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【文スト考察】「神人」の能力に関する考察【115〜120.5話】

以下の記事には文豪ストレイドックス最新話まで、呪術廻戦最終話までのネタバレが含まれます(←何で?)
まだ読まれてない方は閲覧注意です‼️


こんにちは!みなさん、もう文ストの最新話は読みましたか?

115話で突如登場した「神人」は、刺した人を泡化させて消す、瞬間移動、分裂するなど常識では考えられない挙動を繰り返しています。120話でフョードルが説明してくれてますが意味不明ですよねw
そこで、今回の記事では、本誌で猛威を奮っている「神人」について、フョードルの発言を元に考察を書いていきたいと思います!
この記事には、文スト本誌最新話までのネタバレを含みます。単行本派とアニメ派の方は閲覧をお控えください。

結論:神人は時間と空間を操る高次元存在

先に結論を言うと、神人は「時間と空間を操ることができる高次元存在」です。
時間と空間を操ることができるから“瞬間移動“も“分裂“(←正確には分裂しているわけではない)も可能なのです。
そして、時間と空間を操ることは高次元存在、すなわちにしかできない所業だから「神」人なのです。

…言ってること意味不明ですよね>< 以下で詳しく説明します。

神人の概要

フョードルは神人について

まず聖十字剣の持つ〜中略〜その結果「百倍異能」の性能は更に向上する
それが無限に繰り返され発散する異能が特異点を形成
その結果生まれたのが彼 特異点生命体<神人・雨御前>です

文豪ストレイドックス 115話

と述べています。(長いので中略)
異能の強化が“無限”に繰り返され、“発散”すると“特異点”が形成され、その結果生まれたのが「神人・雨御前」らしい。
前半部はよくわかりませんが、「特異点」というワードに注目です。現実世界で特異点と言えばブラックホール!時空の特異点!
フィクションでも「何かしら時空に大きな影響を与えるもの」としてよく出てくるみたいです。(pixiv大百科より)

瞬間移動?…否 此奴が雨御前ならば真逆「空間を跳躍した」…?もしそうなら「空間」だけでなく「時間」も…?

文豪ストレイドックス 117話

やっぱり神人は「時間と空間を跳躍できる」みたいですね。

吾は朽ちし荒縄なり 鶏の屍なり 暁光の残影なり 窃まれし銅銭なり
神なり 而して 吾は其方なり 吾はこの世の全一でありまた何にもあらず 有なり 無なり

文豪ストレイドックス 117話

前半部はただの例、神はこの世の全てであり同時に何でも無い存在(神は全一にして空)と言いたいだけ。神は全一…とか空…とかはインド哲学とか仏教とかの思想に近いでしょうか。詳しくは宗教の本を読んでね🎶
ここで重要なのは神人=神(高位概念)に匹敵するということだけです。

まとめると、神人の概要は以下の通りになります。

  • 異能の強化が無限に繰り返され発散したことで特異点が形成、そこから生まれたのが「神人・雨御前」

  • 神人は時間と空間を跳躍できる

  • 神人は神(高位概念)、すなわち高次元存在

ちなみに、115話で福地さんの人格は「特異点の彼方に吹き飛んで消えた」と書かれています。
確定ではありませんが、神人に刺されて泡になって消えた組も「特異点の彼方」=「高次元」に飛ばされてしまった可能性があります。(←でも魂レベルでは生きてるはず)

フョードル先生による解説

さて、なぜに匹敵する高位概念の「神人」は、「時間と空間を跳躍する」ことができるのでしょうか?
フョードル先生の解説を見ていきましょう!

三極特異点により生まれた<神人・雨御前>は人智を超えし高位概念です
そもそも神人は今この場にいません
時空剣・雨御前の顕現体たる神人 その本体は「縦・横・奥行」の三次元に「時間」の一次元軸を加えた特殊四次元たるミンコフスキー空間に存在します

文豪ストレイドックス 119話

なるほどね。完全に理解した(わかってない)
厳密な物理学は筆者も全くわかりませんが、ここで言葉の難しさに惑わされてはダメです!
ここでいってることはさっきと同じ「神人=高次元存在」ただそれだけです。
フョードルや敦くん達は3次元空間(縦・横・奥行)にいるけど、神人は4次元(縦・横・奥行の3次元空間+時間の1次元)にいるってだけの話です。

