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モーニングNo.48(2024)※ネタバレあり

 さて、モーニングの感想を述べよう。
 前回から感想を3作に絞って綴ろうと始めたわけだが、2回目にして気づいたのは、これ好きな作品が毎週掲載されてたら、ほぼ毎回その作品の感想じゃね、ということだ。
 確かにそうなってしまうのは仕方がない。推しは推しだもの。週刊少年ジャンプに「火ノ丸相撲」が連載されていたときは打ち切られたくないので、必ずアンケートのベスト3に入れて答えた。そういうことである。
 ということで、まず良かったのは伊藤一角さんの「8月31日のロングサマー」である。連載スタート時から激推ししている作品だ。キャラクターたちの絵の綺麗さとストーリーのシュールさのギャップがとても面白いこの作品。その意味では和山やまさんの「女の園の星」などと似ているかもしれない。
 本作の大きな特徴が同じ構図のコマを何度も繰り返しながらセリフや表情を変えて行くところである。それが独特のテンポを生んでおかしみになっている。これをアニメ化してもその良さを再現するのは難しいのではないだろうか。
 今号は奥野さんの視点で鷹也くんへの思いが描かれている。切なかわいいラスト。この三角関係のくだりはそろそろ終わるのだろうか。次の展開に期待したい。
 二つ目は前号に引き続き「リエゾン―こどものこころ診療所―」が良かった。
 研修医時代の近藤先生の話。数年後に担当患者が自死を選んだ。そのお母さんが近藤を訪ねて病院にやって来た。その方が伝えたかった言葉は「短かった娘の人生にいい記憶を残してくれて感謝しています」ということだった。ベンチに座りタバコをくゆらせ目頭を押さえる近藤。いやー本当に描写が良すぎる。タバコの短くなっていく様子で時間を表現してのラストカット。本当良作。
 最後は迷いましたが、今号の表紙も飾っている鳥飼茜さんの「バッドベイビーは泣かない」が気になりましたね。鳥飼茜さんは有名な方なんですね。プライベートも。浅野いにおの元妻なんだ。ちょっと私は浅野いにおすら未履修なので、NHKの「漫勉」の浅野いにお回だけ観たけど。
 そういうことであまり先入観や作風もわからず読んでるけど、とにかく不穏で気になります。
 駅で少女の自殺を救った4人の初対面の大人たちが繰り広げるドラマのようで、まだ第10話。その4人それぞれが闇を抱えの、自殺から救った子がまた絡みので、どんどん話が面白くなって来てます。 
 タイトルにベイビーとあるように親や子、性などについての問題を投げかけるドラマになりそうです。と勝手に思ってますがそういう路線なんでしょうか。
 まだまだ10話、先に言及しておくことで、後から、ほらあのとき先に注目してたんだよって言えるかなと思いながら書きましたとさ。
 ではまた来週。
 


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