相川七瀬は未熟なほうが売れた件
※題、文中敬称略すみません
私は、FOXTROT(4thアルバム)あたりまでは、
かなり熱狂的な相川七瀬ファンだった。
そんな私が、ちょっと毒を吐きつつ、
その4thアルバムまで振り返ってみる。
1stアルバム『Red』
なんと約250万枚売れている。
代表は、やはりシングル曲。
(夢見る少女じゃいられない、バイバイ。
LIKE A HARD RAIN、BREAK OUT！)
だが、この4曲のうち、
織田哲郎作詞の作品が3曲もある。
(LIKE A HARD RAINのみ相川と共作)
これは、相川七瀬と云うより、
織田哲郎作品に近いのでは無いか！？
と思って中身みたら、ちゃんとあります。
相川作詞作品。
ちなみに『Red』は、
『夢見る少女じゃいられない』の中の
“赤い月が心照らしてる”の赤い月から取ったらしい。
『光と影の迷宮(ラビリンス)』から、
最後の『今でも…。』まで、
なかなかのROCKを貫いてくれます。
でも、何だか完成度からしたら
未熟な印象を受けるのは、
相川がまだ21歳だったからか。
それとも『夢見る少女じゃいられない』というタイトルからか。
表題曲は恐らく『夢見る少女じゃいられない』だろう。
2ndアルバム『ParaDOX』
ダブルミリオンには及ばずながら、
約140万枚売れている。
相川が「生みの苦しみを味わった」と云う作品。
シングル曲は3曲
(恋心、トラブルメイカー、Sweet Emotion)。
やはりシングル曲、織田哲郎の作詞の作品が2つある。
(Sweet Emotionのみ共作)
これも織田哲郎作品に近いのでは無いか？
と思うけど、これは『Red』よりそう思う。
タイトル『ParaDOX』は、このアルバムの
『明けることのない夜 沈むことのない太陽』の
“Love is always paradox”というフレーズから取っている。
ちなみに織田によると、
相川自身が矛盾した存在であるとの事。
私は表題曲『明けることのない夜 沈むことのない太陽』が大好きだ。
この曲は織田哲郎作詞である。
なんとParaDOXも織田哲郎作品だった。
カップリングや書き下ろしには相川作詞作品、あります。
『鳥になれたら』とか『Two of us』好きです。
ROCKアルバムとは言えず(いい意味です)、
バラードで聴かせる相川の新境地を開いた。
時間に追われて作った為か、
完成度はRedを抜くも、
どこか脆さを感じさせる危ういアルバム。
3rdアルバム『crimson』
ミリオン行かなくなった。※70万枚売れている
Redを更に濃くした
『真紅』の意を持つ『crimson』。
シングル曲は、Bad Girls、彼女と私の事情、Nostalgiaを収録。
Redで未熟だった少女は、いつかオトナになっていた。
ちなみに『crimson』は、『○○○○？』の
“赤より深く燃え上がる恋”からも
取られているらしい。
完成度で言えば、ParaDOXは比にならず、
こちらの方が完成されている。
ただ、『crimson』には表題曲が無く、
どうした？！って感じでもある。
私はNostalgiaが好きだが、
その他のシングルは、
嫌いな某2人組の片方を連想させるのであまり聴かない。笑
crimsonやFOXTROT(後述)を例えるなら、
We Will Rock You(QUEEN)みたいに
「いつか俺達はやってやるぜ」と叫ぶ少年が
おっさんになってしまったみたいなイメージか。(どんなや)
4thアルバム『FOXTROT』
なんと20万枚まで売り上げが落ちた。
シングル曲はCOSMIC LOVE、世界はこの手の中に、Heat of the night、Jealousy、China Roseと、最早ファンしか曲が浮かんでこない事態に。
ただ、生みの苦しみから吹っ切れた相川なので、歌詞は安産だったそう。前作crimsonより安定した完成度の高さである。
『FOXTROT』にも表題曲が無く、個人的には
着地点目指し彷徨う状態にあると思っている。
ちなみに1曲目『second wind』の謎が
最近深まってしまった。
冷たい風に吹かれて もう一度歩き始めよう
すっかり守りに入るのは ちょっと早いんじゃない？
second windの意味
長距離のランニングで、走りだして15分ぐらいたつと心搏 (しんぱく) 数や血圧が安定して楽になる状態をいう。ランニングに限らず、激しい持続的な運動中に起こる。
どうも『2番目の風』のほうがしっくり来るぞ。
さて。長くなりましたが如何だったでしょうか。愛のムチ打って書いてみました。ちなみに私は、『ParaDOX』が1番好きです。
今日は相川七瀬さんを聴きながら書きました。もう1回リピートして懐かしさに浸りながら寝るとします。
オフトゥンダイブ！！おやすみなさい！