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舞踊と音楽、マスヒステリー


ワタシがコレを記すのは舞踊や音楽が人類の最も初期的な快楽であるという事に基づいている

今のストレス社会のガス抜きとして世界的に行われてきた行為であり、それを肯定的にする為に記しています。


そんな訳で本題に入ります。

私が知る限り、日本での代表的な舞踊と音楽によるマスヒステリーは「ええじゃないか、ええじゃないか」と音頭をとって躍り騒ぐという狂乱的な騒ぎ

後に「ええじゃないか音頭」へと繋がる古来のムーブメントです。

これは近畿地方を中心に四国東海へと拡がっていった日本で旧く大きいマスヒステリーであると考えている

マスヒステリーとは大衆享楽、いやむしろ大衆狂乱

多くの民衆が今までの平穏な日常を打ち破り躍り狂う現象
その名残は今も各地に祭として多く存在する

大衆が様々な状況変化に耐えきれず、溜まったフラストレーションを享楽/狂乱的に解放する行為、それがマスヒステリー

全国的に残る祭、中には常識から逸脱した祭りも各地にあるが、その多くは当時の政権に抑圧された中での憂さ晴らし的なマスヒステリーであると考えると納得がいく点もある

ただ今の御時世、世界的にCOVID-19(コロナ)が蔓延している中、ソーシャルディスタンスで声を潜めている中でのマスヒステリー、祭りで躍り騒ぎという訳にいかない、なので世界各地で享楽でなく狂乱から狂気になり、攻撃的な暴力行為が行われてると考えられる

個人的にBLMとか、その存在や運動自体が分断であると思えたりするんだけど…みんな同じ地球人って訳にはいかないのかな?

さておき話を日本の系譜的な話に戻そう…

日本が統一され、長く平和的な政権の江戸幕府の誕生により瓦版(当時の新聞的な役割)などで国内での情報が行き渡る中で大きなマスヒステリーは幕末に起こる

鎖国していた中で黒船到来による自分達と見た目も言語も全く違う外国人を見聞きし、日本以外の国/世界を認識したり、その中で長い政権を誇った江戸幕府に対しての不満から倒幕も始まり、士農工商という身分制度に疑念を民衆が持ち初め、民主主義の流れが出来た頃である
結果的に情報がある程度オープンな社会の中での社会情勢への心理的な不安が全国的に民衆に拡がる

そこで-ええじゃないか-を始め多くの狂乱的な祭が多く発生したと思われる

こういった文化について調べたのは自分自身がディスコ世代の全盛期を体験した事がなく、バブルも弾けたディスコ世代の後退期を経験した世代であり、クラブカルチャーの創世記でもあった世代として享楽的な初期のアフロなハウスミュージックの始まりや90年代の狂乱的なディスコとは何なのか?
それを経験してない世代として経済と民衆心理、そして舞踊を調べていく中で感じた事です。

そういった意味ではディスコブームも経済的には発展しながらも行き場の無い社会情勢が生んだマスヒステリーと考えて良いのかもしれない

舞踊と音楽は人間自身が創り出した最も初期的な快楽である

コレは経済学者であるアダム・スミスが残したコトバであり、個人的にもムーブメントやカルチャーに興味を持っていた事から、社会や経済と音楽を並べて見る事もあり、それより何より音楽による心理的な効能に着眼点を置く事で、当時も今も舞踊と音楽を肯定的に捉える事で人を傷つけたり暴力でなく、共に踊る事で平和的に多くのストレスを晴らしていたという事実に行き着き

今も個人的には音楽を初めとする芸術/アートに傾倒している訳である

話の最後になるが、人間は食べて寝て働く為に生きている訳では無い

生活の中で喜怒哀楽を分かち合える心理的な遊び心は大切である

世界での様々な祭り、ダンスだけでなく、多くの芸術/アート、スポーツ、レジャーetcの遊びと呼ばれる生活に必要とされてない様々な事、その多くは個々を癒し、元気付け、健全な社会を形成している

それらが抑制されている今の世の中、世界に多くの楽しみが戻ってきて、多くの心が晴れます様に!

おわり

久しぶりのnote、ここまで読んでくれて感謝です☆



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