モーニングNo.50(2024年)※ネタバレあり
11月も半ばを過ぎ、もう来年が見えてきましたが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
さて、モーニングの感想を述べていきましょう。
「8月31日のロングサマー」は「あの夏の8月31日編」の最終回。
奥野さんの気持ちを受け止め、再び8月31日の朝を迎えた鈴木くん。一人海を眺めるところに高木さんもやって来ます。
二人で海を見つめて話すセリフがとても印象的な話になっています。特に涙が流れ出す高木さんの横顔を3ページかけて丁寧に描いており、感情の流れが読者にしみじみと伝わるコマになっています。
奥野さんという第三者が現れたおかげでとても話に起伏ができて面白かったですね。別れが惜しいですが、また再登場もあり得るのでしょうか。そして、次はどんな展開が二人を待ち受けているのでしょうか。続きが楽しみです。
次は今号で連載再開した「票読みのヴィクトリア」に触れたいと思います。
こちらはネーム原作鈴木コイチさん、漫画オキモト・シュウさんの作品です。オキモト・シュウさんは「神の雫」で有名かと思います。眉や目の表現が細かく、きれいな絵ですよね。鈴木コイチさんは過去に石田三成を主人公にその生き様をテンポよく描いた「ミツナリズム」をモーニングで連載していました。
今回は依頼人を選挙に勝たせるのを仕事とする選挙コンサルタントを描く漫画です。
つい最近衆議院選挙もありましたが、どういう仕組みで選挙の票取りが行われるのか。みなさん気になりますよね。選挙で重要なポイントを知ることができる刺激的な漫画になっております。
そして、本編の今の舞台は生徒会選挙。学校の人気者に立ち向かういわゆる陰キャの戦いを描いています。いよいよ投票直前の演説。何を語るのか次回が楽しみです。
最後に気になったのは「箱庭モンスター〜少女漫画家、ときどき紙袋〜」です。
少女漫画雑誌の編集に異動してきた臼井編集とクセの強い漫画家たちとの物語を描く本作。
ここにきてなんと新たな編集長が登場、編集者たちに担当漫画家の変更を命じます。いきなりの急展開です。
確かに最近結構担当漫画家との関係性は描ききって煮詰まってきた感もあったので、ここで起死回生の展開なのでしょうか。
まんだ先生の新連載をもっと丹念に臼井編集と作り上げていく感じが見たかったなと思うのですが、そっちにも戻ってくるのでしょうか。今後の展開に期待します。
仕事系漫画のストーリーがしっかり盛り上がってくるとモーニングみを強く感じて嬉しいですね。
それではまた次回。
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