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私の好きな映画のシーン(36)『スター・ウォーズ/ C3POとR2D2』

 『スター・ウォーズ』については以前にもnoteで話をしたことがありますが、「私の好きな映画のシーン」としては、語り尽くせぬ作品であることは間違いなく、またまた『スター・ウォーズ』のお話となります。
 今回はC3POとR2D2。
 砂礫地帯をてくてく歩くこの二人(?)にスクリーンで初めて出逢ったとき、私のロボット観は大きく変わりました。人型ロボットであったり、機械型機能的ロボットであったり、昭和ロボット世代ど真ん中を過ごした私には、ある定型のロボット観が育っていたようです。
 C3POを語ると、1927年、ワイマール共和政時代のドイツで製作された『メトロポリス』(監督:フリッツ・ラング)に登場するアンドロイドの造形云々という映画好きたちの声が聞こえてきそうです。少年として過ごしていた昭和ロボット世代の我々が『メトロポリス』など知る由もなく、後年『メトロポリス』のアンドロイドの造形を知ったとしても、我々の定型ロボット観は別物だったと思います。
 R2D2にしても、機械型機能的ロボットにはコミュニケーション能力や人格といったものは求めなかったのが、我々昭和ロボット世代の定型だと思います。
 何かの一線をひょいと超えたクリエイティブと言えば良いのか、C3POとR2D2の登場は、私に新たなロボット観を見せてくれたように思います。
 書棚に飾ったC3POとR2D2のフィギュアを、PC仕事で疲れると時に手に取ると、初めて出逢った頃を思い出しニコリと笑みを溢したりもします。いま、SFディストピア冒険物語を書いているところですが、ワクワクドキドキ感のストーリーの中に、ポツリとC3POとR2D2のような登場人物(?)置いてみたいものだという誘惑に駆られます。間延びした声とピーポーという信号音の語らいもまた、秀逸で素敵なシーンですね。中嶋雷太

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