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美保関

美保関に泊まりにきている。 インターネットで宿を探して、歴史のありそうな旅館を宿に選んだ。 建物は清潔にされていて、旅館のスタッフも親切丁寧。とてもいい宿だ。 俺は今、その旅館の四階にいる。部屋の広縁に1人座って港を眺めている。4月とはいえ、まだ夜は冷えるから、浴衣に半纏、それに加え、余った布団を膝にかけている。 一緒にきた子どもたちは同じ部屋で寝ている。栃木からはるばる旅行してきて、しかも今日は二日目。へとへとだろう。それでも寝る時間のギリギリまでオセロをしていた。

    • 時の止まるワールド

      次男がマインクラフトにはまっている。仕事が休みだと、パパ一緒にやろうってしつこくしつこく迫ってくる・・・。やるのはいいんだけど疲れる。 マインクラフトにも一応「エンダードラゴン」っていうボス的な存在がいて、そいつを倒すために強い武器と防具を揃えなくてはいけない。その武器や防具を作るために洞窟を探検して鉱石を集めなくちゃいけない。その鉱石を集めるためには・・・。というようにやることがたくさんある。 当然ながら子供は飽きっぽいから、まずは鉱石を集めよう!って言って一緒にやって

      • 一人称単数

        久しぶりに村上春樹を読んだ。初めて読んだ村上作品は、高校生の頃に読んだ「海辺のカフカ」だ。現実と非現実が交わる不思議な物語にハマって一気に他の作品も読み漁った。大学生になってからも村上春樹は読み続け、結局初めて買った車も海辺のカフカの影響で選んだ。車はロードスター。図書館の人(名前忘れた)が安全運転するオプションはないみたいなかっこいいこと言って乗っていたのに憧れた。 そうやってずっと読み続けていたんだけど、やっぱり飽きはくるもので、あの主人公のやれやれ感、やれやれのくせに