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モーニングNo.49(2024年)※ネタバレあり

 そろそろ11月も半ばですが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 さて、モーニングの感想を述べます。
 まず、今回急展開で驚いたのは「平和の国の島崎へ」です。漫画賞等で話題にもなったことがある作品なので、結構知っている人も多いかと思います。
 幼くして国際テロ組織に拉致され、やり手の戦闘工作員として育てられた「島崎」が組織を抜け出し、故郷の日本へ帰還。平和な日常を送ることができるのかというのが本作。島崎が戦場に復帰するまで〇〇日という表示がなされ、毎回不穏な雰囲気が読後に残ります。
 今回はいきなり島崎が空港へ向かうところから始まります。無敵の島崎を頼ってまたミッションが舞い込んで来たのです。ミッションを無事に遂行して、また日常を守れるのか。新章のスタートという感じで、次の展開が楽しみです。
 原作と漫画の二人の名で連載している本作。漫画を担当しているのは瀬下猛さん。「ショート黒松」、「ハーン―鉄と草と羊―」、「インビンシブル」を過去にモーニングで連載していて、どれも個人的に好きだったんですよね。絵がいい意味で素朴で力強い。泥臭い香りがするストーリーとの親和性が高い。
 「平和の国の島崎へ」もこれからさらなるアクションシーンに期待しています。
 二つ目は「アパレルドッグ」です。ファッション業界で男性向け路線を立ち上げようとプロジェクトに取り掛かっている本作。
 Tシャツのサンプルが届くが、これではファストファッションに太刀打ちできないと悟り、再び気を入れ直します。次はどんな作戦を編み出すのでしょう。
 どんな観点で商品を選んでいるのか。あまり自覚的ではなかったけど、本作を読むことで、よりその商品の背景というものが少しは分かって、商品選びがより楽しくなるかもしれません。
 最後に取り上げたいのはモーニングの大看板「GIANT KILLING」です。
 2007年の6号から連載が始まり、既に17年以上経って、単行本も64巻を数えています。
 私はかいつまんで読んでたり、アニメで見たりで、全巻は読んではいないのですが、最近は本誌の話を追っています。
 それで、全然知らない人ならめっちゃ驚くと思うんですけど、つい最近漫画の中でのサッカーの1シーズンが終わりました。
 それだけ試合をじっくり描いているってことですよね。確かに長期連載をしている漫画の割に、作中では1年も経っていないってことはよくありますが、スポーツ漫画でこれは中々描ききれないのではないでしょうか。それだけ人気にも支えられていたということでしょう。
 シーズンを終えたスタジアムで、ファンを前に達海監督が何を語るのか。次回が楽しみです。
 流石に不意にネタバレをすると、17年の恨みは怖そうなので、リーグの結果については触れない感じで筆を置こうかと思います。
 方向性がわからなくなってきた新連載や、間延びしてきた連載もあり、やや低調な今号でした。次週に期待します。

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