干し柿用の柿、クリタケ、せんぶりの話
山里のNさんから、渋柿を取りにいかざア、と連絡をいただきました。あったらほしいと伝えていたので、わざわざ友人宅に取りに行ってくれようというのです。
今年は柿は豊作だけど、猿にやられてしょんない、と奥さん。許可をもらって、高枝切りばさみで一枝一枝、手の届く限りとっていきます。
欲の皮と、ツラの皮のつっぱった年配女です。がんばりました。
お昼をいただいたあとは、Nさんちの畑の草取りに励みました。
この畑の土はほんとうに、さくさくと気持ちよくほどける土です。元が山の赤土で、それに枯葉をすきこんだり、数年前までは肥を埋めたり、そうやって丹念に「育てて」きた土です。
別の人の畑で、こんな経験をしたことがあります。
野菜作りに良いだろうと、牛糞たい肥をすきこみました。私もそのお手伝いをしました。
するとなんとしたことか、「見たことがない草」が生えてきました。
そして「見たことがないハエ」が飛び始めました。
原因は…たぶん牛の飼料です。そうやって土は変化していきます。
無農薬野菜と言っても、そういう環境で育ってるかもしれない。
ましてや、化学肥料や農薬で土は痩せる。そして野菜のミネラルが、これほどに減っているのかと、次の記事を読んでそら恐ろしくなりました。分子栄養学の藤川先生のものです。
微生物の力で発酵して、耕せばミミズが顔を出す。朝日が当たれば湯気が立つ。そんな土で育った野菜を私は食べたいです。
写真は栗の木を原木として実るクリタケ。そして今では貴重になった薬草、せんぶりです。せんぶりは千回お湯の中で振ってもまだ苦いというほど、苦いです。そしてよーく効きます。