そこにネーミングするか! というセンスが大事
名前募集の無料モニター募集とはいったものの、冷静に考えて(なかったワケではないのだけど)、「今ちょうど名前募集の案件を持ってます」って人とタイミング良く巡り合うのは至難の業だと思ってます。
自分もさすがに、いくら案件が喉から手が出るほど欲しいとはいえ、会社名とか商品名を決めたばかりの人に向かって「ユー、名前変えちゃいなよ!」と言い放てるほどイイ性格はしていないので……。
名前にはそれぞれ「思い」ってのがありますからね。ビジネス上の良し悪しとは別に。
じゃあ、どうすればいいのか。
実をいうと、本当に名前を工夫して効果的な結果を生む対象は、多くの人が一般的に考えるような商品名、サービス名、会社名等ではなかったりします。
普通の人が「そこに名前をつけちゃうか!」って思うような、いわば盲点になっている箇所に名前をつける。するとカンタンにドングリの背比べから抜け出し、自己を差別化できる。
これが隠れたネーミングの極意なんです。
ネーミングの「盲点」になりやすいところ
それは、あなたが懸命に名前を考えたところの一歩先、あるいはそのすぐ隣にあったりします。
たとえば、美容室。
お店の名前は、誰もが試行錯誤を重ねて考えます。ところが、その中のメニュー名については大抵アマアマなんですね。
さすがに今どきは開業コンサルとかつけてる事業者さんが多いためか、「カット」とか「パーマ」みたいなぶっきらぼうなサービス名をそのまま使うところは少ないみたいですけど、それでも、お客様がサービスを通じてどうなりたいのか、どういう感想を持つのかといった顧客インサイトに立脚したメニュー名を設計し、適切に提示しているお店は少ないです。
あと、士業。
事務所名に関しては、税理士さんみたいに制約がキツイ業界でなければ結構一生懸命に考えるんですけど、やっぱりその中のサービスメニューが法律用語そのまんまだったりしますよね。
自分がそうなので弁理士を例にしますけど、特許出願、意匠登録出願、商標登録出願って法律用語そのまんまがメニューに並びますからね。
こういう、業界慣習的に「まだネーミングにこだわりが見られない部分」を探し出して、そこに少し気を遣ったネーミングを入れてみるだけで、カンタンに売りがたちます。
「そこにネーミングしちゃうか!」という観点で自分が過去にいちばん感心したのは、ソニーがPS2とかPS3とか出した頃に、機体内部のチップ(要は半導体)に凝ったネーミングしてたコトですね。
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「Emotion Engine(PS2のCPU名)」
「Graphics Synthesizer(PS2のグラフィックチップ名)」
内部部品にシンセサイザーとか、すごく夢を感じてしまうワケですよ。少なくとも、無味乾燥な性能比べ(他社より何%優れている!)とかよりも、顧客に感じさせるモノがあったと思います。発売当時のPS2に対する期待感は、ここまで周到に組み立てられていたのだなあと。
「ネーミングの盲点」が生まれやすいケース
これはひとつだけ代表例を紹介しておくと、「BtoB中心だった企業さんが、BtoCに進出しようとする時」です。
BtoBだとだいたい相手方の担当者さんとよくお話して内容やスペックを理解してもらい、そのうえで相見積もりを取って……といった購買プロセスになるので、案外と商品名なんてどうでもよかったりします。フツーに型番ベースでも売れちゃったり。
ところが、BtoCになると購買プロセスが根本的に異なるので、そもそも「営業さんが商品の特徴や魅力を説明する」チャンスすらなかったりします。自慢の性能を謳ったパンフレットも、文字が小さければロクに読まれません。
このようなときに、じゃあどこで説明したり魅力を伝えたりするかというと、そうです。大きなフォントで表した名前だけでイメージが伝わってなんぼとなります。
真のネーミングセンスとは、ネーミングすべき対象を見つけるセンス
ネーミングセンスというと、一般的に「良い名前をつけるセンス」と思われがちですが、実は「良い名前をつけるべき対象を探し出すセンス」の方が、その上位概念であり、重要だったりします。
ぶっちゃけた話、場合によっては一般名詞の頭に地名つけるだけでもある程度は差別化できますからね。「東京○○」とか。
昔のドラマ「東京ラブストーリー」とかそうじゃないですか。
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