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「愛してる」なんて一括りは無謀でしょ

愛してるって、相手に気持ちを伝える上で便利な言葉だなぁと思う。

自分が相手に対して抱いている気持ちをまるっと伝えられる。伝えられた気になれる。
その中には人によって、親愛、愛情、執着、庇護欲、劣情等々色んなものが含まれているだろうに、全部をひっくるめて「愛してる」の一言に終着する。

小説を書いていてもそう。その言葉を伝えるまでにどれだけ葛藤があろうと、どんな想いを抱こうと、最後にはそこに辿り着いてしまいそうになる。

それがどうしようもなく嫌だ。

誰かを愛した時にその人がとる行動はあまりにもそれぞれで、言葉も行動も何もかも違う。自分がしたいと思うことも、相手に求めることも。人によるどころじゃない、人と、その人が愛した相手によっても多分違う。

それらを全部一括りにして「愛してる」って言葉にまとめてしまうのはやっぱりあまりにも横暴だ。「言葉にしないと伝わらない」なんて言葉も、本当に想いを伝えたいなら愛してる、なんて言葉で片付けたくない。自分の書く物語の中の人に片付けさせたくない。

だから極力使いたくない。その言葉を使わずに、読んだ誰もがその想いの強さを感じ取れるような、そんな話が書けるようになりたい。色んな想いの形を描いていきたい。

なんて思いながら、人の想いに思いを馳せてみる。自分の中に生まれた気持ちや言葉を整理して、それが誰かに届いたらそんなに嬉しいことはない。そんな気持ちでNoteを始めました。どうぞ、よろしくお願い致します。


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