実は私、議員になりたい
ぼんやりと、でも割と長い間思っていたことについて記事を書いてみます!
タイトルの通り、いまは家族の仕事の都合でシンガポールに住んでいる私ですが、日本に帰ったら「議員」の仕事に挑戦してみたいと考えています。
なぜそう思うようになったか、そして具体的に議員になって何をしたいかということについて、議員のお仕事の現実を知らないため未熟で、荒削りではありますが「逆に現実を知らない素直な初心こそ、今のうちに残しておくべきではないか?」とも思ったので、率直に綴っておきます✍️
いつから、なぜ議員になりたいと思ったのか
「議員の仕事に挑戦してみたい!」と具体的に考えるようになったのはシンガポールに来て少し落ち着いた頃(2021年くらい)です。
が、議員という仕事への興味自体は、小池百合子さんが2016年に東京都知事に初当選して、希望の塾を立ち上げた頃からうっすら持っていて、小池さんの著書「希望の政治」を読んだりしていました。
2018年頃に東京医科大が女子の入試の点数を一律減点してたという衝撃のニュースがあり、
「ちょ!!自分も外から評論家気取って文句ばっか言ってないで、システムを変えられる立場に入って手を動かさないといつまで経ってもジェンダーギャップが埋まらないままでは」
と危機感を持ち、ぼんやりした興味が謎の使命感に変わったのはこの頃でした(別に誰からも頼まれてないが…😂)
▲2018年当時のツイートを発掘。これこそ荒削りな言語化ですが、怒ってるのはよくわかるw
私自身ジェンダーギャップへのアンテナが敏感な方だとは自覚してますが、その理由は上記のツイートでも少し触れている通り
という2点が大きいかなと思ってます。
まとまりなく書いてしまいましたが、見出しの「いつから、なぜ議員になりたいと思ったのか」を一言でまとめると、
いつから:2016〜18年頃
なぜ:ジェンダーギャップを埋めるシステムを構築したいから
という感じです。
議員になって実現したいこと
ここからは、今の私が議員になったら「こんなことを実現したい!」というのを書いてみます。
このパートこそ、議員の仕事の現実がわかっていなかったり、国や都道府県、区や市町村のレイヤーがばらばらだったりなどツッコミどころ満載かもしれません…が、とりあえず今の気持ちを無邪気に残しておきます。
①ジェンダーギャップを埋める
まずは、「議員になりたい理由」にも直結する通り、ジェンダーギャップを少しでも埋めることです。
具体的には、毎年世界経済フォーラムが発表している「ジェンダーギャップ指数」の向上を目指したいです。
(2024年は日本は156カ国中118位でした🥲)
ジェンダーギャップ指数については以前noteにも書いたのですが、これまでもベビーシッター&家事代行のプラットフォームの広報や、フェムテックのライター活動を通して、職種は違えど自分なりに長きにわたり取り組んできたアジェンダだったりします。
このジェンダーギャップ指数は、その中でも大きく4つの分野毎に評価がされているのですが特に日本は「政治」の分野が深刻です。
衆議院の女性議員比率は約1割にとどまり、地方議会の女性議員比率も2023年の統一選挙で改善はしたものの17%と、5人に1人より少ない割合です。(男女半々の意見を反映すべき場なのに…🥲)
そう何より、まず日本の政治家の女性割合が少なすぎるんですよね。
そうした数字を見ると、自分のような地盤も看板も鞄もないようなフツーの一女性こそ入り込まないといけないのでは!?という危機感を感じざるを得ません。
もちろん母数を増やしたらすべて解決、というような甘いことではないのは重々承知ですが、まず母数を増やさないと何も始まらない、とも感じます。
②子育て支援
上記①だけを読むと、「あなたは議員になることが目的になっていませんか?」とツッコミを受けそうですが、議員になって取り組んでいきたいこととしてはまず「子育て支援」があります。
こちらも2つの観点から取り組むべき、取り組みたいと考えています。
■ジェンダーギャップの観点
一つ目は、何回目やねん!という感じですが、子育て支援を充実させることは「ジェンダーギャップ指数の向上」につながるのではないか、という観点です。
先述したジェンダーギャップ指数の分野についてもう少し詳しく見ると、日本は「教育」「健康」の分野では「平等(数値では1)」に近い「0.973」「0.993」をマークしているのに対し、「政治」「経済」の分野はそれぞれ「0.118」「0.568」と大きく遅れています。(出典)
これは子育ての負担が女性に重くのしかかっていることが原因の一つだからでは、と私は考えています。
現状、女性に大きな負担がかかりがちな子育てを社会全体で担えるようなシステムにアップデートできれば、子育てを理由に仕事を辞めるor勤務時間を短くせざるを得ないことなどから生じる「賃金格差」や「女性の管理職不足」を改善できるのではないかと思うのです。
