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あの日、私に雷が落ちた。

突然ですが、質問です。
あなたは、「どんなお仕事をしてるんですか?」と聞かれた時、
自分の仕事が"どんな仕事"か、答えることはできますか?

私は、「テテマーチという会社にいて、SNSにおけるプロモーション活動の企画・制作ディレクションをしているディレクターです。」とまでは言える。

けれど、それは、"今やっている業務内容"を140文字以内で簡単に述べているだけだと思っている。

上記のような説明をすればピン!とはくるかもしれない。
誰もが理解できる説明にはなっているかもしれない。

だけど、私の仕事には"こういう意味があります!"とは言えていない気がする。
(ここで言う"意味"=行為・表現・物事の、それが行われ、また、存在するにふさわしい、価値。)

という具合に、自分の仕事ですら、明確な意味を見つけて人に伝えられるほどではなかった状態から始まった、私の「THE CREATIVE ACADEMY」受講生活。
※「THE CREATIVE ACADEMY」とはThe Breakthrough Company GOさんプロデュースの"クリエイティブディレクター"を育てる学校(講座)です。

そんな状態の私が半年間、(半分は会社のお金で)通ったこちらの講座にどんな"意味"を感じたのか、そして自分の仕事に対して"意味"を見つけることはできたのか・・・!?

という、夢と希望にあふれるタカミの成長記録である。ちなみにこの記事の需要は今朝、枕元に忘れてきた。


さて・・・、高みの見物といこうか。(タカミだけにね。)


第1章~クリエイティブディレクターっておいしいの?~

左右も、上下も、まるでわからないまま、「かっこいい」「楽しそう」という気持ちの勢いだけに任せて広告業界に飛び込み、SNS事業に関わり始めてもうすぐ6年が経つ。・・・6年!?まじ!?

6年も経っていればさすがに、広告業界に「クリエイティブディレクター」という職種があることくらいは知っていた。

だけど、どんなお仕事?と聞かれて答えられるかというと、そうでもない。
「CM…とか…?作ったり?する人?」・・・そんな感じだ。(やばいよ?)

知らないというほどでもないし、知ってるというほどでもなかった。(まじでやばいよ?)

なので、「クリエイティブディレクターになりたいか?」と聞かれると、どちらでもなかったし、わからなかった。(ちなみに、聞かれてはいない。)

そんな私に突如、ビビビッと電撃?稲妻?…とにかく落雷した。

私に落雷した雷の源を作ったのは、このサイトだ。
https://goinc.co.jp/creativeacademy/

そして、この一言だ。


「わたし、国、救いたいかも。」



ーーーすべてはここから、始まったのである。


第2章~クリエイティブディレクターになりたい!~

(・・・安易だ。)

私はいつでも「カッコイイ」「楽しそう」という気持ちだけが頭や体を動かす原動力になってしまう。良くも悪くも。

さて、なんで(・・・安易だ。)と思ったかというと、THE CREATIVE ACADEMYの講義内容が想像以上に難しかったから。でも、そりゃあそうなのである。

だって、机上の空論は教えない。
それに、かつての常識がまったく通用しなくなる。
そして、新時代つくろうとしてる!!?!

受講開始当初は、講義終了後に半分以上記憶がなかった。
あと、脳がフル回転×100000万回くらいするもんだから、すんごい量の飯を消費してた。


この難易度の高い内容に対して安易に飛び込んだなぁとは思ったが、しかし、当初の私はこのサイトに書かれている内容にビビビッときたわけで。そのビビビッを信じるしかないわけで。

その中でも特に3つのポイントにグイグイ心が惹かれちゃったわけで。おいどんも男なわけで、富良野は寒いわけで、お前が好きなわけで。

ビ:「足りない」とか言われると燃える(人がやってないことするの好き)
ビ:講師がトップクラスの現役クリエイター(現場を見て体で覚えたい派)
ビ:クリエイティブディレクターが国や社会にとって必要とされているこの状況
3つ合わせて、ビビビッ。

社会にとって必要。
誰かにとって必要。
もうそれだけでいい。カッコイイもん。最初は安易だって、ここから慎重に、真剣に、頑張るよ。

そう心に誓った、ファースト講義デイだった。


第2と3/4章~クリエイティブディレクターの片鱗~

さて、ここからは、実際にTHE CREATIVE ACADEMY ではどんなことを教わったのか、教わって感じたことなどを考察交えて書いていこうと思う。

しかし、教わったことをただただ書き連ねるだけではアレなので、特にビビビッときた「落雷事件簿file」を共有したい。(あ、いい意味のほうの落雷です。)
※ちなみに、講師の方々や内容に甲乙をつけているわけではないです。

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- 落雷事件簿 file1 -

「クリエイティブディレクターは、今あるものに意味を与える」
(講師:三浦崇宏さん)

