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【読書おすすめ】母ちゃんのフラフープ(田村淳)


ロンブー淳さん。率直・オープンハートに、深い内容を易しい言葉で紡いでおられるなあ。
幼年期から今に至るまでの、家族愛のストーリーを綴ったもの。
見開きにはこうあります。「母ちゃんが僕に教えてくれた。死を考えることは、生きることだと」
田村さんの大学院の修士論文(2020年度)は「遺書の新しい概念のデザイン」だし、それに先立って、遺書を動画にして大切な人に届けるコンセプトのサービス「ITAKOTO」もリリースしているそうです。
むしろこの本自体が、彼にとっての、愛する人に向けての遺書になっているかもしれない。

私もこの歳になると、近しい方々と何人も別れています。自分も、自宅から仕事に出るときなど、ふと「このまま帰ってこられないこともあるんだよな」と頭に浮かぶことが増えています。ちょいちょい、片付けも進めてます。
大切な人に、いつも愛を伝えよう。そして身じまいをしよう。
ざっと色んなメモ書きをして、もしものときにはここを見てねと、子どもにつたえてあるけれど、少しずつ整えていけば、よりよく生きることにもつながることでしょう。加速していきましょう。
そして、気が重くて間遠になっている母にも電話してみよう、と思えました。


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