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商業出版する方法#44〜出版できる”実績”について元 KADOKAWAの編集者は「こう」思う。

ビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉理香です。

商業出版の判断の一つとして編集者たちは「実績はあるの?」ということを口にします。

じゃあ、出版できる「実績」ってなんなんだ!?

とお思いの方がたも多いとおもいます。

誤解を恐れず本質的なところでいえば、すばり・・・

有名な人!!

でしょうか。

いや、そんなの当たり前だよー、って話でしょうが…。

芸能人や、大企業の経営者やトップマネジャー、キー局の番組にレギューラーで出るコメンテーター・その道の専門家たちなどなどが、本を出しやすい(売りやすい)のはこのためです。

もっと突っ込んでいえばね・・・

社会的に顔が広いのです。

とにかく、世の中の人々への認知度・リレーションレベルが圧倒的に高い。

だから本をだしても「ああ、あのテレビに出ている⚪︎⚪︎さんね!」「あの会社の××さん!」「歌手の⚪︎⚪︎さん」という興味だけでも引き金になって買ってもらえる可能性がたかい、というわけです。

でもこれがふつーの、一般の人だと、正直そうはいかなかったりする。

しかし、、、いるじゃないですか時々。。。

「その筋」でやたらと「杭が出ている人」たちが!

「ああ!あの人ね・・・。知ってる!」と世の中の知名度はまだないが、その業界内では活躍して目立ってきている人。

「わたし・・・実はファンで、ブログやインスタは全部チェック!」してるなひと。

「講演会あると、必ず参加しているんです!」なお方。

コアだけど、熱いファンがついていたりする人たちが…。。

・なぜかメルマガ会員が1万人もいる。

・一回のセミナーや講演会で100人は最低でも集客しちゃう。

・ブログで、毎日のアクセスが平均1万はあるとか。

・ツィッターのフォロワー数が5万人もいるとか。

・youtubeでどうしてか30万人もチャンネル登録者がいる、とか。

・リピーターなお客様が何百万人もいる商品を開発している会社の社長だったり。

・何かで世界ナンバーワン!のタイトルを獲得していたり。

・実は警視庁のなかに「生き物専門」の捜査をしてて、その姿が世界的に貢献している人とか(はは。これは以前ドラマとしても話題になっていたんですが^^)。

一般的・大衆的な認知はまだないんだけど、なにやら「その筋」で、すごい!!ことやっている。

>多くのひとに愛されている。

>注目を集めている。

>事業をはじめとした「成績」がめっちゃいい・・・

こういう段階にきているひとが、「実績のあるひと」たちになるとおもいます。

ただ、出版社によっても「実績」の捉え方には差があります。

会社の規模にもよるし、どんなジャンルの本を出しているか、そして出版の方針(経営戦略)にもよる。

あと、個々編集者の経験や勘にも関わってもくるかと。

なので、「出せる実績の本質」が知りたいなら、編集者に直に会って聞いてみることが大切でしょう。

でも編集者は、なかなか会えませんし、会えないものです。

よって、本当に出版したいと思っているのであれば、出版に関するイベントや関連情報をSNSなどであつめて、参加することです。

すでに出版を経験した「著者」だったり、関連する人たちだったり、出版プロデューサーだったりが主催しているし。

ツィッターやclubhouseなどでは、現役の編集者たちがウヨウヨいますよ〜。

そして、「編集者さんが同席します」「編集者がきます」という文言に敏感になってみる。そういうイベントには進んで参加してみる。

積極的に行って(といってもコロナ禍もあるので、オンライン中心でしょうが)、会って関係を一から築くこともありでしょう。

あと、著者になる「実績」をお持ちのような方々って、やっぱり・・・

本にしていい内容やコンテンツを豊富に持っている。

ブログやメルマガ、セミナーやコンサルなどで発信している情報の量も多く、内容も面白い。

だから、「売れているビジネスパーソン」って最初に読者になってくれる人がすでにいる!とも言っていいでしょう。
すなわち

ファンが多い

んですよね・・・。

特に起業家や経営をやられているひとは、事業の実績をあげることから紐付いて出版を考えることが多いのですが、事業成功のために必要な認知度って、出版の世界の人間からするとその8割が、

・低くて・・

・狭い・・・

んです(笑。
意外とね。だから編集者がみている市場と、出版したい人たちが見ている先にズレが生じやすい。

様々な意見はありますが、出版はあくまでも「マス・コミュニケーション」の世界です。

商圏がべらぼうに広くて、深い。
そこに向けて本というパッケージ商品を届ける必要があるのですよね。
売れないと、商売にもなりませんしね。

そのあたりも意識いただきつつ、活動を行って欲しいと思います。
編集者が欲しいのは”いいことを書いてくれる人ではありません”。
広く深く、人々に”売れるコンテンツを作ってアウトプットしてもらえる”書き手です。

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渡邉理香
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