【読書おすすめ】脳を鍛えるには運動しかない(ジョン・J・レイティ)再読
ときどきパラパラと読み返しています。その時々でひっかかってくる場所がかわるのが、読書のだいご味だし、自分にとっての良書だと思っています。
まずは復習として、本書主旨の総括
「運動は脳の機能を最善にする、唯一にして最強の手段である。運動療法はもっと可能性がある」
脳のニューロンは再生する。脳の総量は老人になってからだって増える。シナプスには可塑性がある。脳の毛細血管も新生する。
そういうと、人はどんな運動をどれくらいすればいいのかを知りたがるし、もっと言えば最もコスパのいい方法を知りたがる。
週に何回何分というレシピ脳を捨てよ。
要するにぶっちゃけ、「少しでも効果はある。でもやればやるほどいいはずだ」ということ。肝心なのはなんでもいいから行動しろよ、ということだ。
私自身は、歯磨き・洗顔・ランニング。毎日歯を磨くように、毎日フィットネスとしてのランニングをする。何も考えずに習慣として靴を履け、が一番分かりやすいと思っています。
人間は走るように生まれついている。縄文時代までが長かったんだもの、延々と野山を走って獣を追い、その後で一気に仕留められるよう、速筋と遅筋がバランスよく組み合わされているんだ。それが、ほかの動物との進化の違いだ。
要するにこれを真似すればいい。つまり毎日歩くかゆっくり走るかし、週に2、3回は走り、時々は全力疾走で獲物を追う。量はあとからついてくる。
心拍数トレーニングが習慣になったことで、今回はその先を述べた個所に注目できた。
全力疾走や筋トレを行うことで、下垂体からのヒト成長ホルモンが出やすい。この成長ホルモン(HGH)、一番自分が注目したいのは、加齢による脳の減少を逆行させる力がある、つまり若返りホルモン、という点だ。インターバルトレーニングはこれまであまり注目してこなかったけど、それなら心拍数トレーニングの合間に入れやすい。
今ぐらい心拍数トレーニングで下地ができているなら、という条件の上で、チャレンジする価値はある。
私はランナーズハイや、クライマーズハイといったような状態を経験したことがある。
時間や空間の観念が薄れて、遠くの音が聞こえたり、物が鮮やかな天然色で見えたりした経験だ。
だから、最大限の努力をして肉体の限界に近づいた時、日常生活では全く出ないような神経伝達物質がピーっと出ることも、体感的に納得できる。
そんな風に考えながら終章まで読み進めたら、筆者がジョギング中に全力疾走を取り入れた体験談があり、がぜんやる気が出た。この文章を書きながら、室内で20秒の全力スキッピングを試してみたところだ。明日からのランニング中、無理のない新しいトライが始められると思うと、もう気持ちが沸き立ってホルモン出ちゃってる感じ(笑)楽しみです。