論語と算盤

読書①渋沢栄一「論語と算盤」を読んで

この本を読もうと思ったのは自己紹介にも書いたように早速ではありますが
「中田敦彦Youtube大学」を見たからです!

概要はこの動画を見れば、わかるので是非ご覧下さい。めっちゃ面白かったです!!中田さん最高でした!!!
自分なりの感想とこれからどういう人間になりたいかを述べてみたいと思います。3つあります。
この内容はあくまでも自分なりに捉えた考えたいですので多少の理解不足はご承知ください。ちくま新書の論語と算盤を読みました!

①自分の役割とは P037~
 渋沢さんは「誰しもそれぞれ自分に合った役割を全うすることが大切」と述べています。自分のことを例にとって「大蔵大臣になってくれ」「日本銀行の総裁になってくれ」など交渉があったそうなのですが、もっとも自分の得意をする所(実業家)を志べきだと述べ、渋沢さん自身も31歳くらいで実業家で志そうかなと考えてたそうです。
自分の身の丈を知り、長所短所を知り、そしてもっとも得意とするところを向かって志を定めるべきだと言っています。

 これを踏まえて「自分のもっとも得意なこと」ってなんだろなと改めて考えなおしました。理想って考えれば考える程、あるような気がしますが「自分が一番やるべきこと、理想とするべきこと」を考えることが重要だと思います。渋沢さんはその上で現実主義だなと思いますし、大切なことだとも思います。

私は今営業をやってますが『自分のもっとも得意とすること』はわかるようでわかってないような気がします。どうしても他人と比べてしまって『自分はこんなことが足りない』と出来ないことに焦点があたりがちな気がします。
そうではなくて自分は出来ることは何か考え、もっとも得意なことを見つけて今後の人生をもう一度考えたいと思いました。

②西郷隆盛の人格 P129

 渋沢さんは西郷隆盛を例に出して、情の深い人って信頼できるという例を出していました。明治維新の廃藩置県にて国全体を同じやり方にする為に改革が行われていた最中、二宮尊徳が教えた政策【興国安民法】で安定していた村のやり方を継続させる為に渋沢さん(お役所)の所に出向き、やりとりする姿が書かれています。
西郷さんはその村を『何とかしてあげたい』気持ちで渋谷さんの所へ行きました。

西郷さん⇒『この村だけはこのやり方でやれるように力になってくれないか』

渋沢さん⇒『そもそもその政策がどんなものかご存知?』

西郷さん⇒『知らない』

渋沢さん⇒『私知ってるよ、それは良い政策!それを続けても村は繁栄します。でも一つの村の為でなく、今考えることは国家の為なんじゃないですか?一国の為にどーするか考えてないのは本末転倒ですよ。』

その後、西郷さんは何も言わず帰っていった。

渋沢さん⇒知らないことを素直に言って、飾り気のない人はこころから尊敬できる。

というエピソード話がありました。

私はこのエピソードを読んで、西郷さんの性格をよく表してるんだなと思います。何かよくわからんけど村の為、人の為に行動できる西郷さんはかっこいいなとも思います。武士の為に立ち上がった西南戦争もこの話にリンクする所があるような気がします。
勉強することも大切だが、人のために行動できる【人格】を表現する内容で素直に行動できる人の素晴らしさを感じました。

③『人道』とはp205

何よりも良心と思いやりの気持ちを基盤であり、そこに深い愛情がなければならないとしています。そしてあわれみの情を忘れてはならないと語っています。

更には何事においても楽しみと喜びを感じられれば、仕事もプライベートも楽しいよね!と話しています。

利益の為、地位の為でなく相手を思いやった上で行動していくことが大切であることは頭ではわかっていたとしても中々、行動出来るものではないと思います。渋沢さんは【日本主義の父】と言われ、大きな成功を納めていると同時に人々に愛されています。その理由としてやはりこのような感情忘れず、自分の軸として全くぶれてなかったんだと思います。

迷ったとき、悩んだとき、例え成功してる時だとしても自分の人道をしっかり守れているのかこれを考えることが大切だと改めて考えさせられます。

 この本、全体を通して渋沢さんは非常に現実的で何が大切かをシンプルに説明してくれているなと思いました。義務教育でも道徳を学び、「徳」「仁」が大切なのはわかるが「なんで?」という問いに答えてくれているような気がしました。