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ミドル~シニア世代こそエサレンマッサージを受けるべき理由7選
日本では指や手の平でツボを押したり圧迫する「指圧マッサージ」(衣服を着たまま受けられるドライマッサージ)が主流ですが、世界ではヨーロッパスタンダードと言われるスウェディッシュマッサージなど、オイルマッサージが主流です。
母の一言で気がついた
先日、母にドライマッサージを施していたときのことです。
目を閉じて寛いでいたように見えた母が突然、
「ねえ、普通のマッサージ(母の友人達「高齢者」が通っているマッサージや整体)ってこんな感じなの?オイルマッサージの方が断然気持ちいいんだけど…」
と言ったのです。
「でしょー!」
思わず声を張り上げて母の意見に同意しました。
違和感を持っていたこと
わたしがエステティシャンとして活動を始めた40年前は
「エステティック=痩身」
「エステティック=脱毛」
「エステティック=リフトアップ」
とか、
そんな概念はほとんど無かったような気がしますが、もしかしたら、わたしの大師匠はフランスの国家資格保持者であり、本場フランスの正統なエステティックをそのまんまの形で伝えてくださったので、日本独特の商業ベースのエステティックを知らなかっただけなのかもしれません…
ともかく、少なくともわたしが行っていたのは本道である『ソワン・エステティック』(お手入れの美学)で、その概要といえば、適切な材料とテクニックで肌に触れながら脳にリラックスを与え、心身を美しく整えるというものでした。(皮脳同根)
皮脳同根=皮膚と脳は同じ外胚葉から発生しているので、
皮膚に触れることは脳に触れることと同じ意義を持つ。
しかし…
マーケティングの影響とは思いますが、世間で広く受け入れられていったのは合理的で結果重視の商業的なエステティックサービス。
でもこれが時代と日本人の気質には合っていたのでしょうね。
なにせ日本人は真面目で働き者ですから!
働き者の日本人は休むのが苦手!?
高度成長期を支えてきた人たちと、その子供たちが、ちょうどミドル~シニア世代に当たります。
意識的ではないにせよ、自己犠牲を払ってまで社会や家庭に貢献してきた人たちも少なくはありません。
自分の心や体よりも仕事優先、家庭優先。
馬車馬のように働いて、ゆったりのんびり過ごしたり、自分の心と向き合うのは「お金持ちになってから」「子育てが終わってから」「定年退職したら」といった生き方が当然かのようにしてきた人が大多数を占めている気がします。
その証拠に、彼らに触れていると「リラックスは贅沢」とか「特別なもの」「ご褒美」といた言葉を口にする人が多いことに気づきますし、またその考えが体の隅々にまで浸透していて、本人の意思とは裏腹にリラックスすることに抵抗する体にも頻繁に出会います。
また、肌と肌の直接的な触れ合いを「性的なもの」や極めてクローズドな関係性にのみ許されるものとして捉えてしまう人が意外と多い傾向もあります。
そんな背景もあって合理性や結果重視のエステティックが市場を席巻したのでしょうし、民間療法として定着していた指圧マッサージが日本のスタンダードになっているのでしょう。
エサレンマッサージは施術者もクライアントもミドル世代以上が多い!?
