「感情的にならない本」(和田秀樹さん著)で感情コントロールを学ぶ
今日のテーマは「誰かにオススメしたい本」
読書好きで、オススメしたい本はたくさんあるのですが、最近読んで、勉強になった本についてご紹介します。
今回は、和田秀樹さん著「感情的にならない本」についてお話します。
この本を取った時の、わたしの率直な感想。
「感情的にならなくて良いんだったら苦労しないよ・・・。」
思い返すと、わたしはしょっちゅう感情的になっています。
自分や他人にイライラしたり、仕事で指摘を受けると思わずムッとしてしまったり。
なので、感情的にならないことを半ば諦めていたのですが、この本を読んで少しでもその方法が得られれば・・・という思いで読んでみました。
「感情的にならない」ってどうゆうこと?
著者の和田秀樹さんは、感情について、大前提として、「「こころの器」はしょせん小さいもの」(P28)「人間はしょせん、感情的でちっぽけな存在なんだと認めてしまいましょう。」(P29)と述べられています。
「感情的にならないようにしよう」と思うと、まず感情を否定するところから考えがちですが、それにあらがうのではなく「感情的になることを認める」ことは大いにして良い。
たしかに、実体験を通しても、感情は抑えようとしても出てきてしまうから、そこは認めた方が楽だろうな、とは思います。
問題なのは、その湧き上がってきた感情の「その後」だと著者は述べています。
この文章にハッとさせられました。感情的になるのが普通、でも、それに「わざわざこだわっているから」、感情が外側ににじみ出て、「あの人は感情的な人だ。」と思われるようになる。
逆に、それにこだわらない人は感情的になる場面でも、それを外にいたずらに出さない。
思い当たることがあり過ぎる・・・。嫌なことがあると、ずっとネチネチ考えて、悶々と悩んで、それが表情に出てきて相手に不快な思いをさせてしまう。
つまり「感情的にならない」ということは、
「感情的になるのは仕方ないけど、その後、必要以上に、感情に飲み込まれないようにはできるよ。」ということです。
感情をコントロールする実践例
では、具体的にどうすれば感情に飲み込まれないか。著者は感情の流れを以下のように述べています。
それを理解し、感情が自然とおさまるまで「放っておく」(P32)。
その上で、「意識をべつのものに向ける」(P47)そして「変えられるものから変えていく」(P47)ことを薦めています。
その具体的な方法が、本書にはたくさん載っています。
その中で、すぐ取り入れられると思った方法を、自分なりの言葉にしました。
・怒っている相手と話をする時は、その怒りにのっからず、あえて真摯な聞き役になることで、気持ちを冷静にする。
・嫌なことがあった時に、「嫌だな」という気持ちを否定せずに、引きずっていることを自覚しながら、あえて仕事や作業を進めることで、気分転換をする。
ポイントをまとめると、まずは感情を否定しない。そして、感情に真正面から向き合わず、あえて意識を別のものに向ける。
わたしにとって、まずは感情を放っておくことが第一関門だな、と感じましたが・・・(笑)、感情をコントロールして、より穏やかな生活を送るためにも、この考え方をどんどん取り入れていきたい、と感じました。
その他にも個別の具体的な方法がたくさん書かれていますので、感情のコントロールについて関心のある方におススメの本です。
以上、「誰かにオススメしたい本」についてでした。
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