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【読書おすすめ】世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考(深井龍之介)
しばらく前にコテンラジオにはまって、ランニングや散歩のお友達にしていました。でもグーグルポッドキャストが終了してしまって少し離れていました。
コテン的世界観の入門書、といえるかもしれない本書。手に取ってみました。深井氏は株式会社コテンのCEOです。
株式会社コテンのミッションを紹介します。
メタ認知のきっかけを提供する
「メタ認知」とは、異なる価値観を知り、異なるレンズで自分自身や社会を見つめ直すこと。
生き方に正解がない現代。「メタ認知」は人生選択のコンパスとなるはずです。
自分を縛る「当たり前」から脱することや、目指したい生き方のヒントを得ること。
COTENはそのきっかけを提供します。
本書では、Podcast のエピソードでも語られたいろいろな偉人の人生について、興味深く親しみやすく紹介しています。ガンディー、ケンタッキーおじさん、チンギス・カン。
しかしながら、そこにとどまらず後半では、深井氏の本領発揮ともいえる「世界観」つまり歴史思考…世界史を俯瞰して思い込みから自分を解放する手法、世界史を学ぶ魅力や効果について語っています。
変化が大きくて、自由裁量の聞く今という時代を生きていくためには、例えば AIの使い方や語学といった、個々の技術の根幹になる物事の勉強が必要です。だけどもっと必要なのは、実はこれまで「一般教養」とか「哲学」とか言われてきたような「ものの見方」かもしれない。
悩みの原因になるのは特定の価値観であり、そこから外れてしまった人が苦しむ。
でも歴史を見てくると価値観には絶対はなくて、時代や文化によってコロコロ変わることがわかる。
ブッダは、悩む主体としての「私」さえ、あいまいで流動的だという結論に達してる。
必要なのはメタ認知できるものの見方。自由に視点・視座・視野を伸び縮みさせる力だ。
メタ認知が究極までひろがったものが、「悟り」といえるのでは。
私はコテンラジオの、いつのエピソードだったか、メタ認知のツールとして「旅、歴史、読書」が挙げられたときにハタと膝を打ちました。歴史をなぜ学ぶか、それはメタ認知のためである。とらわれない力が、これから生きる源になる。