私にも出来た“ゆる砂糖抜き生活”
風邪でもひいて寝込まない限り、物心ついた頃からお菓子を食べない日などなかった私が、出来る範囲で砂糖抜きの生活を始めて半年経ちました。ご興味のある方の参考になればと思い、始めたきっかけと方法、半年経過して自分なりに感じた体調や生活の変化などについてまとめてみました。
まずは飲み物から
実は、ゆる砂糖抜きを始めた1年ほど前から、甘い飲み物をやめていた。コーヒーより紅茶党の私だが、ティースプーンの先にちょっとだけの砂糖も、ある時きっぱりやめてみた。物足りなく感じたのは、ほぼ最初の1、2杯だけ、ミルクの甘みで十分だと思うようになった。
相前後して、乳酸飲料やサイダー、スポーツドリンクの類いも一切飲まなくなった、というより自然と飲めなくなってしまった。むしろ今となっては、よくあんな甘ったるいものを飲んでいたものだと思う。
お菓子をやめるのは意外と難しくない
砂糖を摂らないということは、当然、世の中のありとあらゆるスイーツ、お菓子の類いが食べられないということ。でも、一念発起してやめたわけではない。ゴールデンウィークの帰省中、試しにお菓子を全く食べないでいられるかなとトライアルゲームのつもりで始めたことが今も続いているだけ、と言って信じてもらえるだろうか?
「帰省(旅行)」「大型連休」「法事」とくれば、間食の誘惑が普段以上にきついシチュエーションといえる。何といっても「法事」には、お供え物のお菓子がつきもの、そんなハードモードな機会にこそ敢えてトライしてみよう、2泊3日の間だけだしと気楽に構えた。
そのかわり、三食はしっかり食べて、それでもお腹が空くときは、おにぎりなど甘いもの以外ならいつでも食べてよしとした。でもたんぱく質をまめに摂るように意識すると、三食だけで十分満足で、お菓子が入り込む隙なんてなくなってしまった。
この方法で、帰省から戻って数日経ってもなお、お菓子を食べたいと思わなくなっている自分に気がついた。特にあんなに好きだったクッキーやケーキなどの焼菓子系もチョコレートもそれほど欲しいと思わなくなった。洋菓子系は比較的楽に離れられたけれど、あんこの和菓子だけは時々恋しくなって、麹で発酵あんこを作ったことが何度かあった。
実は、お菓子をやめて1ヵ月ほどたった頃、禁忌を破って(!)カステラ巻をひと切れ食べたことがある。その時、意外にも「あぁおいしい、やっぱり甘いもの最高!」とはならなかった。甘味がしつこすぎて、正直、食べたことを後悔した。
なんにでも入っている砂糖をどうする問題
飲み物やお菓子、自分で作る料理に関しては、ある程度コントロールできるけれど、ソースやケチャップなどの調味料、加工食品やお店で売っているお惣菜、外食の料理の多くにも砂糖が使われているので、完全に砂糖抜きをするのは相当難しい。
ここはある程度割り切って、なるべく避けるようにするぐらいしかできない。そうなると、外食やお惣菜を買う機会がおのずと減って、自炊中心の生活にならざるを得なくなる。そういうわけで、今のところは完璧を目指さず、続けられる範囲で”ゆる砂糖抜き“をしている。
砂糖抜き生活で気づいたことあれこれ
①〈健康面〉砂糖は老化を進行させると言われているけれど、半年程度では、特段の変化は感じられなかった。ただ、砂糖抜きの効果かどうかは定かではないが、以前はよく出来ていた眉や生え際周辺の吹き出物がほとんど出なくなった。
疲れにくくなったかどうかは分かりにくいが、どことなくだるいということがほぼなくなった。
②〈精神面〉イライラしにくくなったとか、落ち着いたとかも自分ではなかなかわかりにくい。ただ、お菓子をやめてみて初めて、ストレスというほどでもない、その時々の気分を紛らすために食べていたことに気づいた。なにより驚きだったのは、今日は何を食べようか、次は何を買おうかと、いかにしょっちゅうお菓子のことを考えていたかがわかったこと。今思えば、一種の依存状態だったかもしれない。
③〈経済面〉お菓子を食費と見るなら、明らかに出費が減った。お菓子は基本高い物だから当たり前だけれど、砂糖抜きを意識すると、外食やカフェに寄ったり冷凍食品などの加工品を買う機会も自然と減るから、お菓子以外にかかる出費も減った。食費を節約するために始めた砂糖抜きではなかったので、これは嬉しい誤算だった。
以上、あくまで私の感触なので、人によって合う合わないがあると思います。ただ私にはメリットしか感じられないので、これまで通り、ゆるく続けていくつもりです。