メンターやロールモデルは必要か
大学生までは小説しか読まなかったというのに、社会人になったらビジネス書ばかり読むようになりました。
学生時代、社会人が読書=勉強と言っているのを聞いてさっぱり意味がわからなかったはずなのに、いまや自分も読書=勉強だと思っている節があります。
ビジネス書の中でも自己啓発本って麻薬的ですよね。なんかできる人になったような気がするし、一時的にモチベーション上がるし。
で、効果が切れると似たような本をまた読んでしまう。これを一定の周期で繰り返すので、残念ながら経済回してるだけで自分への蓄積はあまりない。
社会人歴が浅い頃はそれでも一生懸命自己啓発本を読んで、行動していました。
ということで今回は、自己啓発本によく書いてある「メンターを見つけよ」「ロールモデルを見つけよ」「人脈が必要」ってやつを考えたい。(前置き長い。)
メンターっていうものへの過度な期待とか、誰かに与えられることを当たり前と思っていた傲慢さとか色々が重なりあって、20代の私は先輩の話を聞いて学ぶことはあっても、「メンターなんていらん」と思っていました。
前職では当時お子さんがいて管理職をしている女性が少なくて、これまた若さゆえ、バリバリ楽しく働く=管理職&出世、と思っていた若き頃の私はロールモデルを見つけるのが難しいと感じていました。
そしてなんなら自分が子育てしながら働き続けるロールモデルになろうと思ってました。青い…。
人脈づくりに至っては、交流会みたいなのに行ったはいいものの、人見知りを遺憾なく発揮して話の輪や名刺交換の輪に入っていけませんでした。
そんな感じで若さゆえのトゲを持ち、だいぶ拗らせていた私も、30代に入ると先輩方のありがたさが身にしみてくるのであります。
先輩方が呪文のように唱えていた、当時は「また同じこと言ってる」と思っていた一言一言を思い出す度にどんどん腹落ちするようになり、「あああ、あれは私が受け取り手として未熟だったからわからなかったんだな」と思いながら、また同じようなことを後輩に言っている自分がいます。
そんないま思うのは、メンターってかっこよさげな横文字だけど、要は何かあったら助言やサポートをしていただきたいなと思える方たちであって、メンターが必要ないなんて人はほぼいないのではないかと。
そしてメンターやロールモデルは一人でなくてよくて、むしろ業種や職種や性別、そして年齢を超えてたくさんの師がいた方がいいということ。 自分の進む方向を選ぶにつれてメンターもまた移り変わっていくものであって、ベッタリし過ぎず、すがり過ぎずにいるのが心地よいということ。
そして人脈とは、すごい人と知り合いであることであることではなくて、自分が何か聞きたいとき、仲間となにかをしたいとき、答えて(応えて)くれる人なのではないかと思います。
メンターとかロールモデルとか人脈とか、なんかそれらしき言葉に惑わされてしまいそうになるけど、この方のこんなところがすごいなぁ、自分もこういう能力が欲しいなぁと思ったら話を聞かせてもらいにいく。そして得た学びから行動した結果を報告する。
そんなシンプルなことでいいのではないかと、30代になった私は思っています。
頂いたサポートは本の購入他、勉強にあてさせていただきます。