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日本語を教え始めた頃の失敗談

こんにちは、フランス在住日本語教師のリカです。

8月に2週間お休みを頂き、先週からまたレッスンが始まりました。うれしいことに生徒さんが何人か増え、また忙しい日々が始まりました。

今回は私が初めて日本語教師になった頃の失敗談と改善策をしようと思います。


はじめに

日本語を教え始めた頃は、日本語教師としての資格も経験もありませんでした。今となっては人気なオンライン日本語教師の仕事ですが、4年前は身近に日本語を教えている人も少なく、全て手探りで始めました。

今の私の事は自己紹介にまとめました。よかったら読んでみてください。

失敗談

レッスンの進め方が固まってきた今となっては、教えられることが明確なので、私のレッスンを受けたい、私のレッスンが自分に合っていると感じる生徒さんが自然と集まってきます。

教え始めた頃は、レッスンの形式も決まっていなくて、生徒さんが欲しいものを出すというような「なんでも屋さん」に近かったと思います。

形容詞が学びたいと言われたら、形容詞のリストを作って、例文をただひたすら一緒に読み上げる、というようなレッスンでした。教えっぱなし(というか読みっぱなし)でサポートも何もない酷いレッスンでした。
しかも、その生徒さんは、まだJLPT N5レベルで、今なら分かるけど、多分文法もそこまで理解していなかったはず。

その生徒さんは、4回ぐらいレッスンをした後に、いきなり予定を全てキャンセルしたので連絡をしても既読無視気が付いたら生徒一覧から消えていた、、、当時はそれでも一生懸命だったので、とても悲しかったのですが、今思うと1時間7ユーロだったとしても時間の無駄にしかならない授業だったと思います。

言葉は悪いですが、はじめの頃の生徒さんは「実験台」になってもらった生徒さんが多く、何人かの生徒さんには、本当に申し訳ないことをしたと今でもたまに思い出すことがあります。

改善したこと

レッスンのベースを作る

この事件があってから、私はレッスンの進め方を明確にして、形式を決めないといけないと感じました。初心者向けのレッスンの資料を1から作ることにしました。

何も分からない私が参考にしたのが、一つ目に紹介しているサイト。はじめの頃は、このサイトのイラストや例文を使ってそのまま教えました。このサイトのおかげで、初心者の生徒さんにも教えることができるようになりました。

上級者の方のレッスンは、また少し違う感じになりますが、ある程度形式を作った方が生徒さんも安心します。

これから日本語を教える先生は、ネイティブだから出来そうだと思っていると甘いかもしれません。「なんでも屋さん」になると、適当な気持ちの生徒も集まってきやすいので、一度レッスンの進め方や形式を考えてみてくださいね。

言語のレッスンを受けてみる

日本語のレッスンを受ける機会はなかなかないかもしれませんが、自分も言語のレッスンを受けてみると、教え方のコツを学ぶことができます

大人として、言語を教えたことも、教わったこともなくて、「外国語の授業」というコンセプトそのものがあまり分かっていませんでした。大人になってから言語を学ぶのって、学生の時に英語やスペイン語を学んでいたのとは、またちょっと違う感覚ですよね。

フランス語のレッスンを受け始めて、いろいろな先生方が使っている便利なツールや、分かりやすい教え方を盗んで自分のレッスンで使うようになりました。言語が違っても、教えるという面では真似できるポイントが結構あります

ここで紹介したソフトも、他の先生方から盗んだものです(笑)

知識があることよりも、伝え方や教え方がポイントだったりします。先生によって教え方は変わってくるので、いくつかのレッスンを受けてみるといいかもしれませんね。

プロの意識を持つ

生徒さんのニーズに応えるためには、生徒さんからのフィードバックはとても大切ですが、プロである自分が生徒さんにとって必要なものを的確なタイミングで提示することが必要です。生徒さんの意見を聞きすぎないことも大事です。

例えば、生徒さんが「数字が覚えられないからサポートが欲しい」と言った場合、「レッスンの前に少しクイズをしましょうか?」と提案することはできます。暗記をすることがたくさんありますから、すでに教えたことにおいて、教えっぱなしにしないで、サポートをすることは必要だと思います。

ですが、生徒さんが「形容詞が勉強したい」と言ったところで、「じゃあ、次のレッスンで勉強しましょう」と言うのは少し違う気がするんです。生徒さんが主導になると、先生としての立場も良くないですし、生徒さんは日本語をどう教わったらいいか知るわけがないので、レッスンが成り立たなくなることが多いです。

プロとして、本当にここで何を教えるのが正しいのか、常に考えられると、自分のペースで、生徒さんに必要なものを提示し、満足してもらいやすいです。(ほんっとうに、レッスンのベース作りが大事)

まとめ

今回は、私の失敗談と改善したことを紹介しました。

生徒さんに尊敬され、満足できるレッスンを提供するためには、以下のことがとても大切です。

  • レッスンのベースを作る(進め方や教え方をまとめる)

  • 言語を勉強してみる(他の先生から教え方のアイデアを盗む)

  • プロ意識を持つ(生徒さん主導にならないようにする)

この3つを意識して教えることで、レッスンのクオリティーがとてもよくなりました。これから日本語を教えたいと思っている方の参考になるとうれしいです。

では、また次の投稿で★

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