わたしの愛着は迷子だった③~夫との出会いを振り返る~
こんにちは、りぃと申します。
ただいま育休をいただいて、むすめとのんびり暮らしています。
今回の記事も、前回の続きです。
愛着というものが分からないまま、大人になったわたし。
夫と出会い、どのように変わっていったのか、愛着という観点から書いてみたいと思います。※今回も主観での見方ですので、専門的ではないことをご容赦ください。
社会人になり、ひとり暮らしを始めることになりました。
長いこと住んだ実家を離れることは、寂しいだろうと思っていました。周りからも「寂しいよ~。ホームシックになるんじゃない?」と言われていました。
でも、実際に始まってみると、たしかに「人がいない」という寂しさのようなものはありましたが、それよりも、精神的にのんびりすることができて、嬉しかったのを覚えています。
家族は頼りになりますが、同時に感覚のズレを感じていたので、距離感はこれくらいがちょうどいいんだな、と分かりました。
ある日、友人が「結婚することになった!」と報告してくれました。
驚きました。その友人はそんなそぶりを見せていなかったからです。
話をきいてみると、マッチングアプリを通じて出会い、合った瞬間、お互いにビビッときて、その日に結婚の約束をしたとのことです。
そんなこともあるんだなぁ・・・、と聞いているうちに、だんだん興味が沸いてきました。
身近な人が結婚することになった、ということが大きなきっかけでした。ですが、今思うと、やっぱり人との深いつながりを求めていたんじゃないかな、と思います。
この世に、自分と心を通わせてくれる、そんな人がいるんだろうか、できればいて欲しいな。
祈りに近い気持ちでしたが、それと同時に、わたしと同じように思っている人はきっといる、という、なぜか確信に近い考えもありました。
善は急げ、ということで、さっそく数あるマッチングアプリを吟味して、これだ!と思うものに登録。いろんな方とお話したり、会ったりしました。
・・・しかし、感性が合う方がおらず、スタートからギアを上げていたためひどく疲弊していました・・・(笑)
そんな中、夫と出会いました。
夫のアプリページを見つけた時、プロフィール欄にはこう書いてありました。
「うちで一緒に話をしてくれる人を探しています。」
読んだときに、探していた人はこういう人だ、と思いました。
わたしもこのイメージを持っていました。仕事から帰って、うちでゆっくり話をしながら、お互いをねぎらい合う。そういう関係が欲しかったんだ。
さっそく会ってみることにしました。奇跡的に住まいもとても近く、すぐに約束することができました。
季節は冬でした。暖を取るために入っていたコンビニに彼が来てくれた時、初めて出会うことになりました。
全身真っ黒の服を着た、筋肉質で大きな体の人でした。熊さんのような人でしたが、表情は柔らかく、ふんわりとした雰囲気を持つ人でした。
一目で彼が気に入りました。直感で、この人が良い、と思いました。
その後入ったお店でも話が弾み、お互いに自然が好きなことも分かりました。彼は写真を撮ることが好きで、風景や星空の写真を見せてくれました。盛り上がりすぎて、お店の方に「お似合いですね。」と言われて、急に恥ずかしくなったことを覚えています。
それから何回かデートし、お付き合いすることになりました。とても幸せでした。家族でも友人でも叶わなかった心のつながりができたんだ、と歓喜していました。
ですが、実際、心のつながりをつくるのはそんなにたやすいことではありませんでした。健全な愛着をほとんど築いたことがないわたしは、感情が乱れるたびに彼に八つ当たりしました。家族には八つ当たりすることを我慢してきたので、一気に大放出してしまいました。
関係が壊れてしまっても仕方がないことをしていました。そんなわたしに、彼は「大丈夫」「考えすぎだ」と言い、そばにいてくれました。見守るようにそばにいてくれる彼がいたおかげで、わたしはいつも落ち着きを取り戻すことができました。
そうして、自然と愛着と似たきずなを築いていったのだと思います。
彼とのきずなが安定してきて、少しずつ、わたしは自分で心を平穏に保つことができるようになっていきました。感情が乱れるようなことがあっても、自分をなだめて、なぐさめることができるようになりました。
心が安定してくると、周りのことを気に掛けることができるようになりました。満たされると、むしろ余裕ができることが分かりました。
夫にはとても感謝しています。
彼はいつも「別に何もしてないよ〜。」と言います。
大きな愛に包まれていることを忘れないようにしたいと思います。
大人になってやっと愛着を築くことができて思うことがあります。それは、ただただ「愛」を求めていた子ども時代のわたしも含めて、全部わたしなんだ、ということです。
たしかに子ども時代のわたしはかなり不安定でした。でも、それを経験しているからこそ、今のわたしになりました。そんなわたしだからこそ、これからできることがある、と思っています。せっかくだから、その経験を活かしたい、という気持ちです。
これからも、わたしだからできることを、書けることを、していきたいと思います。読んでいただけるとすごく嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!