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#43_誰かから敵意を向けられた時の対処法と、怒りを鎮める方法

皆さんも一度は誰かから敵意むき出しに接触
されたことがあるのではないでしょうか。
私もありますし、自分が過去にやってしまっ
ていたこともあります。
今回は先日目の当たりにしたとある出来事から
敵意を向けられた時の対処法と、怒りを
鎮める方法についてお伝えしようと思います。

それはある日の朝、仕事を割り振っていた
リーダーと年配のメンバーAさんの間で
起こりました。
リーダーの伝え方・言い方もイマイチで
わかりづらく、かつ、Aさんに対する遠慮でそう
なったのかもしれませんが、Aさんは自分が
軽んじられた馬鹿にされた、と感じたよう
です。リーダーは必死に伝えようとして
あれこれ言葉を重ねますが、このリーダー、
言語化がとても不得意な方でして、一向に伝わ
らない。。。
そしてAさんはますます苛立ち、怒りとして爆
発させてしまったんです。
「○○さんは、わしを役立たずやと思っとるの
か!馬鹿にするな!」と声を荒げてその場を
離れました。
そして自席に戻られるや否や、手にしていた
書類を机にバンッと投げつけるというありさ
ま。
私はその真横にいたので「どうしたん?!」と
とっさに言いましたがバツが悪いのかAさんは
黙ったまま。
こういう時はあれこれ詮索せずに、そっとして
おくのがいちばん。朝のその時間帯は割とバタ
バタしているのでいつも通りにしていました。
こういう時こそ、あれこれ聞かれるのを嫌がる
人もいらっしゃるので。

リーダーは、というと、いつものようにちょっ
と不貞腐れたような感じでその場を離れてしま
いました。
「困ったもんだなぁ、またか~」と周りの人
たちは言っていましたが、ここでふと思う事
があったのです。そういえば、このやり取りよく
見かけるよなぁ、それでいていつもAさんから
出てくる言葉は「自分を馬鹿にする」といった
感じの被害を受けたような言葉になっているな
ぁ。
一方リーダーはというと、あまり間を置かずに
あれこれいうので、さらに状況を悪化させてし
まい結果として相手の怒りを増幅させてしまっ
ているんですね。最後は
「もういいんだよいつもこうだから」
と半分自棄になっている、というありさま。

Aさんにフォーカスして見てみると、どうやら
同様のことが何度も起きているがゆえにリーダ
ーに対して「敵意」を持っているように見えま
す。確かに日頃からリーダーを「あいつはダメ
だ」と言っているので、まぁ、敵意と言い
ますか良くは思っていないのでしょう。
私もリーダーに対して思うところはあります
が、彼の立場であれば仕方ないこともあったり
するので、根っからリーダーを否定してはいま
せん。その時々でぶつかることもありますが、
そんなことは仕事をしていれば当たり前で問題
ではないという信頼関係があります。

ちょっと話がそれましたが、Aさんにはある
バイアスがかかっているようにも思いました。
それは「敵意帰属バイアス」。これは相手の言
動を「敵意」や「悪意」によるものだと解釈し
てしまうバイアスのことです。
過去に何度も同じようなネガティブな経験を
した、自己肯定感が低い時など、このバイアス
にかかりやすいので注意が必要です。
自分は必要とされていないんじゃないかと思っ
たりしているときもこのバイアスは発動しがち
なので私自身も気をつけねば、と思います。
ではこの敵意帰属バイアスにかかっている人か
ら接触されたりあからさまに敵意を向けられた
時はどうすればよいか。
ひとつ目は、相手に説明や説得をしようと
しないこと。
敵意を向けてこられている時点で相手は冷静な
状態ではありません。
よって、こちらが下手に出て丁寧に説明すれば
さらに重箱の隅を楊枝で突くかのように攻めて
きます。説得なんてしようものなら激昂しま
す。よって、説明や説得はしないでおきましょう。

二つ目は、相手と関わる頻度を減らすことです。
例えば今回のように同じ職場であれば極力接触を
持たないようにすること。リーダーだから
さすがに全く関わらないは難しいと思います
が、関わる頻度を減らしましょう。
「触らぬ神に祟りなし」でいきましょう。
相性が悪いとも言えますから諦めてください。

三つめは、どうしても相手と話さなければなら
ない場合、時間を置くことです。最低でも1~3
時間は時間を置いてください。これは相手が
冷静になるのを待つための、
自分自身も落ち着くための時間です。数時間で
は難しい場合が多いでしょうから、出来れば
半日か1日おいてから話すと良いでしょう。

といった具合に3つの対処法をお伝えしました
が、敵意帰属バイアスに罹っている人とは関わ
らないことがいちばんかと思います。通りすが
りの今後は関わることがないであろう人ならな
おのこと、相手は何を言っても悪く捉える
モードに入ってしまっていますから、どうしよ
うもないのです。

そして、相手の敵意に対して自分も怒りを感じ
たら、どうやって鎮めるか。
私がよくやる方法をお伝えすると、こんな感じ
です。

1. その場を離れて頭を冷やす。
2. コップ一杯の水を一気飲みする。
     (けっこう多めに飲みます。)
3. 水で顔を洗う、歯磨きをする。

これらは何をしているかというと、自分の意識
を「怒り」から切り離しほかに持っていく、
ということをやっているんです。フォーカスを変
える、のです。
出来れば外に出て空を見上げてしばらくボーっ
とする、これは効果テキメンなのでおススメです。

怒りのパワーはとても強いので、そのネガティ
ブさに引っ張られてしまうこともあります。
私は人の感情を敏感に察知してしまいそれを
もらってしまったりするので、意識的に怒って
いる人の近くにはいかない、離れる、ほかのこ
とに集中する、など自己防衛策をいくつか持っ
ています。

怒りのパワーを別のことに、動くためのエネル
ギーに変換出来ると良いのですが、そう簡単に
は出来ないもの。
起こった出来事に対する解釈を変えられるよう
になると、案外楽に生きられるようになったり
もします。
最初から解釈を変えていくことは難しいかも
しれませんが、「なぜ~なんだろうか?」という
疑問を持つことから始めて見るとよいかなと
思います。
何でもかんでも真正面からぶつからなくても良
くて、時には迂回して身の安全を確保すること
も必要です。
ということで、今回の記事が少しでも皆さんの
役に立てれば幸いです。






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