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商業出版する方法#30〜電子書籍より商業出版の方が出すのは難しいのか?

ビジネス・実用書出版プロデューサーの渡邉です。

この問いは簡単です。電子書籍の方が明らかに簡単だと思います。自分が書けば本になるし、予算もそれほどまで多くかけなくていいですよね?

でも、有名にはなりづらいと思います。だって「電子書籍でベストセラーになって、今話題沸騰!」ってメディアが取り上げた形跡がありますか?ってことです。
有名性や認知をあげる!というのには、結びつきづらいと言っていいでしょう。
電子書籍も、起業家や表現活動したい!という人の要望にうまく応える形でサービスもたくさんありますし、コンサルみたいな人もいる。
そして何より「アイテム」も数多くあります。
読み手も「何を読んだらいいのだろう」ということにもなるでしょう。

ビジネス・実用書の観点からいえば、電子書籍を出すビジネスパーソンは完璧に集客や商談成立に向けたマーケティング活動の一端に他ならないと私は捉えます。
だから商業出版の本とは、ある意味「違う世界」にあると考えています。

無論ビジネス書や実用書の商業本であっても、もともと「名刺がわり」という発想からたちあがっているビジネスなので、個人でビジネスをやっている著者(経営者)のマーケティングツールの一つと言っても過言ではないです。ただ、一番違うところは、信頼性や権威性をつけて、より良いお客さんを繋がりたい!という点だと思います。

日本ではいまだに「紙の本」「紙の媒体」への信頼度が格段に高いです。電子出版出しています!というよりも、〜という出版社から、編集者がついて全国流通している紙の本を出しています!と言った方が、断然相手の信頼度も高くなるし「見る目」も変わります。
ステイタスも爆上がりして、著者だけしか呼ばれない特別な会合や、それこそ有名人との繋がりなども得られ、ビジネスと生き方の革新と発展が見込めます。
商業本はその意味でも、非常にメリットは大きいといえるでしょう。

しかし、そういう大きなメリットを享受しやすいからこそ、商業本は「誰でも簡単にできる!」というものでは・・・残念ながらありません。
何よりも「出版社から著者として”選ばれなければ”」本は出ません。出したい!と思っていても、出版社の判断が入ってきてしまいます。さらに、出版社・または個々の編集者によって「選ぶ基準」はバラバラです。S社では、めちゃめちゃ拒否られたのに、Y社ではあっけなく企画が通過して、編集者も進んで頭を下げにくる・・・なんてこともしょっちゅうです。
いやはやなんとも「よくわからない」「気まぐれ」な世界と言っても良いでしょう。

自分でコントロールできるようで、意外とできないのが「商業出版」の壁でもあります。ただその分、箔がつくし、信頼度も上がるので、そこを魅力に思い商業出版を目指すビジネスパーソンも後を断ちません。
ただ、自分で選んだり自分で行動を起こすだけで、得たいものが得られるかというとそれもちょっと違う世界だったりします。繰り返しますが「あなただから・・・!」と選ばれないといけませんから。
相手は、1年間に数千人もあらゆる人とコミュニケーションをとり、世の中の情報や動きに敏感でもあり、そこでたくさんの本作りに触れているプロ等です。そんな人から「先生!」と選ばれるために、ビジネスを磨き・ご自身を磨くことを怠らないようにしておいてくださいね。


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渡邉理香
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