調査したわけではありませんが、わたしの体感としてエサレンマッサージは施術者もクライアントもミドル世代以上が多い印象です。
おそらくそれは技術力もさることながら「触れ方の質」や「人生観」や「哲学」など精神性が大きく関わってくるからだと思います。
そしてこれは、個人的にはとても良い傾向と選択だと考えています。
では以下に、その理由を挙げてみましょう。
1.皮膚の潤いを保ち、栄養を与えます
肌は年齢とともに水分量が減って乾燥していき、外部刺激(紫外線・
ウィルス・細菌・物理的刺激など)に対して非常に脆弱になります。
オイルを塗布することにより肌に適度な潤いと栄養を与え外部刺激から
身体を守るとともに、マッサージの摩擦を軽減し、心地良さを与えるこ
とができます。
2.血流を促進して整えます
40代以降になると活動量や筋肉量の低下により血行不良が多くみられる
ようになりますが、オイルマッサージは温もりのある人の手で血流をサ
ポートするように触れていくので全身の循環力が高まります。
循環力が高まりは冷えやむくみの改善につながりますし、疲労物質や毒
素が排泄されやすくなるのでコリやだるさが緩和され、筋肉に柔軟性が
戻ってきます。また、新陳代謝が活発になるので体調が良くなったり体
型の維持にも役立ちます。
3.抗酸化作用により老化や病気の予防になります
マッサージに使用するオイルは植物性で抗酸化作用が高くビタミンやミ
ネラルも豊富なので細胞の劣化を防ぎます。
当サロンで使用しているオイルはモロッコの南西部に自生しているアルガンツリーの実から採取したアルガンオイルを使用しています。ビタミンEや不飽和脂肪酸の含有量が極めて高く「奇跡のオイル」とも呼ばれています。
4.瞑想をしているような高いリラックス効果があります
寄せては返すような波のリズムと全身を包み込むような触れ方は体内で
刻まれている様々な生体リズムと同調しやすく、全身がすみやかにリラ
ックスした状態へと導かれます。
リラックスした体は呼吸を深め、毛細血管を広げるのでガス交換が隅々
にまで行き渡り全身の細胞をリフレッシュさせます。
自律神経のバランスも整うので未病などの体調不良が改善し、ストレス
も大幅に軽減されます。
5.安心感に包まれます
全身をつなげるように触れる特徴的なストロークと、肌と肌が直接触れ
合うことにより分泌されるオキシトシンの相乗効果で自分自身や他者と
のつながりを思い出し、絶対的な安堵感に包まれます。
オキシトシンは幸せホルモンの一つで、不安や心配を軽減して安心感を
与え、気分を安定させる効果の高いホルモンです。また、認知機能にも
影響を与えることがわかっており、認知症の改善にも期待が寄せられて
います。
6.自然治癒力や免疫力がアップします
心身への心地良い刺激と影響は、自然治癒力や免疫力を高める最良の手
段です。またオイルに含まれる有効成分はマッサージの手技と手の平の
温熱効果により速やかに経皮吸収されて骨まで到達し、傷んだ細胞を回
復させていることが臨床例として数多く存在しています。
7.ケガの予防になります
加齢とともに弱くなる骨や筋肉は、マッサージや指圧の強さで骨折して
しまうリスクがあります。クライアントの体と対話し、見極めながら行
うエサレンマッサージは、このようなリスクを回避するのに適していま
すし、何よりクライアントの体が「自ら矯正されていくのを待つ」立場
でマッサージを施すので非常に安全です。
また、定期的に受けるオイルマッサージは筋組織を柔軟に保つ効果に優
れているので、日常生活におけるケガの予防にも大いに役立ちます。
加えて、Michiko.(わたし)が提供するエサレンマッサージは、エネルギーワークを取り入れてケガや痛みなどで直接触れることができない部位へのアプローチができますし、頭蓋仙骨療法のテクニックを用いて脳脊髄液の流れの調整を行い、全身症状の緩和や改善、脳疲労の軽減、認知機能の向上を図ることもできます。
わたし自身がズバリこの世代なのでよくわかるのですが、ミドル~シニア世代の方々は、単に疲労回復やコリや痛みの解消だけでは足りない様々な悩みや欲求を抱えています。
そしてそれらをすべて解決したり満たそうとすると、時間もお金も労力もたくさんかかってしまいます。
ですから、これらをトータルで委ねることができるマッサージ&ボディワーク(心身一如に基づいた身体技法)こそ、この世代のスタンダードになることが望ましいと考えているというわけです。
繰り返しますが、世界の多くの国ではオイルマッサージが主流です。
母は友人達を憐みながら、こんなことを言いました。
「こんなに気持ち良くて身体に効くオイルマッサージを知らない人が多いなんて、日本は遅れてる!」
日本でもオイルマッサージのニーズがもっともっと高まるといいですね。
わたしも心からそう思います。