【エンジン01@和歌山有田】参加講座の学びまとめ
以下の日程で参加したエンジン01@有田、実に実り多い内容でした。
仲間たちとの交流はもちろんですが、講座で学んだことを記録しておきます。あくまで自分が汲み取った内容ですが、どなたかの参考になれば嬉しいです。
オープニングシンポ「エンターテイメントの未来」(夏野剛、前田裕二、奥田瑛二、鎧塚俊彦、和田秀樹)
「認知よりも人気」つまり幅よりも深さが生き残る鍵。
一部に有名になればそれでオーケー、受け入れられる
「優れる」よりも「異なる」ことが特徴になれる。
背景にあるのは「社会の寂しさ」人が社会から分断されていると感じることが増えた。疎外感を覚える。必要とされていない感覚…
そこを埋めるのが、ネットでの発信受信と相性が良い。EX投げ銭文化(show room)
気づき・・・広く知られるよりも、とんがって人と違うことでファンになってもらおう!「認知よりも人気」は響いた。
一限目「NEXT資本主義・有田市を目指して」(竹原啓二、野宮博、波頭亮、前田裕二)
・やはり「認知より人気」お金を持っているより好かれている人の方が豊かになる。
「好かれていること」好きや信用を可視化するシステムが投げ銭システム
・資本主義は富を生めるシステムで、中国も社会主義的資本主義の実践でバーンと伸びた。ただし社会保障や福祉とセットにしていないといけない。その再分配の仕組みが課題。
AI の台頭でベーシックインカムの導入も視野に。
EXホームレス小谷さん…資本主義で生きるのをやめた人の実践の姿
「そこから何が抜き取れるか?」何か社会実装できるヒントがあるはずだ。
波頭氏「60歳までは意図的に貯蓄しないことを自分に課した」プロポノとして生きる選択をしたと明かす
・地元で起業する若者へのヒント
①幅と深みを作っていくこと
②「夢を語る」言葉で決める。EX「この世から二日酔いをなくす」「可処分時間を増やす」困難を超えるのは理論ではなくワクワク。一緒に船に乗る人のマインドを上げる。お金ではなく、例えば「評判で圧倒的な1位を目指す」10年経ったらやれるよ。
気づき…価値感が変化している。とんがって個性あるリーダーとなりファンを増やす。夢を語って行動する。
2時限「やっぱり本が好き💛」(林真理子、綿谷りさ、小佐野彈)・小佐野氏は「カテゴリーで分けられても動じない強さ。それを辞さない人」(綿谷)EX「オープンリーゲイの」と枕言葉をつけられても許容する
・読書の楽しさは頭の中に直接に話しかけてくること。だからこそ想像力が、読むほどに鍛えられる。映像とは違って、よりリアルで生々しくて飽きないもの
それが本が残る理由。古くて愛される、伝統芸能。どうしても本でなければならない何かを大切にする(綿矢)
3時限「世界を広げる SNS の使い方」(夏野、波頭、前田)
現代社会は必ずしも「生きやすい」人ばかりではない
2014年からバーチャルキャラクター、いわゆる vtuberが出始めた
2つ目の人格をネット上に作る(分ける)→「横に豊かに膨らんでいく」
ネットが人間の多面性を引き出す。
自分が好きなニッチなことで繋がり合えるのが幸福
発信だけではなく、発信した上で繋がるところがキモ
日本は特に匿名性が高いのは、「嘘に対する寛容性が高いから」
議事場での宣誓の重みが全然違う。
本音と建前を分けるのが特徴→→そこを前提として経営し戦略を練った方が市民権を得やすい
匿名オンラインと実名オフラインを行ったり来たりすることでより関係性が深まる
MY醤油作り体験@湯浅では、準備や進め方で、今後自分がお茶手もみ・紅茶作り体験に活かせるようなヒントを得ました。翌日早速茶農家仲間に声をかけてシェアしました。夢広がります。
クロージングシンポ「有田って本当にすごいとこ」(茂木健一郎、磯田道史、隈研吾、林真理子)
このシンポがじつに含蓄深く、歴史家磯田氏の本領発揮&自分自身も学んでいこうと発奮させる内容だった!
有田は進取の精神に富み、人口割の著名人排出率が高い!例、有吉佐和子・中上健次、、、一時は幕府が置かれたのがご存じかと、磯田氏が身を乗り出したときに空気が変わった。林氏も、上流階級の言葉が方言に残っていると言葉を添える
磯田氏が固有の文化や比類のない歴史の深さを語る。史実で裏付けた愛を語る。
有田ってすごい土地だったんだ!と地元の人の心に灯がともる。
磯田氏「これからは常問人になれ」常に問いを立てる力が求められる。
何を問うたらいいのか・知情意で知に偏らない、情の読み取りが肝要になる。
磯田氏は速読や古文書読み取りの達人。それぐらいでないと歴史家は務まらない、と。人間エーワックスになりたい。時々頭の回転速度を落とすために酒を飲むのだと笑わせた。
また、建築家隈氏が世界各地&和歌山にサテライトオフィスを置き、精力的に活動しているというのが、ぱっと見の立ち居振る舞い、身のこなしの軽さからも感じられた。こういうことはリアルでないとわからないことだった。