日本だと盆踊りかな?」
生徒「んー、でもあれって別に祝ってはないかも。」
私「確かに!(笑)もはや騒いで楽しむためのお祭りになってるよねー。渋谷のハロウィンとか、◯◯ちゃんも行くんでしょ?」
生徒「えー行かない。人多いもん」
私「じゃあ最近祭り行ったのいつよ?」
生徒「んー、去年の文化祭とか?」
私「あー確かに賢いかも、文化祭は盲点だったね。文化祭は何を祝ってるんだろうね?」
生徒「学校?」
私「じゃあ、去年の文化祭は△△学校の繁栄を祈るために◯◯ちゃんに祝われました、ならどういう文になる?」
生徒「えー繁栄とか分からない無理!(笑)」
私「そうねー、確かに繁栄って言葉が難しくてやる気失せちゃいそうだから、近い単語なんだろうなー…」
生徒「成功?とか」
私「あー近いんじゃない?繁栄するって意味の単語thriveは◯◯ちゃんが持ってる単語帳にも載ってるんだけど、そんなのパッと浮かぶ子の方が少ないから、もしテストで英作文の問題とか出たら今みたいに簡単な言葉に言い換えて書けばいいのよ」
生徒「祈るって何て書くの?」
私「簡単な言葉だとwishとかあるけど、pray forっていうのもあるよ。playじゃなくてprayだからね!ひと文字間違えたら「成功のために遊びます」になっちゃうから(笑)渋谷ハロウィン状態になるから気をつけてね〜」
生徒「了解です(笑)」

こんな感じです。

単に長文の要素一文一文を生徒との雑談のネタに使っているようにも見えますが(笑)

この方法で私の生徒は長文読解の克服に成功しております。

私の生徒たちに共通しているのが、みんな英作文力の伸びが凄いんですよ。

私の無茶振り英作文のせいですね!笑

あとは、半年〜1年も経てばみんな長文読解がわりと好きになってくれます♪

「残り時間30分あるけど、今日は簡単な問題集ササっと解くか、医学のなんか難しそうな教科書の長文読むか、どっちやりたい?」

と聞くとほぼ100%毎回「長文!」と返ってきます(笑)

こうなれば成績が伸びるまでそう遠くないですね。

生徒と一緒に読む真の目的

もちろん解説するため、というのは大前提で、内容指導+アルファの目的について以下記載しますね。

1. 苦手意識を減らす

好きこそものの上手なれという言葉があるように、多くの場合は好きだから得意になるのです。

私の場合もそうやって英語を身につけました。

嫌いなものを無理やり伸ばそうとするより、一旦は生徒の英語嫌いを払拭することに集中して、徐々に好きになってもらいながら伸ばす方がよっぽど成績の改善効率が良いのです。

「長文嫌い」→「Rika先生と読む時間は好き」→「前よりは最近1人でも読める文が増えた」→「わかる」→「楽しい」へと変化させていくことを最終目的としています。

もちろん「好き」「わかる」まで到達してくれれば最高ですが、「前よりは苦手意識が消えた」まで来れればもう上出来ですよ♪

2. 自分ごと化させる

英語の教科書や受験問題の長文って、大人になって意味がわかってから読むと「へーそうなんだ」となるような有益な知識もたくさん入っていて面白いんです。

ただそれを学生の時点で「おもしろい!」と思うのはなかなか難しいと思うので、少しでも自分の身の回りの事象に共通するところを見つけて、書いてある内容をもっと近くに感じてほしいのです。

なので敢えて生徒の好きなアイドルや趣味や友達の名前に例えて英文を変換させたりしています。

みんな変換させるとなぜかサクサク分かるんですよ♪

3. 印象づけて記憶に残す

学校のテストで点数を取ろうとなると、やはり教科書の英文の内容をどのくらい理解できているかが問われます。

何となくざっくり把握しているだけでは精読とはいえません。

しかし教科書の英文というのはそこまで楽しんでじっくり読める内容ではないと思いますので、ですのでバッチリ印象に残るように楽しく覚えられる工夫をしています。

4. 生徒を深く知る

家庭教師たるもの、生徒のプロフィールは詳細に理解していなければなりません。

それは生徒と仲良くなるためだけではなく、問題の例文を作る時にも活用できます。

ありきたりな例文よりも、自分の趣味嗜好が織り交ぜてある文章の方が身近に感じられて、より覚えやすいですからね♪

英語の長文を読みながら、この文章に対してその生徒はどういう感想を持つのか、どんな考え方をする性格の子なのか、理屈派なのか感受性派なのか…そんなことを洞察しながら今後の授業に活かせるヒントをたくさん探っているのです。

好きになれば成績は上がる

苦手な教科というのは誰しも億劫になってしまうものです。

いきなり苦手な状態から英語を好きになったり、長文を好きになるのはハードルが高いと思います。

ですのでまずは、単語だけ、文法だけ、この文章だけ、特定の用法だけ、という風に、嫌いなものの中に小さな「好き」を見つける作業からやってみましょう♪

楽しく読めば楽しく理解できるようになりますよ。

もし1人で取り組むのに限界を感じている場合は、親でも兄弟でも友達でも誰でもいいので、ぜひ楽しく話せる人と一緒に読んで試してみてください!

いいなと思ったら応援しよう!