読書③人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ~人生なんて運ゲーかな?~
作者:ふろむだ
目的:Youtubeでの本解説動画でも様々なチャンネルで紹介されて、題名も面白いし読んでみたいと思ったから!
モチベーション紳士さんの解説!7分
この本を通して感じたことを何点かまとめて、今回も考察したいと思います。
この本の冒頭にこのように語られている
「錯覚資産とは」
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい試行の錯覚」は、一種の資産として機能するということだ。本書では、これを「錯覚資産」と呼ぶ。
人々はブランドがある人を「すごい!」と思ってしまうし、運が良くて成功していたとしても実力だとどうしても勘違いしてしまうんだと語られています。心理学では「ハロー効果」と呼んでいます。
筆者はこの「錯覚資産」をいかに活用するかで人生が決まると述べられてます。
確かに私もそうだなと思う瞬間は多々あります。会社でいえば取締役と言われるような人達を神のように扱ったりもするし、その取締役の人が正しいと言えば何となく正しいってなる。「○○さんが言うんだから正しいんだよ
」ってよく聞くよねぇ~それって錯覚してるとも言えるなぁと思いさせられます。
でも・・・いやいや!!「ちゃんと見れてますから!」思って人ほど筆者は危ないと言っています。難しいですね。
同じ実力なら自信ありげな人に任せたくなったりするのは事実ですし。
人って相手を見ているようで見れてないという実感がわきます。
人生において錯覚資産を手に入れることが出来れば、任せられるポジションつくことで更に成長し、実力がどんどんついてくる。だけど、その錯覚資産を手にいれるにはどうしたらいいのか?
人生って「運ゲー」?!
シンプルに、サイコロを振る回数を増やすことに時間を使ったほうが、断然、成功確率は高くなる。・・・これは運ゲー
地道に成功する為に考えるんじゃなくて、どこに行ったら成功できるかというサイコロを振ることが確率が高くなると述べられています。
これは少なからず成功したとも感じてる私にも思い当たる節がありました。営業先でもとにかく新しい所行きまくることで稀に「確変」が起きて数字が増えたり、社内でも労働組合などできる限り多くの人脈を作ることで成長出来てるのではと、ふと感じました。
自分なりに頑張って行動したことがふとした時にチャンスになり、想像もしていなかったものを掴んでたりと。思いもよらぬ所で人生って変化していくもののような気がします。それがある意味「実力」だと言えます。
私のサイコロは「人と出会う頻度」であり、それが良い方向につながりチャンスをつかめたのではないかと思うと、もう一度生活を見直してみたくなります。
一貫して偏った間違った物語が正しいのか
つまり、人間は「一貫して偏った間違った物語」に説得力と魅力を感じるんだ。人間は「バランスの取れた総合的な正しい判断」は、説得力がなく、退屈で面白くないと感じるんだ。
大きな錯覚資産を手に入れたいのであれば、間違った物語でも一貫したストーリーに魅力を感じる生き物なんだということを念頭に置く必要があると述べられています。
この話を聴いて思ったのが、ニュース等で政治家などが周りとの調和を取る為にバランスの取れた正しい主張をする姿を見て「何だかつまんないな」と感じることがあります。それはそれで正しいんだろうど「おいおい面白くないからもっと大胆なこと言え~!」とかの思ったりしないですかね?
これは決して批判ではないです。ただテレビを見てる私だからこと感じることなので、実際は難しいんだろうなと。
これに対して最近話題になっている地球温暖化非常事態を訴える、グレタ・トゥーンベリさんを思い出しました。彼女は16歳にも関わらず、世界に注目されてるのってある意味、「一貫して偏った間違った物語」をしっかり語っている(断定している)ようにも思えました。
彼女の主張は至ってシンプルなように感じるから、想いは世界に伝わるんだなと思わされます。何が彼女をそこまで動かしてるのかと。
今回は彼女の主張内容はどうこうではなく、本書でも語られているが人間はいかに偏ってたとしてもシンプルに伝えることが大切な気がします。
つまり、正しいことを言えばよいってわけじゃなくて時にはある意味「方便」が必要だし、主張する人の伝え方で相手を評価することもあると認識していくことが大切かなぁと思います。
この本の言う通り、人って「一貫して偏った間違った物語」を信じたいし、信じて歴史を作ってきたのかなと。
何だか考えすぎですかね?でも今までにない視点で面白いと思いました。絵も多く使われ、読みやすい文章でしたので気になった方はご覧になってみて下さい。
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