なぜフェムテックを追いかけるのか
2020年4月頃からスタートアップのメディア・THE BRIDGEでフェムテックに関する海外企業のリサーチや、日本のプレーヤーへの取材をしている私ですが
なぜフェムテックなのか
その理由を一言でいうと、
「幼いときからなんとなく感じてた不等号を是正できる選択肢を、1mmでも広めたい」
という気持ちの一心です。
その「幼いときからなんとなく感じてた不等号」というのは、いわゆるジェンダーギャップ。
noteの記事第一号(4年半前!)でも書いたのですが、地方出身の私は親戚の集まりで母親の地位がなんとなく低く扱われていることに違和感を感じつづけていました。
そうしたモヤつき=ジェンダーギャップを埋める手段として、私の身近にあったのが「フェムテック」でした。
もちろんジェンダーギャップを埋める手段としてはフェムテック以外にもいろいろありますが、私がフェムテック×ライターにたどりついたのは
・新しいもの好き
・インターネットやスタートアップ好き
という私のパーソナリティーと、携わることになったメディアでフェムテックの記事があまりなかったこともあって「あ、私これやろう〜」という感じでした。
...と、このメディア↑はBRIDGEのことを指しているのですが
いままであんまりフェムテックの記事がなかった=「書いたとしても、読まれるのか?」といういささかの不安があったのですが
結構読んでいただいたり、SNSでもほぼ毎回コメントをいただいたりと多少なりとも反響があるようで書き手冥利につきるなと感じてる次第です。(関心が高いということですね)
また自分自身リサーチしながら、「こんなサービス・製品があるんだ!」という発見になっているので、とてもありがた&おもしろく毎回記事を書いています。途中空白はあったけど、なんだかんだもう1年半くらい書かせてもらってるなんて〜
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と、「フェムテック」を冠した活動を行っているのは2020年くらいからですが、それ以前も2年ほどベビーシッター&家事代行プラットフォームの会社で広報を行っていたり、2017年にはパワーママプロジェクトが主催するワーママオブザイヤーを受賞させていただいたりと、気づけばウーマンエンパワメント系のドメインに身をおいていました。
そこには、やっぱり幼い頃からのジェンダーギャップの違和感があって、いろいろキャリアとっ散らかってる自分の中での共通項はやっぱりここか〜という感じです。
フェムテックが生まれた背景にある女性の健康課題
上記のほかに、女性の健康課題の社会的側面(不妊治療など)といった切り口でもベビーカレンダーさんなどでたまに書かせていただいてるのですが
これはフェムテックのリサーチを通して、そのユーザーペインともなる女性の健康課題へのアンテナが高まったり
そもそも自分の身体の不調に気づいて病院に行ったことによる当事者意識からです。
フェムテックを発信したいのももちろんですが、その背景にある女性ホルモンなど自分の身体の仕組みについてももっと知られるべき(というか私がもっと知りたい)。もちろん医学的知識はないし、フェムテックがすべての解決策ではないですが、まず「健康課題に気づく」ことができれば個々人でベストな対策を考えられると思うので、一当事者としてできることは問題提起なのかな〜と思ったりしています。
発信を通して「もっと早く知りたかった!」と思うことも多く、これまた書きながら自分の勉強になっていてありがたい限りですが、自分の発信を通して誰かの訳に1nmでも訳に立てたらこれまた書き手冥利につきるなという感じです。
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ここまでフェムテックやらジェンダーギャップやらいっぱしの人間ぽいことを書きつづっていますが、私自身は身体的にも精神的にも弱いし、根性もなくてすぐへこたれる人間です。(急にどうした)
だからこそこうしたテクノロジーやサービスの力を最大限活用させていただきながら、生きていきたいなと思う次第。そんなツールの発信の一端を担えていることは誇らしいなと思います。
フェムテックとフェミニズム
いっぱしの人間ぽいこと綴りついでに、もう一トピックだけ語らせてください。
ジェンダーについて語るときに議場にものぼる「フェミニズム」について。
フェミニズムを語ると「二元論者」とも思われがちですが、
私自身はフェムニズムに関する定義では、上野千鶴子先生が平成31年度の東大入学式の祝辞で語っていたこの言葉がいちばんしっくりきていて
「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。」
必ずしもフェミニズムを語る人=フェミニスト、つまりすぐに「女性は〜〜男性は〜〜」って口にしそうみたいな先入観は違うのかな、と。
そもそも私自身、炎上を過度に恐れるどっちつかずのはっきりしない性格もあいまって、「これはこう!」みたいな断定的な発信は苦手なため(もちろんそうシンプルに言い切れるのもスキルだし、断定してくれた方がわかりやすいしできる人を尊敬はする)
自分の発信を通じてフェミニズムを語るときに持たれがちな一般的なイメージをなくせればいいな〜と思うと同時に、発信できるほどの知識や持論を有しているわけじゃないので勉強続けていければ、と思います。
今後の展望
そんなこんなで、ジェンダーギャップを埋める具体的な手段の一つとしてのフェムテックを広げる手伝いの末端を行いつつ
実はもうちょっと直接的に声を上げて世を変えるようなアクションの末端にちょこまか携わっていたりもしています。
というのもシンガポールから日本の地方議会の女性議員さんのインターンに参加しており。
フェムテックがユーザーペイン起点のボトムアップ的なものだとしたら、政治というトップダウンのシステムでもジェンダーギャップを埋めれたらいいな
=まずは声が届きやすいように女性議員の数を増やす(日本の女性の国会議員<衆議院>比率はわずか9.7%!)ことを手伝いたい
という思いで始めてみたり。またこれについては別途詳しい記事をかければと思っています。
でも「政治も本来ボトムアップのものだわ」と活動をはじめて思っている最近です。
おわりに
フェムテックのライターをやってる理由を書きます的な感じだったのに、自分のやってること整理みたいになってしまったような気もしますが。
しっちゃかめっちゃかやりたいことに手を出しているようで、意外と一本の筋が通っていることがわかって、良かったです(?)
あとは、2020年8月頃から夫の仕事の都合でシンガポールにいる私ですが、友人知人に「いま、何してるの〜??(社会的な意味で)」と聞かれたとき
「(ちょっとした仕事とかプロボノ的な活動を含めるといろいろ手を出してはいるけど、この会社に全力コミット!!!!という形で胸を張って言える固有名詞はないし、自分も何やってるかよくわからなくなってきたし、何て答えていいかわからないなぁ...という意味を含んだ)特に何もしてない、最近走ってる」
という村上春樹的な回答で濁していましたが(※村上春樹的でもない)
「何もやっていない」
で丸めるにしてはいろいろやっているし、やっていることに対して失礼だし、という思いもあったのでこの機会に整理できてよかったです。
何かしら共通点があったり、一緒にできることがありそうな人いらっしゃいましたら、ぜひぜひ声かけていただけるとうれしいです!
おまけ<おすすめNetflixドラマ>
フェムテックやジェンダーギャップに興味ある人はもちろん、「なんか最近観るもんないな〜」って人にぜひ見ていただきたいのが、こちらのNetflixドラマ!!!
ジェンダーギャップや、セクシュアリティ、人種問題など現代社会が抱えるひずみについて切り込みつつも決して重苦しくなく、ミレニアル世代の主人公たちが等身大かつポップにアプローチしてるのがおもしろい。毎エピソード、エンパワメントされる感じです。
個人的に音楽もツボで、サントラのプレイリストをSpotifyに入れている。ガールズムービー系好きな人にぜひ観ていただきたいですっ!