シンガポールで不妊治療。その後
以前、シンガポールでの不妊治療の途中経過(IVFの採卵まで)についてnoteにまとめましたが、その後無事移植が成功し妊娠することができました。
つわり期間は一日一日がめちゃめちゃ長く感じましたが、以降はあれよあれよと時間が経ち、来週には妊娠7ヶ月を迎えようとしています。
シンガポールでの妊婦生活についても今後まとめたいですが、まずは採卵までで止まってしまってたシンガポールでの不妊治療の後半(ポリープ手術〜移植〜判定日まで)について、自分の備忘も兼ねて書き残しておきます。
▼前半はこちら
ポリープ手術〜移植まで
時は採卵の約1ヶ月後。もともとポリープの存在がわかってた(1年半前に手術して取ってたのに再発…)ため、移植の邪魔をする前に手術で取っておくことに。
採卵の結果、ありがたいことに受精卵は多めに確保できたため「ポリープ取らずにまず移植してみるのもありかも」というDrからのコメントもあったが、もともと取る前提でスケジューリングしてたので取ることにした。
手術の結果、1個しかないと思ってたポリープが実は3つあったので、改めて取る決断をして良かった気がした(エコーだけだとやっぱりわからないもんなのね〜)。
ポリープ手術は全身麻酔下ではあったものの、日帰り手術でサクッと済んだ。でも記録を見るに、手術後から1週間くらいはダラダラと出血が続いていたみたい😨
ただ身体のダメージより、採卵&手術という全身麻酔×2を乗り越えて、やっと移植できるー!という楽しみの方が大きかったかな〜
移植
ポリープ手術から約5週間後、D17に凍結胚盤胞を移植。
さくっと5週間後、と書いたけどこの期間がすごく長く感じられたことを今でも覚えている…とにかく生理が来てくれないと次のステップに進めないもので😣生理周期が長いPCOS民としては耐えるしかない日々。
生理が来たらD17(生理17日目)に移植するという流れは決まってたので、生理が来た後は予定も立てやすく、ホルモンの薬を欠かさず飲んで備えるだけ。
薬漬けには変わりなかったけど、採卵周期と違って自己注射はなかったからまだ気楽だったかな💉とはいえ、薬飲む時間は引き続き厳密に決められていたのでそのプレッシャーはあった。
そうしていざ迎えた移植日。
移植はただ受精卵を戻すだけなので、麻酔をすることもなく絶飲食もなし。ただエコーを見やすくするために膀胱に尿をギリギリまで溜めておくというタスクはあり(日本でもよくあるみたい)。
移植自体はものの10分程度で終わり、病室で一時間安静+お昼ごはんを食べて帰宅しました。
ここまでで採卵〜移植の体外受精の1サイクルがひととおり終わり。前回の記事で「採卵という一山をとりあえず超えれて安心」と書きましたが、一サイクル終えてみてもやはり採卵周期が身体的にも精神的にも一番辛かったな〜と実感しました。
何が辛いかというと、まず自分で自分に注射を打つことの怖さ。そして薬の時間を守らなければならない(場合によっては保冷剤に注射器持って外出せねばだったり)プレッシャー。あと自然ではありえないくらいの卵を育ててるのでお腹が重い&痛かったり、薬の副作用でだるかったり、頭痛があったり。
採卵自体も私は麻酔下だったのでそれ自体の痛みはなかったけど、日本だと麻酔なしで採卵してかなり痛かった、という話も聞くので余計に山場だと感じた…🌋
移植後の生活
移植後の生活については、Drから「判定日まで約2週間、少なくとも1週間はノーストレスで!特に2〜3日はあまり動かないように!!」と割と強めに言われる。
前項のとおり、移植直後も病院のベッドで1時間の寝たきり安静を命じられたし、これは中華的な思想なのか…?🤔
日本はもう特に安静にしない病院の方が多い?というブログも読んでたのでそこら辺は考え方違うのかも。
実際私自身も2週間安静にするのは無理で、子どもの学校の発表会が移植翌々日にあったので参観したし(Drに伝えたらOKでた)、そもそも毎日の送り迎え(バスストップまで往復10〜15分程度)は行かねばならず。移植直後2〜3日は夫に代わってもらってできるだけ安静にしてたけど、その後はおとなしめを意識しつつの日常生活を送った(友達とランチとかも行ってた)。
そうして2週間足らずで迎えた判定日(移植後12日目=BT12)。クリニックで血液検査(HCG検査)の結果、陽性判定でした。この時点で妊娠週数カウントすると、4週3日とかなので自然妊娠だとおおかた気づかないであろう速さ…!
