前回の記事で、Farewell, Neverlandの和訳をしましたが、Farewell, Neverlandの前フリとなっている曲があります。そう、星を追う少年たちのOSTとして公開されたFree Fallingです。
なぜ前フリと言い切っているかというと、まあ普通にこの2曲にはFree Fallingというフレーズが散りばめられているからですね
Free Fallingという言葉は、星を追う少年たちの内容と、The Name Chapter: TemptationやACT: SWEET MIRAGE、つまりはTXTが楽曲やコンサートを通じて描いている世界をつなぎ合わせる役割を持っているようです。
そして、色んなところで言ってますが、Free Fallingという言葉、TXTの世界観で軸となる考え方をきれいに表しています。そのことが、Free Fallingという歌の歌詞を見ると見えてくるので、今回和訳してみました。
また、大事だな!と思ったところボールドにしています。
毎度同じ話で恐縮ですが、この歌全体を通して、「Falling(落ちること、墜落)」は「空を飛ぶこと、自由になること」と同義で使われていることがわかるかと思います。
また、僕が「落ちること」に踏み出すきっかけは、恐れを飲み込んだから、そして恐れを飲み込めたのは「君と僕が互いを信じることができたから」ということも示されていますね。
さらにさらに、「空に届くまで落ちていく」みたいな文言からは、視点を反転させる(上下を入れ替える)ことで、善悪を読み替える(自分の弱点をポジティブに受け入れる)ということも感じられます。このあたりは、デビュー曲CROWN等においても、ツノと翼を同列に扱うなど、TXTがずーっと歌ってきている考え方だと思います。
また、星を追う少年たちは魔法アイドルが主人公の物語ですが、OSTであるこの曲では魔法に言及されているのは以下の一節のみです。
しかも、あくまで「 魔法のように」であって魔法そのものではないんですね…。
星を追う少年たちでは、魔法そのものには対価が伴うこと等が描かれています。そして、頼るべきは魔法ではなくメンバーやファンとの絆であるという結論に向かっているように感じます。
この曲においても、やはり本当の魔法は(ファンと信じ合うことで)恐れを飲み込み、しがらみ(プライドとか?)から自由になること、と示しているんだな〜と思いました。
思えば、TXTのコンサートのコメントも、「一緒にいるこの瞬間が魔法ですよね」みたいな文言が多いです。
意味もなく、周りの目を気にしてただ上へ上へ上がっていこうとするより、大切な人と信じ合って、むしろ降りていこう、自由になろう、というTXTの方針、やっぱりいよなあ、と思う今日このごろなのでした。