むだ。
べらぼうにやった後友達の車に揺られる。自分では到底聴かないような曲が流れ朝日が顔に当たる。
「また無駄遣いしてる。」
何度目だろう。いや、数えても無d....
「無駄な事しかしてないのか俺は。」そんな考えが過ぎるのも束の間やつが顔を出す。
「人生に無駄なことなんてないよ。」
もう会えないであろうやつの言葉。
「そんな事わかってる。ただ、今が苦しいんだ。うるさい。」
私の言葉。
朝は嫌いだ。
忘れる為に課せた酔いが嘲笑うように消えていく。やつ...君みたいに。
君に会うために酒を飲んでるんだと気づくまでは少し後になる。
大学3年の秋。