(経済のジェンダーギャップ指数はこれらも評価のポイントに含まれています)
■少子化対策の観点
また、これは自分もシンガポールに来て改めて実感したのですが「このまま少子化が進んだら、日本ほんとにヤバそう」ということ。
つまり、少子化対策の文脈としての「子育て支援」も急務だと考えています。
「そんなのお前に言われんでもわかっとるわい!」という声が聞こえそうですが(誰)、改めて自分が危機感を抱いた理由を忘れないように書き残させてください。
日本に住んでる時、私は日本は「島国の小さな国」だと信じ込んでいたのですが(学校でもそう習うし、メディアでもそう報じられがち)、実際日本ってシンガポールに比べたらめちゃめちゃデカいんですよね🗾
そしてなんだかんだ今の日本も世界の人口ランキングだと11位なので(1位の中国と2位のインドがぶっちぎりですが)、人口と面積の観点でいまはまだギリ「大国」と言えるとは思うんです。
だから他の国も日本でモノを売るため、日本をそれなりに大切な市場として見てくれているんですよね。(Kpopはイル活してくれるし、シンガポールの求人でも、ジャパンデスクの仕事はよく見ます。昔よりは減っているしこれからもっと減るだろうとは言われてますが…)
とはいえ、このまま少子化が進んで他の国に人口を抜かされ、魅力的なマーケットで無くなっていくと日本経済はどうなっていくのか…😱
経済のバックグラウンドは全くないので、ガチの分析はプロの方にお任せしたいのですが、裏を返せば素人目線でも客観的に日本を見ると危機感を感じるのです。
少子化対策はもう何年も国のアジェンダで、「女性活躍」とか「女性が輝く!」みたいな言葉は使い古されています。
ただこの言葉のピンと来なさが物語るように、いままでは「女性目線での少子化対策」が欠けていたのではないか、と思うのです。
一方で、今回の都知事選で小池さんが公約に「第一子の保育料無償化」「無痛分娩無償化」を掲げていましたが、私としてはこれは具体的かつ実現可能があって、きれいな言葉で「女性が輝く」とまとめられるより、普通にありがたいし的を得ている!と思いました。シンガポールから帰ったら、絶対東京に住みたい……
既に実施されていた第二子保育料無償化とか、所得制限なしの018サポートとか、赤ちゃんファーストで10万もらえるとかとか、直近シンガポールで出産&子育てしてる身からすると「いくらもらい損ねてるん…?」という感覚になるくらい、制度面では東京都の子育て支援はだいぶ充実しているような気もします。
ただ私が自分が議員になるなら一つ大切にしたいと思ってるのは、精神論チックにはなるのですが「子育てを母親だけの責任にしない」ということ。つまり「子どもは社会で育てる」という前提を当たり前にしたいのです。
シンガポールで外国人として生活している身では、金銭的な子育てインセンティブは全く恩恵を受けられない=制度面だと日本人の私にとっては東京の方がよっぽど充実してるのですが、制度の外にある国全体の雰囲気として子どもに寛容で「子育てしやすい」んですよね。
電車で泣いてる赤ちゃんはもちろん、幼稚園〜小学生低学年くらいの子がワーキャー言っててもみんな優しく見守っており、お店でも子連れだからといって嫌な思いをしたことは(少なくとも私は)なく、日本で感じる子連れの「肩身の狭さ」みたいなのは皆無です。
妊婦のときも逆椅子取りゲームかというくらい(とは)、秒速で席を譲ってもらえたし…
(さっきからシンガポールage日本sageの文脈が続いていますが、全ての面でそうだとは思ってませんので念のため。この記事を構成する材料として、私がシンガポールで暮らす中でいいなと思った面をpick upしているまでです🙏)
もちろん、こうした空気感を政治だけで作っていくことは難しいと思います。でも政治=社会のシステムを構築すること、であるならば政治が「子育てをしやすい」空気感の醸成に寄与できる側面はきっと小さくはないはずです。
同じ政策を作る上でも、「子どもを育てるお母さん大変ですよね、だからお金をあげましょう」ではなく、「私達大人は何十年後にみんな子どもたちのお世話になります、だから子どもたちに還元しましょう」というようなメッセージのもとにやっていきたいなと私は思っています。
(この辺は、まさに現実をわかっていないがゆえの無邪気さから書けるものかもしれないが)
余談:芦屋市長・高島さんのメッセージが私には響きました。
「子育ては社会で行うべきものです」⏯
いまどんなことをしているのか
ここまで議員になりたいと思った理由や、なったら何をしたいのか、ということについて自由に書き散らかしてきましたが、そのために「いま何をしているのか」ということについても整理しておきます。
