ミスiDを受けること
ミスiDというオーディションをご存知だろうか。
このオーディション、知り合いに「何それ?」と聞かれると困るランキングベスト5には入るものだ。
私の語彙力では説明しきれないので公式を引用させていただくと
2012年にスタートしたミスiD。「iD」は「アイドル」と「アイデンティティ」。そして「i(私)」と「Diversity(多様性)」。
ルックス重視のミスコンとは異なり、ルックスやジャンルに捉われず、新しい時代をサバイブしていく多様な女の子のロールモデルを発掘するオーディションであり、生きづらい女の子たちの新しい居場所になることを目標とするプロジェクトです。
とのことだ。と聞いても想像できない方もいるかもしれない。
何かをしたい、挑戦したい人間がそれを発信できる媒体、と言うのが近しいだろうか。
私はいつこのオーディションを知ったのか覚えていない。
気付いたら当たり前にそこにあって、YouTubeでオーディション動画を見てみるとそこには私の好きなアイドル、モデルの人たちが夢を語る動画がたくさんあった。
きっと多くの人たちにとっての「ミスコン」のように憧れで遠い存在だった。
そのミスiDを、今年、私は受ける。
オーディションなんてものは自分にとって遠く関係のない存在であったし、大学のミスコンにも毎年興味がなく、卑屈な私は「容姿に順位つけるなんて大学がやってるのおかしい」なんてケチつけてたぐらいだ。
ただ、ミスiDは私の中で他のオーディションと違うものであった。
一ノ瀬リカとしてのTwitterを作った時に自分で発信している女の子たちを参考にさせてもらおうとフォローしたミスiDの女の子たち。
一人一人やりたいことも発信の仕方もまちまち。ただ、大人に作られたレールではなく自らがやりたいと頭の中で描いたものを作り出したり、時に形にならず葛藤する姿さえそのままそこにあった。それが、美しく儚くて憧れた。
憧れは、どうしても自分から遠いものと考えてしまう癖がある。
でもどうだろうか、私は有り得なかったアイドルというキラキラした存在に分類されることができている。(まだ、なんとかだけど)
やってみよう。やるだけとりあえず。
アイドルを始めた時と同じ精神で、とりあえず30秒動画を撮った。
この動画については公開されてからまた後日語ろうと思う。
衝動だったが、私はちゃんとミスiDとしての一歩を踏み出せた。
正直賞が欲しいとか明確な目標があるわけじゃない。
ただ、ミスiDという憧れであったものに挑戦すること、夢をちゃんと消化して形にすること、私という存在を誰かに知ってもらうこと、そしてゆくゆくは私の嫌いな私の部分でさえ誰かを救う手掛かりになればいいな、なんて、、いや結構欲張りでしたね。
それを挑戦させてもらえるオーディションだと思った。
今でも #ミスiD2022 なんてハッシュタグつけちゃって良いのかな、なんてちょっとキョドるけど。
やってみよう。
私の魔法は負けない。