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猫の手、貸します。3話
シルクはルカを見守りながら、他のメンバーの進捗状況の確認をしていた。
メイと楽しそうに演奏練習の手伝いをしているルカを見て、シルクも嬉しかった。
「ルカー!楽しんでるね。」
楽しそうな様子を見て、ルカに声をかけた。
「メイさんが色々教えてくれて、何とかお手伝いしてるよ。どこに行ってたの?」
ルカはメイと居て楽しんでは居たものの、まだ慣れてはいないので、シルクが帰ってきてホッとした様子だった。
「他
猫の手、貸します。2話
ルカはシルクと一緒にお祭りの楽器隊をしてくれる人を探しに行った。
ルカが緊張している様子だったのを見て、シルクはルカに話しかけた。
「ルカ、妖怪の世界はどう?」
ルカはシルクの顔を見て微笑んだ。
「まだよく分からないけど、なんだか久しぶりにワクワクする。」
「このお祭りは猫又と山猫たちで準備したものなんだ。猫又と山猫の先祖が祀られたことから、このお祭りが始まったと言われているんだよ。」
「そうなん
猫の手、貸します。1話
ルカは教室の自分の席に座っている。
今は休み時間で、窓辺の席には明るい日が差し込み、窓の外ではサッカーをしたり走っている人がいてワイワイと声が響いている。
ルカは中学1年生の勉強が好きな女の子だ。
どの教科も成績が良く、学校の先生からも評価が高かった。天才肌ではなく完全に努力家なタイプであるが、勉強が好きなので楽しみながら勉強に取り組んでいたのだった。
ルカは初めから成績が良かった訳ではなく、小
猫の手、貸します。あらすじ
中学生になったルカは学校の人間関係に悩み、不登校になった。
母親から買い物を頼まれて出かけると、何かに呼ばれた気がして声が聞こえる方へと歩いて行った。
呼ばれた先には神社があり、境内に入っていくと強い風が吹き、思わず目を閉じた。
「ルカ、久しぶり。ようやく会えた。」
目を開けると前に大きな猫がいたが、その猫は
小さい頃に飼っていた猫、シルクにそっくりだった。
シルクは白い毛並みのオッドアイで