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商業出版する方法#93〜本当に幸せな出版ができるための3つのポイント

元KADOKAWAの編集者であり、ビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉です。


>1冊目出して、2冊目・3冊目と連続して出して、著者として作家として活動を展開させていきたい。


>売れる本を出して、それを仕事にしていきたい。

>有名になってみたい

>自分の気持ちを本にまとめて、多くの人に読んでもらえたら・・

>本を出すことが幼い頃からの夢だった。作家になってみたい・・。


・・・お気持ち・・・わかります。


ただ、大変申し訳ないのですが、改めて以下の3つを必ず覚えておいてください。


1)商業出版はあなたが書きたいものがそのまま本にはならない。
繰り返し申し上げますが、商業出版は「著者が作りたいもの」以上に「出版社が作りたい本」が優先です(特にビジネス書・実用書は)。


なぜなら、商品化に対して「お金を出す」「投資する」のは出版社だからです。よって、出版社の意向が極めて強く反映されます。


加えて、出版社としてお付き合いしたいなと思える著者を編集者が「オファーする」が前なので、


基本著者(著者候補)が作りたいものが本質的に作れるか・・というと、
そういうことばかりではないことも往々にしてあります。
(というか、そのことが9割以上じゃないかな、って感じです)

商業本として出ている本の大半は、著者(著者候補)が本としてまとめたいコンテンツと出版社(編集者)が商品化していきたいと考えるコンテンツの「利害一致」があった場合に商業本として出されるわけです。
これが原則です。

だからこそ、商業本を出していきたいのであれば「出版社が何を商品としていきたいのか」のニーズをよみ取っていくことも一つの大事なお仕事かもしれないかな、って感じます。

読者に届くまでに時間がかかります。出版社という会社を経由しての本作り。読者以上に「出版社へのプレゼンが必須」になる。

この流れを考えると、自ずとお分かりでしょう。

「電子書籍」というものが、発展しつつある理由は私でもよく理解できます。

自費的な出版かもしれないですが、自分が出したい!と考えるものがダイレクトに出せて、読者に直接届くのですから、そういう方法も今の時代は全然アリなのですよね。



2)令和の商業本はSNSとのコラボがマスト!と思っていてくれていい。

出版社へのアプローチは、初めて出す時でも、著者になってからも必要な行動です。
たとえ1冊目出しても、出版社からオファーが無い場合は、自分からも動いていくというのはマスト活動です。


あるいは、SNSの発信を活発に行ってもらって見つけてもらう、というのもこの令和の時代は多く行われています。


重ねて申し上げますが、今出版社の編集者はあなたが思っている以上に、SNSを見まくっているし、自身もSNSを活用して発信している人たち・・・増えています。


よって、SNSからの著者ハンティングというのは従来に比べかなり多くなっていますので、その意味でもSNSを軽視しないでいただきたいですね。


私のクライアントさんも、企画書を提出せずにSNSだけで出版+メディアオファーが止まらない方もいらっしゃいます。



本を自身のSNSで紹介したことがきっかけで、お仕事が増えている方もいらっしゃいます。



noteやブログで持論を展開したことがきっかけで編集者からオファーが入っている人も非常に多くいらっしゃいます。
(それこそnoteは、商業本への流れを作っている動きもしていますしね)


ほんとSNSは出版と切っても切れないので、ここも必ずマストに抑えておいて欲しいです。


3)優秀な編集者さんに担当してもらいたい!という声について思うこと

最後に付け加えておきたいことですが、


>力のある編集者と組みたい

>ヒットが出せる編集者と組みたい


ということをおっしゃる起業家や経営者、そして著者さんも少なく無いのですが、

その場合、ご自身の「実績」もかなりシビアに見られてしまうことをあらかじめご理解ください。

「鏡の法則」ではないですけど、あなたもジャッジすれば、先方も必ず「ジャッジ」してきます。

特にヒットを出している編集者は、実績やコンテンツ内容を見る目のハードルがかなり上がってきますので、そこはちょっと覚悟しておいていただきたいかな、、とも。


加えてお伝えするとすれば、、、


ヒットやベストセラー編集者が手がけたからと言って、必ずベストセラーになるわけでもない。


この不可思議な現象が、フツーに起こっている世界であることもぜひ認識してもらいたいなあ〜と思います。


編集者だって「人」なんです。
完璧ロボットではないし、ベストセラー編集者であっても、「売れない本」を作っていることもめちゃくちゃ多くあります。

売れている本がどうしても輝かしいので、そちらが前に来てしまいますけど、、

泣かず飛ばすの本も、ぶっちゃけあるんです。
「汚点だぜ!」てな話も編集者の間ではかなりあるんです。


だから、完璧を求めないでいただけますと幸いです。


編集者も人ですから。


またそういう方に会いたい・・というのであれば、著者さんでしたら著者仲間からルートを辿る方法だってありますし、


それこそ、王道で企画書を出版社に送ってみたりする地道な活動で新たな出会いを構築するのも全然ありですよね。


実際私のコンサルでも出版企画書を構築して持ち込みまで行っていくサービスでは、

新たに「郵送」で出版社あてに企画書を送ったことで現場の編集者から連絡をもらって、繋がって、そこから出版決定にいった・・てこと多いです。

新しい出版社や編集者との出会いも、新しくアプローチしているに過ぎません。

実際私のクライアントさんの8割以上は、「新規開拓」で出会った編集者や出版社も多いです。


何もかもが、過去の人脈に頼るだけではなく、新規に果敢に向かっていくことも大事なのですよね。


4)最後に:出版社も現場の編集者も「恐る恐る」”本を出したい!と思っている人”を窺ってみている

とまあ、今回のメールは実に「一部の人」向けになったこと否めませんが、これから出版を目指すあなたでも、ぜひ覚えておいてもらいたい情報でもあるので、お伝えさせていただきました。


でね。
1冊目よりも、2冊目・3冊目と出していく方が難しかったりもしますよ。
そして、出版社の視点のハードルも上がりやすい。

特にKADOKAWAなんか、1冊目ある一定の基準売れてなかったら基本相手にしませんので(爆。
その意味でも、ヘタに大手とか狙うのはビジネス書や実用書の世界ではやめたほうがいいし、、

大手でなくても、相手はれっきとした法人で、戦前or戦後すぐから出版ビジネスやって市場でも信頼性が高い状態を地道に築いてきている組織です。

だから「お取引先」として「お付き合いして本当にいい方なんだろうか」「本当に優良なコンテンツ持ってる・育んでいる人なのかなあ」「怪しくないかなあ」と恐る恐るあなたをみています。


そう、「恐る恐る」あなたを窺っているのですよ。

 

その点を意識してもらって、ご活動いただければ幸いです。



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