卵は浮く?卵を割ったことある?
みなさま,ごきげんよう。
マミィチャイルド,理科好きりかママです。
現在,模擬試験問題や記事の執筆や,学校教材や問題集の校正校閲,家庭教師(未就学児~中学生)をさせていただいておりますが,
もう1つ,学童で小学生に理科を教えています。
学童は小学校低学年が主な利用者です。
小学校1年生,2年生は,学校では「理科」ではなく「生活科」をやっています。ですので,児童の意識は,科学の授業はテストには関係ないモノ!!!と思っている感じ(汗)
「大切だから,ノートに書いておいてね~!」と声がけしても,
「書くの大きらい!!」
「今,やってることって書く必要あるの??」
「さっき,漢字の宿題をやったから,もう,書きたくない!!」
「書くと,全部,楽しくなくなっちゃうの!!」
(さすが,小学1年,2年生です・・・)
しょうがない・・・
書かなくてもいいけど,楽しさ重視で授業を進め,
「今日の楽しかったことは,全部,覚えておいてね!!」と,授業を進めております。
今日は,その中の1コマをご紹介します。夏の自由研究にも使えると思うので,ぜひやってみてください!
1)卵は沈む?浮く?
生卵は水に浮くか,沈むか。
答えは簡単かな。
「沈む!」と,大半の児童が答えます。
「なんで,そう思うの?」と理由を聞くと,
これまた大半の生徒が,「重さがあるから」と答えます。
子どもたちの中では,手に持った時,重さを感じるものは沈む
と考えているようです。
実際にビーカーに水を入れ,生卵を入れると,確かに沈みます。
そこで,もう2つ,ビーカーを用意します。
そこに生卵を入れると・・・
卵は沈みません。
ちょっと浮いている感じだったり,真ん中にふわっと浮いていたり。
ん????なんで???
考えてみてください。
2)卵は水では沈む。ほかの水溶液では?
先ほどの問いでは,卵を何の水溶液に入れるかは触れませんでした。
子どもたちは,一般的には「水に」と考えるので。
では,砂糖水や食塩水ではどうでしょうか??
砂糖水も食塩水も,見た目は水とほぼ同じ。ほぼ透明の水溶液です。
隣に,ふわっと卵が浮いているビーカーがあると,子どもたちの心が揺れます(笑)
「沈む!」
「浮く!」
答えが分かれたところで,水溶液をつくるところから実験してみましょう。
3)溶解度って何?
子どもたちは,何となく,食塩も砂糖も水に溶けることを知っています。
では,どちらが多く溶けるのでしょうか??
だいたい,食塩の方がよく溶けると答える児童が多いです。
中学1年で学習しますが,物質には溶解度という値があります。
100 gの水に,その物質が何グラム溶けるかを示した数値です。
実は,この溶解度が,砂糖と食塩では大きく異なります。
20℃の水で,食塩の溶解度は37.8ですが,砂糖は約200です。
数値だけ見ても,ふーんとしか思わないでしょうから,
もし時間があれば,100 mLの水を2つ用意して,どのくらい食塩と砂糖が溶けるかやってみてください。
約200 gの砂糖を溶かした水溶液は,体積も増えますし,重量も増えます。
粘性もアップします。少し,水溶液に色がついているようにも見えます。
ただ溶かすだけなんですが,子どもたちはすごく興奮します。
4)食塩水と砂糖水に卵を入れてみよう
食塩水と砂糖水ができたら,水のときと同じように,
そっと,生卵を入れてみてください。
ほぼ溶解度分の食塩を溶かした食塩水は,飽和食塩水と呼ばれ,非常に「濃い」食塩水です。
卵は浮きます!!
砂糖も,溶解度までいかなくても,水100 gに対し,100~150 g溶かすと,
卵は浮きます!!
そう,ものが浮くか沈むかは,密度の違いで決まります。
が,小学生なら,まだ結果だけでよいのではないでしょうか。
(食塩水の方は,ご自宅で実験される際,食塩のグラム数をはかれなければ,溶け残るくらい溶かせばOKです。砂糖と違い,食塩の室温での溶解度は35~39なので,大さじ2.5杯くらい溶かせば,飽和食塩水になります。)
(食塩は,大さじ1杯で約18 gです。)
5)おまけ:卵,割ったことある?
学童でこの実験を行っていると,ほぼ毎回,児童が言うことは,
「先生!!卵を割りたい!!最後に割っていい?!」です。
私は最初のころ,生徒にこう聞き返していました。
「卵を割ったことある?」
すると,児童みな,「割ったことある!!」と言います。
実際に割らせてみると,まあ大変!!!
小学1年生,2年生できちんと卵を割れる子は,ほぼ皆無です・・・
ん・・・
さっき,みんな,「割ったことある」と言っていたはず・・・
ともう一度問いかけると,
「温泉卵は割ったことある」
「ゆでたまごは割ったことある」
そういうことだったんですね^_^;
学童に来ているということは,ご両親ともにお仕事が忙しいはず。
家でゆっくり,「生卵を割ってみようね」とできないですよね。
なので,毎回,最後は,生卵の割り方の授業になってしまいます。
そして,「生卵を割れた!!」ことが,どの児童もうれしくて大喜び。
個人的には,実験の内容,理科的な内容も大切だけれど,
生卵をきちんと割れることも大切だし。。。
1つでも児童の心に響くものがあればいいかな,と考えています。
今日も最後までお読みくださり,ありがとうございます。