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“この手”は無しよ

私は、日本コーチ協会神戸チャプターや個人の方々に、
コーチングの入門編の講座をするときがあります。

その中で、コーチングのスキルの中でも重要な

“承認”

というワークを始める前に、
参加の皆さんにこう声をかけます。

「みなさ~ん “この手” は無しですよ~」

“この手”とは「いえいえ違いますよ」の意味で、
手を前に出して振るジェスチャーのことです。

承認のワークをすると、
普段の会話ではなかなか伝えてもらえないような
ほめ言葉をもらいます。

その時に、

「いえいえ、自分はそんなじゃないですよ」
「そんな褒めてもらえるほどのことじゃ…」と
“この手”をやってる人がいるのです。

それは、とってももったいないことなのです!!!

日本人の文化は、
謙遜するのが美徳であるとか、
相手を立ててへりくだることを良しとしている傾向がありますが、
ちゃんと受け取らないと、
せっかく伝えてくれた相手はどう思うでしょう…。

「あー、この人に伝えても受け取ってもらえないんだな」
「じゃあ、もう伝えるのはやめよう」

となるかもしれません。

それだけでなく、
ほめ言葉をちゃんと受け取らない人は、
相手をほめたとしても受け取ってもらえないのです。

それはなぜか??

それは、ほめ言葉がうわっつらな感じに聞こえるからです。

実を言うと…、

20代の頃の私は、
受け取ることができませんでした。

まさに“この手”を前で振って、

「そんなことないですよ~」

と返していました。

頭の中では

「そんなうまいこと言って何をたくらんでいるんだろう?」

なんて相手を疑うくらいでした。

そんな感じですから当然相手とのコミュニケーションは
うまくいくはずありません。

その後、コーチングを学び
“受け取る”ことの大事さに気づいたところから、
周りの人とのコミュニケーションがうまく回り始めたのです。

だからほめてもらったときは、

笑顔でひとこと
「ありがとうございます!」
と言って受け取りましょう。

そして自分の上位にあるどの資質(才能)が、
うまく使えていたのか振り返ってみましょう。

人からほめてもらったときは自分の才能に気づく大チャンス!!
ですよ~!!


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