意味を生み出し、価値を作れる人がクリエイティブディレクターだと定義していた三浦さん。私としては"定義する"ということ自体が新鮮だったので、驚きと共感と反省など様々な思いが入り組んだ初回講義でした。
クライアントに対しても、会社に対しても、社会に対しても、意味を生み出して価値を作ることができているか?を考えると、いつか「本質」が見えてくる気がする。

三浦さんは「本質を見抜くことの大切さ」を教えてくださった。


- 落雷事件簿 file2 -

「クリエイティブディレクター」は「概念係」である
(講師:古川裕也さん)


古川さんのお話を聞いていて、人の心や行動を動かすためには「概念」が必要。そして、その「概念」を見つけることや提唱して浸透させることがクリエイティブディレクターの役割なのではないか?と感じた。
事例だが、車メーカーのVOLVOさんが社会や生活者に対して掲げる概念は、「車メーカーなので車を売るのは当たり前。VOLVOが目指すのは交通事故をへらすこと」なのだ。

実はこれ、すごく前に何かで見て、その頃の一般脳の私にはとても刺激的で、強く感銘を受けた記憶がある。だから覚えていた。つまり、浸透していた。(免許はないけど)

社会や生活者に対して、企業が伝えたいことはたくさんあるはず。伝える意義があるはず。だけど、伝わらなければ意義がなくなってしまう。。その意義を伝えるために「概念」を提唱するんだ。クリエイティブディレクターは。

は~~~~~~~~、しびれる。


- 落雷事件簿 file3 -

「日常の小さい不満や愚痴を見つけることを日課にする」
(講師:小西利行さん)

・・・拍子抜けだった。
愚痴って悪いものっぽいじゃん~?でもヒントなんだよ!」
一字一句ハッキリとは覚えていないが、小西さんは笑顔でこんなようなことを言っていた。少なくとも私にはそう聞こえた。愉快に楽しそうにお話するのでこっちまで笑顔( ^ω^)

"愚痴とか文句を言われないようにしなきゃ。"と思ってしまいがちだけど視点を変えれば、あら不思議。クリエイティブディレクションのヒントの宝庫に早変わり。
あぁすごい、、、小西さんをはじめとするクリエイティブディレクターの方々は、普段から見ているポイントやそのポイントの受け取り方が、私とは全然違うんだ。。そりゃあそうなんだけど、驚いた。そして感銘を受けた。


- 落雷事件簿 file4 -

「伝えるために、物語を作る。」
(講師:岸田奈美さん)

毎晩ニタニタしながらnoteを読んでいる(もちろんマガジン愛読者)。作家の岸田奈美さんからは"伝えるための手段"について教えていただいた。
むしろ岸田さんがいたから、私は「書いて伝える」という手段を覚えたし、そのような挑戦ができた。愛と感謝が止まらない。大好き。

岸田さんは、「表現はなんでもいい。話してもいい、書いてもいいし、歌ってもいい。だけど、伝えるためには物語があると良い。」と言っていた。
"人の出来事"や”人の思い”それぞれが単品だった場合、人のことには大抵興味がない。しかし、出来事×思い×その理由=物語があると、つい知りたくなる。もっと知りたくなる。という魔法の作り方。大好き。
つまり、この魔法を使うと、企業が社会に伝えたいことが伝わる"可能性を広げる"ことができるのかな?と思う。大好き。


- 落雷事件簿 file5 -

「クリエイティブディレクションは課題解決だけでなく、可能性創造」
(講師:佐藤夏生さん)

佐藤さんは何も知らないと思うけど(そりゃあそう)、この日、佐藤さんは私の概念を変えた。

『クリエイティブ、アイデアには、企業の課題を解決するだけではなく、今までにない全く新しい市場を生み出し産業に破壊的イノベーションを起こす力がある。それは、企業に新しい可能性を生み出す力だ。』

・・・控えめに言って、最高にかっこよくないか?

私は仕事で、「顧客の課題解決に!」や「世の中にある課題を発見する!」など"課題"に固執しすぎた考えを持っていたかもしれない。

革命を起こすためには課題だけではなく、可能性を見つけることも欠かせない要素なのだと、こ、これは、世紀の大発見だ。

そして佐藤さんは言った。
「クリエイティブディレクションはこれ。というものはない。体系的に様々な必要要素をディレクションすることで可能性を実現できるんだ。」と。

あゝ可能性だなんて・・・そうか、私たちは課題と隣り合わせに可能性だって日々感じている。持っているんだ。そのすべてを生かしてなんぼじゃないか!!!?なあ、そうだろ!? We!are!Fighting Dreamers!

