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【読書】みうらじゅんの「ない仕事」の作り方(みうらじゅん)

この頃アンリミに入ってる傑作を見つける天才になってるかも!(*´ω`*)なんちゃって。私は、紙書籍でフセンはりながら読みましたが。
みうらじゅん氏、マイ仏教といい「老いるショック!」といい、魅かれる人物です。肩書のつけにくい方で、漫画家、イラストレーター、ミュージシャンと枚挙に暇がないけれど、真骨頂はコピーライトのセンスかもしれない。

「ない仕事」…ああ、ブルーオーシャンの見つけ方ってことね。いえ違う違う。好きなことを思いつくままに、自分次第で進める自由人?違う違う。
彼が流行を仕掛けていく戦略はズバリ「自分ありき」ではなく、「自分をなくす」ほど我を忘れて夢中に取り組むことだといいます。時には自分を洗脳し、逆境を面白がりながら。

「つまらない」→そこがいいんじゃない!
マイナスのものを、ネーミングして面白がってみると、自分すら洗脳してプラスにしていける。
たとえば「嫌がられる土産物→いやげもの」「1日2本しかバスが来ない時刻表→地獄表」といった具合に。
みうら氏の代名詞になっている「マイブーム」や「ゆるキャラ」といった言葉も、そもそもはありえない組み合わせで意表をついて、マイナスをプラスに転化したものなんだ。

自分探しでなく自分なくし、という表現には、毎度ながらハッとさせられる。
彼は自分の好きなものをプロデュースするだけ、な訳じゃない。自分を消して、主語をかえて表現することは、幼少期から親しんできた仏像や仏教の世界に通じる。彼がそれに気づいたのは、駐車場の「空あり」という看板を見たときだというから面白い、
空がある、ないものがある。あるものがない。色即是空、そこから般若心経の真骨頂を見出すとは、なんとクールなことだろう。

ないものに取り組んでいく、ネガティブケイパビリティの根っこには、自分なくしが有効な手段かもしれない、という感触を得られました!あとユーモアね。
ひるがえって自分の明日にどう生かすか?私は、自分しかできない、俺が俺がを前面に出した仕事をしようということには興味がない。自分ができること×人の役に立つこと、うん、その線は間違いなさそうだ。さて、どんなおもしろ看板を立てていこうかと、腕をまくって考えています。


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