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小学校受験の準備はいつから?

みなさま、ごきげんよう。りかママです。


幼児教室で低年齢のクラスでよく聞かれる質問の一つに、小学校受験の準備の時期があります。
少なからず小学校受験を考えているご家庭があれば、1歳児クラスでも尋ねられることがあります。最もよく聞かれるのは、2歳児クラス~3歳児クラス(年少)でしょうか。小学校受験の幼児教室は秋から新学年がスタートしますし、小学校受験をするかしないかで、新年度の幼稚園や保育園をどうするかも考えるからでしょう。

【具体的な準備開始の時期】
正直なところ、「小学校受験をするなら〇才でスタートを!」とここに記すことができません。なぜなら、小学校受験は、中学受験や高校受験のような机上のテストだけで決まるものではなく、そのお子様が誕生されてから周囲の大人がどう関わってきたか、どのような小学校を目指されるのか、各家庭によって異なるからです。

ただ、一つ言えることは、「お受験用の幼児教室に通うことが、受験の準備ではない。」言い換えると、「受験準備は普段の生活から始まっている」ということです。

そういう意味では、小学校受験を考えているなら、お子様が誕生されてから、特にお母様は意識的にお子様と関わり続け、幼児教室に通い受験校を決めるころには、お子様の特徴をしっかり把握しておくことが大切と考えられます。

【お母様、お父様の準備】
小学校受験は、長期戦でもあり、短期決戦でもあります。お父様はどうしてもお仕事中心になりますが、子育てに無関心ではなく、「子どもに将来どのような人生を歩んでもらいたいか」「子どもにどういう大人になってもらいたいか」「子どもにどういう社会貢献をしてもらいたいか」は、考えていただきたいものです。そして、受験が近づいてきたら、お父様の思いをお子様に伝え、盛り上げていくことで、家族一丸となってお試験に挑めるのではないかと思います。

お母様の準備としては、お子様の性格の把握と知識面を担うことが多いでしょう。ここで一つ、念頭に置いていただきたいことが、「子どもの知識は実体験に基づいたもの」であることです(この「実体験に基づく」は、理科教育にもつながります)。例えば、野菜の名前は、図鑑で見て覚えるのではなく、実物を手に取り、お母様がその野菜の名前を発することで、子どもの知識となります。

幼児教室の2歳児クラスで実際にあったエピソードです。
おままごとをする時間で、いろいろな野菜、果物のおもちゃを並べました。お皿やコップも出してあります。
ある子が言いました。「先生!ちっちゃいの!」
先生 「ちっちゃいのって何?」
子ども 「ちっちゃいの!」
・・・繰り返し・・・
ん・・・私が、ほかの器やフライパンなどを出しましたが、その子は首を横に振るばかり。
しょうがないので、おままごとのケースごと見せると、その子が取ったものは、小さいスプーンとフォークでした。

授業後の保護者ミーティングで、保護者の方々にお聞きしました。
「お子様ランチをご注文されたとき、フォークやスプーンがなかったら、お店の人に何と伝えていらっしゃいますか?『小さいのください』とおっしゃっていませんか?」

お父様やお母様が「小さいのください」と言って、自分が使う小さいスプーンやフォークが出てきたので、子どもたちは、フォークやスプーンの名称を「小さいの」と誤解しているわけです。

保護者の方々から、「子どもって、フォークやスプーンって知っていると思っていました」という声が聞かれましたが、生まれながらに固有名詞を知っている子どもはいません。
すべて、ご両親、特にお母様が伝えた言葉を、知識としてインプットしていきます。

ですので、小学校受験を考えているならば、例えば野菜であれば、野菜の実物、名前、色などからお母様が伝え始め、年長になるころには、≪野菜-名前-季節-色-中のようす-花や葉-同じ季節のほかの野菜≫ と、親子の会話の中でリンクさせていかれるといいと思います。


今日もお読みくださり、ありがとうございます。

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