つまり今見ている彼の姿は上位次元から投射されたただの「影」に過ぎません
斜陽が落とす大地の影がいかに美しく真実めいて見えようと虚像であり偽物に過ぎないのと同じ
三次元にいる君では上位次元の神人を倒すどころかその実態を見る事すら叶いません
影を叩いて人を殺せますか?不可能でしょう

文豪ストレイドックス 119話

この文は、低次元存在が高次元存在に干渉することは不可能ということを言っています。つまり、3次元にいる敦くん達は4次元にいる神人を倒せないよ、と言っているのです。

これは、次元を1つずつ下げて3次元⇄2次元の関係で考えると分かりやすいです。紙の上に描かれた2次元のキャラが3次元である我々人間に干渉することは不可能、と言ってるだけです。
例えば、私たちがいくら「五○悟と付き合いたい」と思っても2次元のキャラは2次元のキャラにしか干渉できず、3次元には干渉するどころか認知することさえ不可能なので、付き合うことは叶いません。付き合うためには、我々が紙上にアバター(夢主)を召喚して“2次元に行く“しかありません。(2次元→3次元への干渉は不可能、3次元→2次元の干渉は次元を1つ下げ「影」の形として可能
五○悟がいくら作中最強でどんな敵でも倒せるとしても、所詮それは2次元世界の中だけの話です。3次元にいる我々を2次元から殺すことはできません。(それどころか我々=読者の存在を認知することさえ不可能)
そういう話をしてるだけです。

ひとつ譬え話をしましょう
ここにどんな攻撃も跳ね返す無敵のバリアを張れる異能者が居たとします
但し彼は我々の一次元下二次元平面「紙の世界」の住人です
さて問題 我々三次元の人間は彼のバリアを突破し彼を殺せるでしょうか?
答えは勿論「簡単に殺せる」
紙の上ーバリアの中にいる彼をただナイフで刺せばいい 彼の世界には「厚み」方向の次元が存在しないのですからバリアを迂回し簡単に刺せる 上位次元のナイフは刺さる瞬間まで彼には知覚できないため回避も不可能
つまり「上の次元」から来る攻撃は本質的に防御不能なのです

文豪ストレイドックス 120話

これも一見???ですが、言ってることはさっきの「2次元→3次元は干渉(認知)不可能、3次元→2次元は容易に干渉可能」と同じです。

さっきと同じ五○悟の例え話でいきましょう。
五○悟がいくら作中で最強で、どんな相手でも倒せるとしてもそれは所詮2次元空間内の話3次元に存在する作者である芥○先生に上半身と下半身が真っ二つにされる絵を描かれて殺されてしまったらそれで終わりです。
我々読者は2次元キャラの行く末を容易に知ることができても、2次元のキャラからみたら自分が死ぬ運命を知ることはできないし、ましてや“自分の死を描く““ペン“を“知覚する“ことは絶対不可能です。
だから、3次元の人間は2次元のキャラをどうとでもできるというわけです。(因果律から外れなければね)←この構造白紙の文学書と全く同じ
そういう話をしてるだけです。

てかこの“例え話“自体が今“文スト本誌“の紙面上で起きていることと完全一致してるんですけど、そういうメタ話なんですかね…。
フョードルの話す内容は、“第四の壁を超えてくる系ゲームのキャラ“のセリフだと思って受け取った方が感覚的に理解しやすいです。

神人を四次元軸上で折り畳んで過去の神人と現在の神人を同時顕現させました
三次元生命体である君だって二次元平面上に両手で同時に絵を描けるでしょう?それと同じです

文豪ストレイドックス 120.5話

神人が2体に増えた()シーンの解説です。

これも、さっきの「高次元→低次元にはどうとでも干渉できる」という話につながります。3次元の作者が紙面上(2次元)にもう一体神人を描いたらそりゃ2体に増やすことも可能でしょ、という話です。

もう少し詳しく話すと、フョードルは「神人は3次元空間に時間軸を加えた4次元にいる」と言っていました。つまり、神人は“時間軸“を認知に入れて操ることが可能です。だから、正確には「神人が2体に増えた」のではなく、「“過去の神人“を“現在“に連れてきて、“現在の神人“と同時顕現させている」のです(←“時間軸“を操れるのだから“過去の存在“を“現在“に顕現させるのは当然可能)
実は神人が2体に“増えている“わけではありません。過去の存在が現在にいるだけです。