まずひとつは2021年頃から、「WOMAN SHIFT」という一般社団法人でプロボノをしています。
WOMAN SHIFTは「政策を実現できる女性議員を増やし 地方議員を女性のキャリアの一つに」を掲げる一般社団法人で、代表の台東区議会議員・本目さよさんや理事の皆さまをはじめ、会員の方々も基本的には女性議員で構成されている団体です。(プロボノメンバーは会社員の方だったり、駐妻だったり、育休中のママだったりいろんなメンバーがいます)
ここでは主に広報としてプレスリリースを書いたり、告知や報告記事を更新したり、現職の女性議員さん(主にママ議員のみなさま)にインタビューを行ってnoteにまとめたりしています。
この活動を通して、代表の本目さよさんをはじめ、様々な女性議員の方にざっくばらんに話を聞いたり、議員さん同士の会話から「こういう仕事をこういうスケジュールでやってるのね〜」と具体的に思い描くことができたりして、だいぶ「議員のお仕事」の解像度が上がりました🎨 (もちろん全てを理解してるわけではないです、あくまでも自分比です)
活動を始める前は、議員の方って普通の会社員とは一線を画した存在だと勝手に思い込んでたのですが、もちろん違う部分はあれど「社会を良くするために働いている」という根っこは変わらず、
特にママ議員さんは私(たち)と同じように「子育てとの両立に奮闘するワーキングマザー」なんだ!と、良い意味で励まされています。
またWOMAN SHIFTの活動以外でも、直近では先日の東京都知事選に出馬していた安野たかひろくんの活動も1ヶ月間お手伝いをしていました。
安野くんは大学の同級生で、社会人になってからも一時期仕事をご一緒していたスーパー起業家兼AIエンジニア兼SF作家ですが、まさかの都知事選出馬表明に驚いていたら気づけば祭りの中に入っており、発信系を中心にお手伝いをしていました。
彼がハイパー優秀かつ人格者かつリーダーシップも抜群という点はいったん横に置いたとしても(大事なところを横に置くな😂)、政治経験も後ろ盾もない正真正銘の「無所属新人33歳」で挑戦している姿には大変大変刺激を受け、さらに選挙活動についても具体的に知ることができた貴重な機会でした。
これらの活動を通して、
そしてそのどちらも私にとってはポジティブなものに映り、改めて自分も議員の仕事に挑戦してみたい!という気持ちが固くなりました。
おわりに
まずは、ずっと自分の内側に留めていたことをまとまった文章にすることができてよかったです!
私は「情報は発信するところに集まる」というのを信じており、実際仕事でも私生活でも発信に恩恵を受けてきたので、やってみたいことや興味があることは形になってなくても発信するのに抵抗はない方なのですが、この「議員になりたい」という気持ちだけはなかなか言えずにいました。
その理由としては、
つまり俗っぽい言葉でまとめると、「キャラじゃない」って自分で決めつけてた…😌
ただ、そろそろシンガポールから日本への本帰国が見える中で、友人から「帰ってきたら仕事どうするの〜?」と質問を受けることも多く、嘘をつくのも…と思い、「議員への興味」について数人の友人や元同僚・先輩に話してみたところ、みなさん
「なるほど!いいじゃん!😊」
みたいな反応をしてくれて…!涙。そうした一つ一つの反応のおかげで、発信する勇気をもらえたのでした。
また今回7/7に行われた都知事選の影響で、自分のSNS上のタイムラインでも政治の話題が溢れ、日常会話で政治について話題に出す抵抗がなくなったことも発信の後押しになりました。(30代半ばという年齢もあるかもしれない)
冒頭から繰り返している通り、荒削りな文章になりましたが読んでくださったみなさま、ありがとうございます🙏
まだまだ何にもわからず自分の観測範囲で理想ばかり述べているので、ぜひ同じく政治に興味を持っている皆様、そして議員のお仕事を既にされている先輩方とお話させていただければ嬉しいです!(これまでもプロボノ活動やインタビューを通してお話聞かせていただいてるみなさまに本当に感謝です🙇)
まだいつ日本に本帰国するかも決まったわけではないので(とはいえもう5年いるので、今年度末が濃厚…?と勝手に予想はしているものの)、何か現実的に動いているとかではないのですが、ぜひぜひ壁打ちさせていただければありがたいです🙏
🧬🧬🧬
(さらに余談)この記事のアイキャッチ、自分がCanvaで白紙から作ったんですがめちゃ可愛くないですか!?🎨(誰)
このNewJeansのクリエイティブが可愛すぎて、インスパイアされました🐰
※(追記)こちらはNewJeansが出演している韓国の音楽番組の動画(番組公式がUP)なのですが、日本からは見れないみたいでした…!一応創作のヒントを得たものとしてこのままリンクは残しておきます🙇♀️