とにかく移植してからはあっという間にここまできた、というのが所感でした。
とはいえ体外受精のサイクル全体を振り返ると、7月はじめに体外受精しよう!と決めて、そこから移植が11月末頃と1周期で約5ヶ月かかってることを鑑みると、なかなか長い道のりだったなとつくづく感じる。
もしこれから体外受精考えてる方がいらっしゃったら、意外とスタートしてから時間がかかるので早めに始められることをおすすめしたいです…!(もちろん個人差もあると思いますが!私は手術も挟んだので時間かかったというのはある。でもいろんな理由で採卵キャンセルとか移植キャンセルとかはあるみたい)
シンガポールでの不妊治療まとめ
日本の体外受精とこの辺が違ってそう?というのを3点まとめてみます。
①採卵は高刺激が基本?
日本では自然周期とか低刺激の病院も多そうですが、少なくともシンガポールの私が通ってたクリニックは有無を言わさず高刺激(薬ガンガン使って、卵胞できるだけ育てる)の採卵でした。
ただそれは私自身がPCOSで、高刺激じゃないと卵育たないだろうな〜というのは自分でもわかってたくらいだったので、それしか選択肢なかったからかもですが。
②移植後の安静を重視
移植後の生活の項目にも書きましたが、「移植後の安静」をかなり重視してるな〜と感じました。思い返せば移植周期だけに限らず、採卵周期もよくDrから「Happy Lazy Weekend!」と言われたし、IVFのサイクル全体を通してできるだけゆっくりしろという方針だった。
もちろん、これはシンガポールでもクリニックによるのかもしれないので他の方の話も聞いてみたい…!
①の高刺激を採用した「薬!!薬!!西洋医学!!」という側面と、安静を重視した東洋医学っぽい側面どっちも大切にしてるのもシンガポールぽいな〜と感じたり。
ちなみに東洋医学の観点でいくと、クリニックとは別に鍼にも通ってて、移植翌日にも受けた方がいいと言われたので行ってみたけど、めちゃくちゃ身体ポカポカして効果あった気がした。※個人の感想です
(不妊治療だけでなく、肩こりとかにも自分は鍼が効く。つわりのときも打ってもらってて、もはや鍼なしでは生きられない身体に…)
③とにかく高い!
医療費が全般的に高いシンガポールですが、結局手術も含め、採卵〜移植で300万円以上かかった!手術で100万円近くかかったので、それを差し引いてもIVFだけで200万円。日本の費用(厚生労働省の資料によると平均50万円)の4倍に。
とはいえ保険適用になったおかげで、我が家の場合自己負担額はかなーり抑えられました。菅前総理大臣様様、ありがとう!
所感
ここまでいろいろ書きましたが、IVF(体外受精)の大まかな流れは日本とそう大きくは変わらないのかな〜?というのが実感です。慣れない英語での通院だったけど、日本のIVF経験者の方のブログで予習していたのでなんとかなった…!😳
とにかく今は、妊活および不妊治療してた長さに比べて、妊婦でいる期間は一瞬すぎて、やりたいことは全部やっておかないと…という気持ちでいっぱい。
と書くとなんかアクティブに動いてそうな感じですが、実態はつわりのときのダラダラ癖を引きずったままぼんやりと過ごしていて(一時帰国はしたけど)、こういうまとまったブログ書くのも久しぶりになってしまった。その間にChatGPTとかAIが台頭しすぎてて世間の流れに全然ついていけてない〜😣
今はだいぶ体調もよくなって、娘の春休みも終わったので、またいろいろな人に会ったり、新しいものに触れたりしていきたいなという意気込みです。
長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!
不妊治療に引き続き、出産もローカル病院でお世話になることにしたので、シンガポールならではの妊婦生活についてもまたまとめていければと思います〜
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