解説の翻訳

フョードルの解説はわかるようなわからないような…という感じなので、「アニメーション」を例えに解説します。
アニメーター(3次元)⇄アニメのキャラ(2次元)」の関係を「神人⇄文ストのキャラ」の関係にそのままスライドすれば理解可能(のはず)です。

アニメーター(3次元)⇄アニメのキャラ(2次元)の関係性

アニメのキャラは2次元空間に「確かに生きています」が、実際は2次元の画像を連続して再生させて動いてるように見せてるだけです。(2次元+時間軸
例えば、アニメだったら3コマ打ち(8fps)が主流なので、1秒間に4枚の画像を連続して再生して動いているように見せているだけです。

2次元世界では「確かにボールは跳ねている」
3次元世界(アニメーター)から見ると、2次元の画像をタイムライン(時間軸)上に並べているだけ

現実(3次元空間)にいるアニメーターからすればこの“時間軸“の存在は自明ですし、コントロールも可能ですが(タイムライン機能でセル=一枚絵を入れ替えればいいだけ)、2次元に生きてるアニメのキャラからするとこの“時間軸“は認識不可能です。
一枚のセル(2次元画像)上に描かれたアニメキャラからクリスタのアニメーションのタイムライン機能が認識可能か?ていう話なんですよね。不可能ですよね。
また、アニメキャラを動かしているのはアニメーターなので一枚絵の内容(=2次元世界における“空間“)もアニメーターの自由自在です。

つまり「上位次元(3次元)→下位次元(2次元)は時間(タイムライン)と空間(一枚絵/セル)に干渉可能」「下位次元(2次元)→上位次元(3次元)は空間内(一枚絵の中)で状況を変えることはできても、時間には絶対干渉不可能」という構図が出来上がります。
文章にすると分かりづらいですが、視点をアニメーター⇄二次元のキャラに動かしてその関係を考えてみてください。
まさに、アニメキャラ(2次元)にとって、アニメーター(3次元)は時空を操る“創造神“と言えるわけです!

神人(4次元)⇄文ストキャラ(3次元)の関係性

さて、この「アニメーター⇄アニメのキャラ」の関係を「神人⇄文ストキャラ」にスライドして考えてみましょう。
神人=アニメーター(高次元)
文ストキャラ=アニメのキャラ(低次元)


神人は(文スト世界にとって)に匹敵する高次元存在なので、文スト世界の時空に干渉可能です。フョードルは神人を操り、高次元空間から低次元空間にいるキャラに直接攻撃してきてるわけです。
よって、
①3次元の空間を跳躍してノータイムで攻撃可能(芥川が腹刺されたやつ)
②3次元の時間を跳躍してノータイムで移動可能(神人が瞬間移動/“分裂“)

①3次元の空間を跳躍してノータイムで攻撃可能

芥川が突然内側から刺されてたやつです。
あれはつまり、アニメーター(高次元)がアニメのキャラ(低次元)の腹部にペンで一本の傷をスッって描くのと同じことです。
3次元のアニメーターにとってはただの“絵“でも、2次元の住人であるアニメキャラにとってはその2次元の傷が“現実“なので、致命傷になって倒れます。
アニメキャラからアニメーターを認知する方法は普通は“存在しない“ので、高次元から攻撃を受けるとどうしようもありません。(“敵“を認知することさえ不可能だから)

2次元(低次元)視点
3次元(高次元)視点

②3次元の時間を跳躍してノータイムで移動可能

神人が“瞬間移動“したり“分裂“したりしているのはおそらくこっちです。
時間軸が絡んでくると非常に分かりづらいですが、さっきのアニメーションのタイムラインを思い浮かべてくれればわかるはずです。
神人の挙動が“おかしい“のは、アニメーター(高次元存在)がタイムライン(時間軸)をいじってセルの順番をめちゃくちゃにしてると思えば理解可能のはずです。

例えば、ボールが跳ねるアニメーションはセルを1→2→3→4→5…という風に順番に並べることで初めて一枚絵がつながってアニメーションの体を成します。
これを1→5→2→3→4…と順番をめちゃくちゃにしたらどうなるでしょうか?
1と5、5と2の間がうまく繋がらずに、まるで“瞬間移動“しているように見えます。

