今ならわかる先輩の言葉
こんにちは。
人生には出会いがあれば、別れもある。
仕事をしていると、仕事で付き合う人は選べないからなのか、プライベートで付き合う人は自分が居心地のいい人がいいと思ってしまう。
だから必然的に自分と合う人しか周りにいなくなってくる。
そうすると、自分のことを分かってくれる人が多くなる。自分に似ている人が多くなる。自分と同じペースで会話が出来るとか自分と同じスタンスで動ける人が多くなる。阿吽の呼吸というか、察してくれる。理解してくれる。全てを言わなくても伝わる。気を遣わなくてもいい。
これってすごく居心地がいい。
プライベートはこれでいいと思っています。
しかし、仕事はそう上手くはいきません。
自分と全く異なる人と関わることも、自分とは異世界だと思う人と関わることもある。
私は以前、先輩に「相手がした評価があなたの評価」「相手が思ったことが事実」「相手がそう受け取ったなら、あなたがそう伝えたということ」というような事を言われました。その時は、まだまだ青かった。先輩の言っていることが理解はできるが納得できなかった。悔しかった。私が「言ったこと」を分かって欲しかった。
今ならわかる。
伝わらなかったら、伝えたということにならない。相手に「A」と伝わったが、私が伝えたかったことは「B」だとしたら、私の伝え方に問題があった。
何を言ったか、よりも、どう伝わったか、のほうが大切だということに。
相手がした評価が自分の評価である。ということに。
人とのコミュニケーションは常に不安定で、不確定だ。
だから、小さなことも「確認」をしなければならない。
相手に自分の意図が伝わっているのか、相手はどう感じているのか、相手は何を思っているのか…。
これを聞き出さなければならない。
青かった私は、察してよ、分かってよ、と思っていることも多かった。
今ならわかる。言わないと分からないよ…って。
勿論どちらも、タイミングは重要で、伝える言葉も重要で、相手のその時の状況や感情も大切で…。上手に伝えて意思疎通を取らないといけない。
けどさ、他人の事なんて、全部理解できないじゃん。
だから、言わなきゃ分からないんだよね…。聞かなきゃ分からないんだよね。
私が伝えたかったことが意図通りに伝わっているのか。一緒に向かっている目標の認識は合っているのか。イメージの共有に齟齬がないのか…などなど。
私の意見はこうだ、とか。私はこうしたい!とか。なんの意図をもってこれをしているのか、とか。
自分のことを伝えないと分かってもらえないし、相手のことも聞かないと分からない。
本当に基本的なことで、当たり前なことなんだけど。
たまに失念してしまう。勝手に想像してしまう。
ふと思い出した先輩の言葉。
今なら分かる。改めて大切にしたい。