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#2_学校でフルタイムで働きながら不妊治療をしていたときの話

フルタイムで教員をしつつ、不妊治療を続けていたときの話をシリーズで書こうと思います。今回は初回2019年、不妊治療を始めるようになったきっかけと、タイミング法を行っていたときの話です。

※今回の話では不妊治療や妊娠、出産について書いていきます。ご自身の心や身体の健康を鑑みながら進めていただければと思います。

こちらシリーズで書いております。前回のはこちら。読まれていない方はこちらをお読みいただいた上の方が、話がつながりやすいかと思います。


タイミングを試みるものの

タイミングを図る期間はかれこれ数ヶ月続いた。(何ヶ月だったか定かには覚えていない)

けれど半年タイミング法を試してみても、妊娠しなかった場合はステップアップが望まれますとのネット記事を見て、焦りはじめた私。

「え、数ヶ月やっても妊娠しないって⋯聞いてないよ⋯」

と同時に「私ってもしかして妊娠しにくい体なの?」という現実を突きつけられる気がしていた。

こちらにもあるように、日本産婦人科医学会によると、タイミング法によって妊娠する確率は半年で50%。

それでも妊娠しなかった場合は、ステップアップが望まれるとはっきり書いてある。

でも私の中には受け止めきれない感情があった。

私は昔からプライドや我が強く「自分でなんとかしてきた」という勝手な無自覚な自負があった。(今では気をつけるようにしていますが)

だから妊娠しない体だというレッテルを貼られたような気がして、受け止めきれなかった。

その怒りの矛先をパートナーである夫にも、つい向けてしまうこともあった。

「私はこれだけやっているのに!あんたは何したの?」とか「なんか私だけ頑張って馬鹿みたい・・」そう思って密かにこっそり涙する日もあった。

もうつかれた⋯

実際タイミング法でやることは、毎月こんな感じだった。

①定期的な月に数回の病院への通院
(これは子宮内膜の分厚さを見て、あとどのくらいでタイミングをいついつにとってくださいという診断+妊娠判定をしにいく)

②妊娠しやすいタイミングをはかる。
(先生には如実に◯日と◯日にとってきてくださいと冷静に言われる。これもなんだか儀式のようで辛かった)

③結果が気になり、自分でも気になって妊娠検査薬で検査してみる
(これが一番私にとっては良くないことだった。自分のメンタルが一喜一憂してボロボロになる原因であった)

④毎日の基礎体温をはかる
(これが結構地味に大変)

毎月ジェットコースターのように結果によって気分が浮き沈みをする。

タイミングがうまくとれた月は、
「妊娠しているかも♪」なんて期待をして、妊娠前の兆候についてひたすら自分に当てはまる兆候はないか調べる。

これはもう占いと同じようなレベルで、当たらぬも八卦、当たるも八卦だ。

でも妊娠したことのない私は、初めての経験や感覚なので、一喜一憂しながらいちいちネットで検索してしまっていた。

「お、このお腹の痛みはもしかして⋯」とか「やたら眠いぞ⋯?!」みたいな期待から来る感情を押さえられず、毎日のようにネットで検索してはみたいなことを繰り返してしまっていた。

でも毎月妊娠していないという判定を病院でもらうことに、もう辟易としてきた。

また2020年現在、当時は不妊治療が今ほど保険適用されていないくて、タイミング法と言えどももうすでに医療費や検査代金だけで10万〜20万円ほど出費があった。

これは後になって気づくが、「払ったものは取り返さないと」という人間の感情が働いて、「是が非でも妊娠したい」と妊娠することがもはやゴールになってしまっていた。

また同時に同じ時期に結婚したカップルが、私よりも早く妊娠し出産をしていく姿に、もう悔しくて悔しくてたまらなかった。

まちなかで子連れをみるだけで、自分とは違う世界を生きているような気がして、すごく辛い気持ちになり、頭を下げながら目を背けて歩いたこともある。

すごく好きな大事な友だちの妊娠報告なのに、受け入れきれなくて、いただいた手紙や返事を何日も考えて、返すみたいなこともあった。

転院するか?ステップアップ?

そうこうしているうちに、当時の東京都の補助金対象である6回分(6ヶ月)があと少しというところまで来てしまっていた。

今の病院は不妊治療専門とはいえ、体外受精などに特化しているわけではない。

また引っ越しを検討していたこともあり、違う病院への転院、またはステップアップを考えていたタイミングだった。

ステップアップとは

でも心はほとほと疲れていた。気づけば半年間、止まることなく病院に通い続け、一縷の望みをかけて治療を続けてきた。

また同時に仕事でも不妊治療をしていることは一部の仲の良い人だけに伝えるにとどまっていたため、通常の学校業務をこなし、だいたい19:00~20:00に帰宅その後家の家事をして⋯という生活だった。

+定期的な通院の負担もあり(しかもだいたい病院はすごい待ち時間で)体も心も一旦これを機に休めてあげることにした。

これは同時に「やめたらすっとできるって人もいるしね⋯」とかまだまだ自分にどこか期待していたからだった。

でもこの考えは後ですごい甘かったということに気づく。

<続く>


#挑戦してよかったの

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