冒頭のアニメのセル1→5→2→3→4→6→7版

「神人が瞬間移動する」のはこれと同じ原理のはずです。意図的に文スト世界の“時間軸“をいじって(←何度も繰り返すが“高次元存在“だからこれが可能)まるで“瞬間移動“しているかのような挙動をするのです。

神人が“分裂する“のは、アニメーターがタイムラインをいじってセル1とセル5を“同時に“表示させてるのと同じ、と言えます。
本来はセル5の時間位置にいる時にセル1のボールは見えないはずですが(もう“過ぎた過去“だから)、これをバグらせてセル5の時間位置にセル1のボールも表示させてる、みたいな感じです。
これで見た目上は“分裂している“ように見えます。本当は“過去のボール(セル1)“を“現在(セル5)に顕現“させてるだけだけど。

この所業ができるのは†高次元存在†(アニメーター)だけ

神人に対抗できるのは誰?

神人に理論上対抗できるのは、文スト世界の空間・時間の概念に干渉できる異能を持つ人物だけです。
つまり「空間断絶」を使える芥川と「」であるくんだけです。(多分)
前者は空間を操る力、後者は時間を操る力です。あれ、二人が上手く噛み合えば神人に勝てる気がする…

芥川の「空間断絶」

空間断絶は、文字通り空間を断絶します。
空間にプログラムエラーを起こすようなものです。空間自体にエラーが起きた時はいくら神人でも干渉することは難しいです。
実際に、本誌119話で芥川は空間断絶によって神人の攻撃を一度防いでいます。
これについてフョードルは「雨御前と同じ空間を操る力」と言っており、“空間を操ると言う点では“神人と芥川の能力は互角と言えます。

さっきの例えを使って説明すると、画像一枚にバグを起こすようなものなのです。
クリスタのエラーで画像自体にバグが起きているところは、アニメーターからも干渉不可能になります。つまりアニメーター=神でもどうしようもないと言うことです。

ただこれには弱点があって、それは「ずっと空間断絶を発動し続けないといけない」と言うことなんですよね。
芥川に時間を認識する・操る能力はないので、神人がどのタイミングで攻撃してくるか予測することは不可能です。だから、もし神人の攻撃を防ぎたいなら空間断絶を発動し続けなければいけないですが、芥川の体力的にそれは不可能なので単独で勝つのは厳しいです。

「栞」である敦

「白紙の文学書」の「栞」である敦くんは、まさに文スト世界の時間軸を指し示す存在と言えます。
本を読む時の栞の役割を思い出してください。あれそのままです(自分が物語のどこにいるか、つまり時間軸を指し示している)栞がないと自分がどこまで読んだかわからなくなり、物語の体をなさなくなってしまいます(本は最初から最後まで読むから“物語“になる)

つまり、敦くんは我々“読者“にとっての文ストの“時間軸そのもの“と言ってもいいと思います。さっきのアニメーションの例えだったらタイムタイン上の赤いバーです。(自分が時間軸上のどこにいるか指し示している)

本人は分かってないし(そもそも自分が物語の主人公って分かってないから)理解しようもないけど、敦くんが“時間“において何か鍵を握っているのは間違いないです。フョードルも「異能を拒絶し雨御前の次元剥離すら否定する。つまり君だけはお仲間を守れたのです」って発言してるからやっぱり敦くんの異能力に何かヒントがあるはず。
具体的にどうすればいいのかはわからないけど(投げやり)

余談:アニメ29話予告の台詞と神人の関連性

29話予告の意味深セリフを覚えていますか?

僕の異能力は意識と空間を操ります

アニメ「文豪ストレイドックス」 29話予告

フョードルは低次元にいながらも、高次元存在の「神人」を操っています。
つまり、3次元(空間)にいながら4次元(時間軸)まで視野に入れた計算を行う=「時空を操る」ことに等しい所業をしています。(←これ普通の人間がやったら脳の処理追いつかなくて発狂する。流石〜)

そして、116話では裏頁をダシにすることで敦くんを特定の場所にお誘き寄せることで、ある意味敦くんの「意識を操っています」。(特定座標におびき寄せそこに神人を顕現)これも計算でやっているはず。

ちょっと強引かもしれませんが、今の状況をフョードルが持ち前の頭脳で「意識と空間を操っている」と捉えることもできます。そう考えると、29話予告のセリフは真だったと言えるのではないでしょうか!

以上で終わりです。
読んでくれた方ありがとうございました!


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