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この「落雷事件簿」は後に、仕事にはもちろん、まぎれもなく、私の人生そのものに影響を与えてくれた気がする。
(本当はもっともっと、もーっとある。頭抱えて抜粋したけど、講師の皆さん、全員から学ぶことがありすぎて、アーッ!全部書きたいッッ!!!)

例えば、仕事でいうと、

・SNSという領域に拘らず、可能性を広げるために本質を考える癖がついた
・"伝える"必要がある場面ではいつも「物語」を意識するようになった

日々、ひとつ一つ、考え方の変化が感じられるようになったのだ。

じゃあ、人生にどう生きるのかというと・・・

続きはCMのあと!


第3章~クリエイティブディレクターじゃなかった~

仕事だけではなく、人生そのものにおいても今回受講したTHE CREATIVE ACADEMY がとても生きている。(気がする。)


結局、私がなりたいのは「クリエイティブディレクター」なのか?

いや、私、たぶん、「クリエイティブディレクター」になりたいとは思ってないかも。

うまく言えないけど、世の中の誰かやどこかにとって必要であることを、もっと広く、もっと大きく、したいのかもしれない。

「クリエイティブディレクター」もカッコイイけど、それは、"クリエイティブディレクターだから"ではない気がする。

「クリエイティブディレクター」って、最初は広告業界だけの職種だったって話だけど、時代の変化につれて、業界を越境する職種になってきているよね。という話も何回もあがっていた。

つまり、どの業界にもクリエイティブディレクター(の思考を持って仕事をしている人)がいるし、どの業界にいてもいいんだよってことを知った。例えば、美容にも医療にもエンタメにも飲食にも。


ちなみに余談だが、私がこよなく愛してやまない歌手の『LiSA』も、講義を受講した後の私の目には「クリエイティブディレクター」に見えていた。

『LiSA』は歌手だ。歌を歌って人の心に感動という名の栄養を与える。
だけど、考えてみれば『LiSA』は、誰かにとって必要あらば服だって作る、ライブのプロデュースだってする、言葉を生み出し綴り届ける。

なんだってやるのだ。
そしてその先で価値を生み出し、可能性を広げ、今日も誰かの心を動かすのだ。そう、私の心もね。パチンッ(あま~~~~~~~い)


あと、これも余談だが、先日テレビでとある芸人が、"誰かの失敗談"に対して、こう言っていた。

「取り組んだことが失敗したとしても、それは無駄ではない。なぜなら、"その道行ってもだめだったよ"という事実を証明することに貢献したんだから」

もしかしたら受講前でも感動してたかもしれないが、受講後だからなおさら、ヤバイくらいに感動した。電気風呂並みのビリビリ。

「クリエイティブディレクター」って、価値を見つけるために"やってみる"ことが多いと思うし、失敗だと感じることも少なくないと思う。
だけど、「クリエイティブディレクター」の人たちは、"失敗だ"と捉えている人よりも、それを"結果"だと思っていて、"結果"から進むべき道を模索し続ける人のほうが多いのではないか?と思っているのだ。勝手に。


だから、クリエイティブのチカラで、
意味を生み出した人も、
価値を作った人も、
人の心を動かした人も、
概念や文化を変えた人も、
伝える手段で誰かを救った人も、
世の中の可能性を広げた人も、

みんな「クリエイティブディレクター」だし、その思考でその行動をした結果が『クリエイティブディレクション』になっていたんだろうな、と思う。


ここで私の人生において、1つ、私なりの「解」が出た気がする。
私がカッコイイ!って思ったのも、なりたい!って思ったのも、"クリエイティブディレクター"というよりはクリエイティブのチカラで、その時のその誰かに必要な"新時代"をつくれる人だった。

「クリエイティブディレクションには社会を背負う覚悟が必要だ」と、嶋 浩一郎さんは言っていた。それは真意だと思った。そのくらい意義のある仕事をしていたい。せっかくこの世の中に生きているんだもの。


そして私は、自分の仕事を"どんな仕事"か、言葉にして言えるようになりたい。それにはもう少しかかりそうだが、そのためのヒントはもう両手いっぱいに受け取っているので、大丈夫、できそう。

そして気づいたことがある。
私、いつの間にこういうことを、考えられるようになったんだ・・・?

なんだか、THE CREATIVE ACADEMY から学んだことは、普段の仕事に生かせるよ!っていうぐらいのレベルじゃなかったようだ・・・

我が人生の可能性を広げてくれるほどのレベルだったようだ・・・

そう考えると、講師の方々は私たち生徒に対しても「クリエイティブディレクション」をしてくれていたのかもしれない。度肝抜かれた。すごい。

自分の…いや、自分たちの築いた"新時代"が、そこに生きている誰かにとって、そのときの世の中にとって大きな価値になっていたら…

そんな未来を夢みて、今日も眠る。

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