商業出版する方法#27〜出版企画書は「商品設計書」だと捉えよう。
ビジネス・実用書出版プロデューサーの渡邉理香です。
よ数10社以上企画書をおくって、編集者に会えない、企画が通過しない、連絡さえもこない!となったら、完全にヤバいことがあります。
それが、「出版企画」が立てられいない・企画構築が脆弱だ、という点。
企画書の書き方、というより「本としての商品企画・商品設計」がそもそもヤバいんです。
だから、出版の企画設計から見直しをしなければならない。
出版の場合は最低でも「編集者と企画の打ち合わせ」をする「編集者が企画会議にはかることを前提とした打ち合わせ」のステージにいかないと、その先はないといっても過言ではないでしょう。
そのためにも、出版企画書はしっかり作る必要があると思います。
ただ、出版企画書は「書けばいい」ってものでもありません。
企画書を自分なりに書くだけで、商業出版できる人は1割くらいだと思います。
そもそも”企画書”というくらいなので、もっと突き詰めて言えば「商品設計書」であるともいえますよね。
出版社は「メーカー」です。ボランティアで本をプロダクトしている慈善団体では決してありません。
だから「紙やコンテンツの情報商品を産んで儲けるメーカー」である、という認識を持ってもらうと「出版企画書」へのマインドセットがまずはガラリと変化いただけると思います。
実は私のもとにご相談にお越しいただく方は、初めて出版を考えるという人以上にすでに出版塾などに所属していたり、出版活動を行ったことがある(著者)という方々も半数いらっしゃいます。
ということは、企画書の書き方の基本は知っているが「商品設計」ができていないということ。
「本としての商品設計」が行われていないということにもつながるでしょう。
この場合、結構致命的です。
でも皆さん、意外とこの視点が欠けていますね。
自分が書きたい、伝えたい、教えたい!本の内容しかかけていないってことです。
大事なのは「読者が欲しくなるか」「読者が学びたくなるか」「読者がインプットしたくなる情報か」を考えることです。
読者=お客様だから。
繰り返しますが、出版社は本という「商品をつくるメーカー」です。
であれば自ずと「自分が書きたい」ではなく「読者(お客様)が求めていること」へ目線が自然といくことないですか?
もっとわかりやすくいえば「ペルソナ」をおもいきって設定してみてもいいでしょう。
ビジネス・実用書は「読者の問題解決」のためにある本で、小説や文芸系の本とはまったく作り方やニーズが違います。
現場の編集者は「読者」をいつも考えていますよ。
口癖は
「そういうテーマで、読む人どれだけいるのかな?」
「買ってまで知りたいことかな?(ブログなどでよくない?)」
「買って、保持して、広まって、繰り返し読んでもらうほどのコンテンツが詰まった商品にしたい!」
などです(他にもいろいろありますが)。
ぜひ改めて問いかけていただければと存じます。
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